仕事や家庭、友人との関係などでイライラしたとき、「怒った方がいいかな?」と悩むこともありますよね。その時の判断は非常に難しいです
もしうまく伝わらなかったり、余計なことまで怒ってしまうと、人間関係に悪影響を及ぼしてしまいます
一方で、全く怒らないでいることも自分を苦しめてしまったり、後々に人間関係を悪化させてしまいます
私はアンガーマネジメントを学ぶことで、目の前の出来事に対して怒るべきかどうか、見極める二つの基準が大切だと感じています
今回は、その二つの基準についてまとめていきたいと思います
基準① 怒らないことで後悔や罪悪感が生まれるなら怒る
怒るか怒らないかで迷った時は、「もし今怒らなかったら、後でどんな気持ちになるだろう」と考えてみてください
そして、後になって激しく後悔すると思ったり、怒らなかった自分を責めて激しく後悔しそうだと思ったり、怒らない自分を責めて罪悪感を抱きそうだと感じたら、怒った方がいいと判断します
逆に、「多少モヤモヤするかもしれないが、そこまで後悔はしないな」と判断したら、怒らずにやり過ごせばいいのです
このようにすれば、自分の気持ちに正直に行動したという、スッキリした気持ちになれるはずです
余計な後悔や罪悪感で辛い思いをすることは無くなります
怒りのレベルに応じて怒る
下記の記事に詳細を記載していますが、「怒りをレベル分け」することで判断することもできます
「レベル2」なら怒らない
「レベル5」なら様子を見て決める
「レベル8」なら怒る
このようにすれば自分の基準が判断材料になり、怒るか怒らないかを的確に判断できるのでオススメです
基準② 相手や状況が重要で、怒ることがお互いの為になるなら怒る
家族やパートナー、恋人、友人など、誰にでも大切な人がいると思います
その人が間違ったことをしていたり、お互いの為にならないようなことをしていたら、それは怒った方がいいです
子供が万引きをしたとしたら、怒らないでいることで、その子の人格や人生に悪影響をもたらす恐れが出てきます
仕事がうまく行かず、お互いにマイナスになったり、周囲にまで影響を及ぼしてしまうようであればそれも怒るべきです
怒ることで改善が図られ、スムーズに仕事が進むようになれば、その方がお互いにとって幸せです
このように、怒る対象や状況が自分にとって重要であり、怒る方がお互いの為になると思ったら怒るようにしましょう
そのときに関係が多少悪化しても、長い目で見ればお互いの為になり、よりよい関係づくりにも役立ちます
怒るからこそ伝えられる愛情がある
大切な人だからこそ相手を傷つけたくない、怒りたくないと思う方も多くいると思います
ですが、怒るからこそ伝えられる愛情や親切心は確実に存在します
怒っているのは、それだけその人の存在やお互いの関係を大切に思っていることの表れでもあります
また、誰かが怒ってくれたお陰で自分や状況を変えることが出来たり、成長することが出来たという人もいると思います
親身になって怒る事は、人助けにもなっているのです
怒る事は悪い事ではない
現代社会は怒れない人が増えています。価値観が多様化し、パワーハラスメントが社会問題となっている昨今では、ちょっとしたことが問題になりかねません
過剰に怒る事は良くないことですし、それは改善していく必要があります
ですが、大切な相手のことを想って怒ることは、その人の為だけでなく自分の為にも大切なことです
相手に伝わる怒り方をして、人生がより良いものになればいいと思います