昔とある方のマネー記事を読んだ時に、今も心に残っている一文があります
「お金を貯める方法はこれしかない、どんなに収入が上がっても、年収200万円のつもりで生活をすること」
まだ子供がおらず、夫婦共働きして生活に余裕があった時に、とても心に響いた記憶があります
資産形成をする上で、倹約は欠かせません
私は投資で資産形成を目指す一方で、この一年家計にメスを入れ、家計改善に取り組んできました
その結果、年間の支出額を80万円以上削減することができました
今回は、その内訳と支出削減による生活満足度の変化について伝えていきます
支出削減の内訳
家計改善の為に取り組んだ支出削減は以下の項目です
①家賃
②光熱費
③保険
④通信費
⑤車
いわゆる固定費と言われる、毎月決まって出ていくお金です
順に解説をしていきます
①家賃
人生で一番高い支出となるのが住居費です
我が家は賃貸契約ですが、引っ越しをして住居費を以下のとおり削減することが出来ました
引っ越し前 月83,250円
引っ越し後 月67,620円
月額削減額 月15,800円
年間削減額 年189,600円
引っ越し前は年約100万円を家賃に支払っていました
引っ越し後の年間支出は約81万円で、年間で見ると約19万円の支出削減を行うことができました
家賃の他、管理費、駐車場代が安くすることができました
また、ここには計算に入れていませんが、2年毎の更新費用も2万円以上安くなっております
②光熱費
引っ越し時、住居費を下げることを考慮して物件選びをしましたが、同時に光熱費の削減にも取り組みました
というのも、住んでいる地域は都市ガスが普及しておらず、プロパンガスでの契約となっていたため、ガス代が非常に高く付いていました
そのため、住居選びの際はオール電化の物件を選び、結果としてガス代の削減につながりました
引っ越し前ガス代 平均11,000円
引っ越し後ガス代 0円
月額削減額 11,000円
年間削減額 132,000円
オール電化住宅に引っ越したことでガス代がかからなくなり、年間13万支払っていたガス代が0円になりました
「でも、その分電気代が上がったんじゃないの?」
という疑問もあるかと思いますが、オール電化の場合、深夜料金が通常よりも安く設定されているため、夜間や早朝に電気を使うように心がければ電気代も嵩んでおりません
(むしろ電気代も安くなってる)
③保険
人生で住居費の次に支出が大きいとさえ言われるのが保険です
私は結婚当初、ほとんど保険の知識が無い状態で保険の窓口に相談へ行き、言われるがままに保険の契約をしました
当時はマネーリテラシーが低く、将来の不安から言われるがままに保険に加入していました。その結果、毎月5万円という大金を保険に支払っていました
案の定、毎月生活に余裕がなく、「このままではいけない」という気持ちになり、多くの書籍を読むなどして知識をつけ、保険の解約に至りました。結果として、支払い額を以下の通り削減することができました
解約前 月50,000円
解約後 月22,420円
月額削減額 月27,580円
年間削減額 月330,960円
以前は夫婦で終身保険に加入し、家族の備えとして年金保険と就業不能保険にも加入していました。解約前は年60万も保険に費やしていたのが、現在は約27万円となり、非常に大きな削減となっています
現在は終身保険と低解約返戻型終身保険、自転車保険となっています
(火災保険、自動車保険は計算に含んでいません)
この金額を見て、「ちょっと待って、それでも保険高くない?」と思われる方もいるかもしれません。実は現在支払っている保険代22,420円のうち、約2万円は低解約返戻型終身保険です
解約しない理由については下記記事にて紹介しているので気になる方はご一読ください
④通信費
これまでワイモバイルを夫婦で使用し、自宅はソフトバンクairを契約しておりました
ワイモバイルは料金が安く、通信の品質が良い、ヤフーショッピングでプレミアム会員になれるといったメリットもあり、満足して使っておりました
ですが、ギガ数が少なく、Wi-Fi契約もすると月の出費は12000円となっていたので、どうにかできないかと思っていました
そんな時に目をつけたのが、今話題になっている楽天モバイルです
データ通信無制限、1年間通信料無料というコスパ最強のキャリアに夫婦で乗り換えました
その結果、
ワイモバイル+Wi-Fi
月12000円
月0円
月額削減額 月12,000円
年間削減額 月144,000円
