下落相場では心配になったり、時にはパニックになってしまうこともあります。投げ売りしてしまうこともあるでしょう
人はとかく悲観論を好み、楽観論を否定する傾向があります。ですが、未来には楽観的であるべきだと私は思います
今回は楽観主義でいるべき理由についてまとめていきたいと思います
人はみな、悲観論が大好き
2008年に発生したリーマンショックは世界市場に壊滅的なダメージを与え、失業率は急上昇していました
この年の年末、アメリカの大手経済新聞の一面に掲載された内容が驚くべきものでした。内容はかみ砕いて書くと以下の通りです
『2010年6月下旬から7月下旬に米国は6つの地域に分割される。アラスカはロシアの支配下に戻る。カリフォルニア州は中国の影響下に置かれる。テキサスはテキサス共和国と呼ばれ、メキシコの影響下に置かれる。ハワイは日本か中国に、ワシントンとニューヨークは欧州連合の一部になる』
あまりにも突拍子の無い内容です。しかし、これは権威ある学者の考えをもとにした主張です。そして、多くの人が耳を傾けた内容です
楽観論は否定されてしまう
悲観論は多くの人に興味をもたれ、信仰されます。対極的に、楽観論は真剣に受け止められることはありません
もしも第二次世界大戦後の日本にこんな新聞記事が掲載されたらいったい誰が信じるでしょうか
『日本経済はこれから終戦前の15倍の規模に成長する。平均寿命は2倍になり、40年以上失業率は低いまま。技術革新は世界一位になる。戦争の敵国だった米国は一番身近な同盟国となる』
こんな記事を敗戦直後の飢餓状態で読んでも誰も信じようとはしません。怒りに震える人だって現れる事でしょう。ですが、これは現実に起きたことです
人はお金の悪いニュースに敏感
人は利益よりも損失に敏感になります。日経平均が1%上昇してもそれほど気にする方はいませんが、1%下落すると落ち込んだりします。
また、お金はどこにでも存在し、生活に直結しています。悪いことが起きると全員に影響が及ぶため、大勢が注目しています
特に米国は半数以上の世帯が株式を保有しているので、株式市場の動向はメディアで大きく取り上げられます
損失を極端に嫌うのは、人間が進化とともに身につけてきた防御的な本能です。人は利益よりも損失を大きなものと見なします
アメリカ市場は順風満帆ではなかった
アメリカ人の生活水準は170年で20倍に増加していますが、決して順風満帆だったわけではありません。【損失の中での成長】でした。以下、過去170年にアメリカで起きたかを簡単に紹介します
・大きな戦争が9回、計130万人が亡くなった
・創業された企業の99.9%が倒産した
・大統領が4人暗殺された
・インフルエンザの大流行で1年間に67万5000人が亡くなった
・30回の自然災害でそれぞれ400人以上が亡くなった
・33回の景気後退が累計48年間続いた
・景気後退を予測できた人はほぼいなかった
・株価が3分の1に暴落したことが少なくとも12回あった
これだけの事がありながらも、アメリカのGDPは右肩上がりに伸び続けてきました
(出典:アメリカ合衆国 - プレイス エクスプローラ )
人類はあらゆる困難に直面しながらも、それを乗り越え、リスクに適応してきました
現状がいつまでも続くと考えてしまいがちですが、そんなことはこれまでもありませんでしたし、これからも考えにくいでしょう
未来に楽観的であること
楽観主義の意味は「物事がうまくいくこと」では正しくありません
「たとえ途中で不運に見舞われたとしても、長期的に見れば物事は自分が望む方向に進むと信じること」です
右肩上がりに見える米国も、長い道のりを歩もうとすれば必ず浮き沈みがあります
“短期的には損しても、長期的には成長している”と言うことを信じると言うのは簡単なことではないと思います
目標を立てるうえで大事なのは、上手く行かないことを踏まえて目標をたてることです
企業が成長するには時間もかかります。複利の恩恵もすぐには出ません
目の前の数字を見るだけでなく長期的に続けていくことが大事だと考えます
今後も不定期でブログを更新していきます
Twitterもよろしくお願いします