アンガーマネジメントを学ぶ中で、自分のイライラを少しずつコントロールできるようになってきました
しかし、普段生活をしている中で感じることがあります
「自分の怒りも厄介だが、人の怒りも非常に厄介だ」ということです
今回は、人の怒りが及ぼす悪影響と、その人の怒りと上手に付き合うコツについてまとめていきたいと思います
自分の怒りも厄介だが、人の怒りも厄介
いきなり怒鳴る人、きつい言葉をぶつけてくる人、八つ当たりする人、愚痴ばかり言う人、根に持つ人、理不尽な人、予期せず怒る人・・・
怒りの害を周囲にまき散らす人は周囲にもいると思います
そういう人が側にいると、周りの人の心にも悪影響を及ぼします
イライラして仕事や家事に集中できなくなったり、ストレスが溜まったり、酷くなると無気力やあきらめ、自己否定感が強くなってしまうこともあります
怒りが他人に伝わり、周囲までイライラしてしまうかもしれません
人の怒りが及ぼす悪影響は、こんなにも大きいです
そういう人とはできるだけ接しないのが一番ですが、職場や家庭、近所付き合いなどで関わらざるを得ない場合は多々あります
そんな人とどのように付き合っていくか、それを以下にまとめてみました
相手を観察する
人の怒りに対処するのにまず必要なことは、相手を観察することです
相手がどんな性格で、いつ、どこで、どのように怒るのかが分かれば、どう対処すればいいのかが見えてきます
以下に観察するポイントをまとめました
・時間や状況
特定の時間に怒りやすい(例:朝はピリピリしてる)、イライラしやすい体調や状況がある(例:空腹だとイライラする)かを観察してみましょう
・場所
「人混みが嫌い」、「片づいていない部屋はいやだ」など、不快に感じる場所は人によって違います
その人が怒りやすい場所があれば、覚えておくといいでしょう
・行動
緻密な作業をしている時や、運転中はイライラする人もいます。行動と怒りに何らかのパターンがないかを確認しましょう
・表情や仕草
眉間にシワが寄る、貧乏揺すりをする、ため息をつく、歩くのが速くなるなど、イライラした気持ちを表す表情や仕草はないか観察しましょう
・言葉
「なんでわからないんだ!」という言葉をよく使う人は、「自分の言い分が理解されないと怒りやすい」と考えられます。その人が怒る時に繰り返し使う言葉があればメモし、何に対して怒ることが多いかを考えてみましょう
繰り返し観察を行っていくうちに、相手の怒りのパターンが見えてきます。そうしたら、そのような状況やシチュエーションの時には近づかないようにしましょう
そうすることで、余計な怒りをぶつけられることから自分を守ることができます
適切な距離、付き合い方を考える
「怒りっぽくて困る」と感じている人を思い浮かべてみると、どんな場面でつき合いにくいと感じるでしょうか
直接話している時か、特定の話題をしている時か、人によって様々です
このように、漠然と「怒りっぽい」と思っている人でも、実際にそう感じるのは特定のシーンに限られるということはよくあるのです
それが分かれば、そのシーンに対して何らかの対処をすればいいということになります
直接あっている時によく怒られるのであれば、電話やメールなどでコミュニケーションを増やすのも一つです
必要なことがきちんと伝わるのであれば、手段はなんでもOK
少し距離を置く方がやりとりもスムーズになるのであれば、そのやり方を選ぶようにしましょう
距離を置けない人にはクッションになる人を探す
仕事をする上ではどうしても距離を置けない場合もあると思います
その場合は、クッションになってくれる人がいないかを探してみてください
先輩が苦手で、二人きりだと険悪なムードになってしまうとします
しかし、その場にAさんがいれば、お互いに落ち着いて話せる、そんな方を探すのです
家族であれば子供やペットがいることで場が和むということもあります
そんな人の間に入ってもらうことで、怒りっぽい人とのコミュニケーションがうまくいくならば、是非見方にしましょう
相手の怒りを引き出さないようにする
相手の怒りに触れない、適度に距離を置くことが怒りから身を守るのに効果的です
ですが、そもそも相手の怒りを引き出さないことも重要です
もし、あなただけに怒る人がいるなら、あなたの特定の行動や言葉が、その人の怒りを引き出すきっかけになっているのかもしれません
例えば上司が、「先に用件を言え」というのが口癖だとします
それに対しあなたが、用件よりもさきに経緯や背景を説明してしたらどうでしょう
用件を言わずに話し続けるあなたに、上司はイライラし、そのうち爆発してしまいます
このように、相手を怒らせるつもりは全くないにも関わらず、その人の怒りに火をつけてしまうことは多々あるのです
これは価値観の違いによるものです
相手の価値観に合わせる
このような状況を回避する為には、相手の価値観に合わせて用件を先に言うようにしましょう
たとえ自分の価値観と違っても、不要なトラブルを避けられるなら得策です
また、「こういうことを言われるとイラッとする」というように、特定のNGワードを持っている人もいます
「~ていうか」、「ありえない」といった表現にイラッとする人は多くいます
他にも、「仕事中は私語をしたくない」、「人前でお金に関する話はしたくない」といったポリシーを持っていて、それが守られないとイライラするという人もいます
相手がどういう言葉や話題にひっかかるかを観察し、それを避けるようにするのも、怒りを防ぐのに効果的です
人の怒りと上手につき合うことは、自分を守ること
現代社会は、多様な価値観や世代格差があり、ストレスを抱えやすい社会になっています
ですが、過去と他人を変えることはできません
これを変えようと執着してしまうと、その人と戦い続けることになります
それはとても大変で、大きなストレスが溜まります
それよりも、人の怒りと上手につき合うことに努める方がずっと楽です
そして、それが自分の身を守ることにもつながるのです