現在高配当株投資とインデックス投資の二刀流で資産形成を行っています
資産運用に関する書籍をよく読むようになったのですが、最近読んだ中ではチャールズエリス著“敗者のゲーム”は名著と呼ぶにふさわしい書籍だったと感じています
今回はこの名著のなかから特に印象に残った個人投資家の為の教訓を紹介していきたおと思います
- ①投機的判断で動かない
- ②貯蓄をする
- ③税務上有利という理由で動かない
- ④住宅は投資資産と考えてはいけない
- ⑤商品取引は考えもの
- ⑥証券会社の担当に気を付けろ
- ⑦新しい商品に投資しない
- ⑧債券はインフレに弱い
- ⑨長期投資の目的をもって行動する
- ⑩直感を信じない
- 投資は“敗者にならないゲーム”
①投機的判断で動かない
衝動に駆られて相場を見ながら売買をしようとするのであれば、相手はプロだということを認識しなければいけない
勝敗を記録付けることを続けていくと、次第に勝負をしなくなるだろう
②貯蓄をする
貯蓄は問題が発生した場合の助けとなるように、防衛的な準備をすることにある
そして、必要な場合には勇気を持って全額使い切る必要がある
いざという時の資金準備をしたうえで、それ以上の貯蓄は長期投資に回す
③税務上有利という理由で動かない
企業の税務上の損えお節税目的で商品化したものに関しては証券会社の手数料を増やすだけであり、投資対象として魅力はない
ただ、例外もあり、インデックスファンド投資の最大のメリットが税制面の安さであることや、つみたてNISA、iDeCoといった非課税口座に最大拠出することによる税制上の恩恵を受けることはできる
④住宅は投資資産と考えてはいけない
住宅は家族と生活する場所であり、それ以上でも以下でもない
居住用不動産の価格は消費者物価指数よりも劣後しており、利回りとしては国債以下
自分の住宅を投資資産として考えてはいけない
⑤商品取引は考えもの
過去10年間(出版が2003年の為、おおむね90年代について)、アメリカで商品取引の助言をしてきた業者の実績についてのレポートを読むと、儲けたものはほとんどいない
しかし、業者は手数料をもらって儲けている
⑥証券会社の担当に気を付けろ
証券会社の担当は優秀な人たちが多いが、彼らの仕事は私たちを儲けさせることではなく、私たちから儲けること
中には立派な担当者もいるが、多くは私たちのお金をどうやって回転し続けることを考えている
現代ではネット証券が普及しており、証券会社に足を運ぶ機会はないかもしれない
しかしセールストークと言うのは相手を儲けさせるのではなく、自分たちが儲けることを考えているということを肝に銘じておかなければならない
⑦新しい商品に投資しない
いわゆる新金融商品には投資してはいけない
この手の商品のほとんどは投資家に保有されるためというより、投資家に売るために設計されている
また、新商品に関して、他の投資家の話にも耳を傾けてはいけない
⑧債券はインフレに弱い
債券は元本、利息が安全だとか、リスクが少ないと聞いて債券に投資してはいけない
債券の価格も株式と同様に変動するし、債券は長期運用にとって最大のリスクであるインフレに弱い
⑨長期投資の目的をもって行動する
長期の投資目的と投資方針、資産計画を文書にして書き出し、それに沿って行動する
最低10年に1度、できれば毎年それを見直すこと。見直しを先延ばしにしないこと
⑩直感を信じない
直感を信じてはいけない。うまくいって有頂天の時は、大火傷が待っていると思った方がいい。逆に落ち込んだ時は、夜明け前が一番暗いということを思い出す。そして何もしないこと。
売買は運用のプラスアルファの部分に過ぎない
投資は“敗者にならないゲーム”
投資の世界には、自分が解決しようとしている問題について同じように一生懸命努力している多くの競争相手がいる
市場に勝つことを目指す人の多くはミスをして自滅していく
そいかに損失を減らせるか、負けないようにするか、そして市場に振り回されないようにすることが大切である
投資は勝とうとするのではなく、“敗者にならない”ようにすること
多くの投資に関する書籍がありますが、“敗者のゲーム”は特にお勧めできる一冊です
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