年間14万円以上かかっていた通信費が、一年限定とはいえ0円になりました
また、楽天モバイルは料金が発生してからもポイント支払いができるため、支払いはほとんどないのではないかと踏んでおります
ちなみに楽天モバイルはデザリングも無料なので、自宅でPCを使う際はスマホをデザリングして使用しています。通信に問題はありません、快適です
⑤車
住居費・保険と並び、人生で最も大きな支出の一つが車です
車の本体代が高いだけでなく、ガソリン代、税金、駐車場代、車検、自動車保険など、車を維持するだけで年間の支出は50万円を超えることもざらにあります
維持費だけでも高い車ですが、私は新車を購入し、ローンを組み、自動車保険には“車両保険”まで付帯させておりました
しかし、ローンを一括返済することで金利の支払いを無くし、車両保険を外すことで年間の支出額を4万円抑える事ができました
年間削減額 40,000円
車は移動のための道具にすぎません。新車である必要もないし、車両保険を付ける必要もありませんでした。
買い替えの際は中古車します。今現在は子供が小さく、車を必要とする生活ですが、将来的には車のない生活をしたいと思っています
トータル支出削減額
私が取り組んできた5つ項目の内訳について紹介して来ました
それぞれの項目の年間支出削減額を計算すると
年836,560円
これだけの金額を削減をすることが出来ました
また、この金額を支払っていたことに恐怖さえ覚えています
これを見て、こう思う方もいらっしゃるかもしれません
「でも、節約を頑張ったせいで生活の質が落ちてるんじゃないの?」
ここからは、家族の満足度の変化について述べていこうと思います
生活満足度は非常に高まった
結論から言うと倹約により80万円以上の支出を削減したことで、満足度は非常に高まりました。我が家の生活の質は下がるどころか向上したのです
引っ越し時はオール電化物件かつ駅近、2LDK以上、バストイレ別という家族の要望にあった家を見つけることができ、生活圏に変化がなく住居・光熱費を下げることができました
引っ越し前の物件と比べると、オートロックが無い、監視カメラが無いといったセキュリティ面では劣りますが、それ以上に安くなったことの満足度が上回っています
狭くなることもなく、むしろ広くなりました
保険は必要最低限以外のものは解約し、結果として一番の家計改善に貢献しています
通信費は一切料金がかかっておりません。一昔前なら考えられないことです
車に関してもローンを一括返済したことで、金利という無駄なお金を払わなくて済んだこと、また、月々の返済もなくなったため精神的負担も無くなりました
年83万円、月にして約7万円が浮いたことになります
この事実が何よりも家族・そして私自身の喜びに繋がっています
倹約により生活の質は向上する
そして、倹約によって“QOL=生活の質”は非常に高まりました
固定費を削減することによって心の余裕が生まれ、ちょっとした贅沢をするようになりました
ちょっとした贅沢といっても、「今日は夕飯マックにしよう」とか、「疲れたから今日は総菜で良い?」といった妻の要望に応える程度の事ですが...
それでも、少しでも楽をしたい妻の希望に答えることは躊躇なく行えますし、旅行やレジャーなどの娯楽にも以前よりもお金を使うことが出来るようになりました
固定費を下げることで一時的な浪費は心の豊かさに変わります
一方で、固定費が高い状態では消費にすら足が重くなります
流動費を抑えようとすると、お金を使うたびに意識をしなければなりません
生活が縛られ、精神的にも辛くなります
でも、固定費は一度見直すだけ、その後は勝手にお金が溜まっていきます
倹約効果で得た生活の質は非常に大きいものだったと言えます
まとめ 収入を上げるよりも、支出を抑える方が効果は高い
年収を50万上げても、税金が引かれて手元には40万もありません
でも、50万円分倹約をすることができたら、手元には50万円がまるまる残ります
年収を50万円上げることはとても大変です。出世したり残業をしないとなかなかできないことです。
でも、年50万円の支出削減であればハードルはそれほど高くありません。
そして、一つでも固定費を下げると、「次は何ができるのか」を考えます
私自身、次はどんな固定費の削減が出来るか考えるのが楽しくて仕方ありません
(もう見当たりませんが・・・)
倹約で得たお金を投資に回すことでさらに資産が増加していきます
倹約は資産形成に必須と言えるでしょう