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【株メンタル】保有効果バイアス、アンカリング、フォンレストルフ効果、ギャンブラーの誤謬について

 

“株メンタル”という書籍を読み、過去記事でプロスペクト理論や行動心理学におけるバイアスについて紹介して来ました

 

【過去記事】

kooonyaaa.hatenablog.com

kooonyaaa.hatenablog.com

 

今回は保有効果バイアス、アンカリング、フォン・レストルフ効果、ギャンブラーの誤謬について紹介していきたいと思います

 

 

保有効果バイアス

人は自身が保有している所有物の価値や値段を高く評価する傾向にあります。これを保有効果バイアスと呼びます

 

全く興味の無かったブランド物を手に入れると、急に愛着が湧いてプラスの評価をするようになります。するとそのブランド物を補完する情報を収集してしまうのです

 

株式投資でも同様の事が言えます

保有している株に愛着を持ち、保有し続ける。それは時にはプラスに働きます。ですが、業績が傾いている、将来性が不安視される、ガバナンスに問題があるなど、保有してから不安要素が露見することはよくあります

 

そんな時に都合のいい情報ばかり集めて現実逃避。それでうまくいくとは思えません。株式投資において銘柄への執着は邪魔になるでしょう

 

自身のPFを今一度冷静に見直し、自身の投資軸に合った銘柄を保有しているかどうか確認してみるのもいいかもしれません。投資した当時と状況が変わっているのであれば、手放した方がいいという選択肢も視野に入ってくるかもしれません

アンカリング

例えば20万円で購入した株が10万円に下落したとします。この時、20万円で購入したというこの数字に意識が行き、なかなか損切できず塩漬け状態になってしまうことがあります

 

逆もまたしかりです。10万円で購入した株が20万円に上昇、以前よりも高く買うことに躊躇してしまい、「もう買い増すことができない」と身動きが取れなくなります

 

アンカリングとは、このように数値などを意識してしまい、合理的な判断が歪められてしまうことを指します

 

本来、自身の取得単価はその株の価値を示す指標ではありません。あくまで自身が購入した株価であり、自分にしか関係ない数字です

 

相場や市況は日々変化しています。本来であれば今日の株価と企業の実力をみて割高なのか割安なのかを判断するべきであり、過去の株価は関係ありません

 

ですが、損をしているとつい塩漬けしてしまい、元値に戻る事を期待します

 

「あの頃の株価に戻るかもしれない」

 

そう考えた結果、アンカリング銘柄が誕生します

 

フォン・レストルフ効果

人の記憶は好みと関係なく印象深いものや目立つものが残りやすいという効果があります。これをフォン・レストルフ効果と呼びます

 

色々な動物が映っている写真を見せ、犬や猫を探すように指示すると、人間の目の動きはライオンやカラフルな蛇に向けられていることが分かったそうです。人は自分にとって脅威を感じたり、特徴的なものに意識が向くということが分かります

 

株式投資の世界でも話題になる銘柄が度々現れます。投資家の関心が寄せられ、自身の記憶にも優先的に残りやすくなります。これはフォン・レストフル効果により脳の印象を左右させているということが考えられます

 

ブームに乗っかり高値掴みをする。やがてブームが終息し含み損を抱える。そうならないよう、十分に注意する必要があります

 

ギャンブラーの誤謬

ルーレットやサイコロの目などは事前に予測することはできません。明確なパターンはなく、完全にランダムです。それにも関わらず、流れを先読みして次のサイコロの目を読んでしまうことをギャンブラーの誤謬(ごびゅう)と言います

 

株式の相場でも参加する人たちの想いが強く表れるとトレンドを形成することがあります。明らかに買われすぎでも、「もっと上がれ、まだ上がる」という大衆心理によって期待が生まれている可能性があります

 

このような時にトレンドに乗るのは危険でしょう。過熱感が増せば増すほど下落の勢いも増していきます

 

株価の先行きは誰にもわかりません。明日の株価を知る人など誰もいません。買われすぎた株はやがて適正な株価にまで下がっていきます。皆が熱くなっている時こそ冷静に一歩引いて相場に向き合いたいですね

 

メンタルを安定に保つことが何より重要である

人間は合理的な生き物のようで、全くそうではありません。ただし、このような行動心理を知ることで大衆心理の逆を行くことができ、負けにくく続けやすくなると考えます

 

多くの人が迷い、冷静さを失った行動をしているときこそ、自分は冷静に相場を俯瞰することができれば周囲と同じ失敗はしないでしょう

 

大衆が恐怖に支配されている時こそ機会を伺い、熱狂に包まれている時こそ冷静になり、判断できない状態になっている時こそ思考を巡らせ選択を行う

 

情報に振り回されず、株価の変動に一喜一憂しない。個人投資家の強みである時間軸を長く持ち、複利の効果を享受するということを行っていきます

 

これからもこのような行動心理学について理解を深め、発信していけたらいいなと思うところです。特に暴落時には、退場者が出ないようTwitterを通して発信出来たらと思っています。私に何ができるかはわかりませんが・・・

 

 

今後も定期的にブログ更新していきます

Twitterもよろしくお願いします