2020年3月より株式投資を始めました。当時よりネオモバイル証券で1株投資を行っています。高配当株を割安と判断した時にコツコツと1株ずつ買う。これを3年間続けた結果、高配当株PFの時価総額が1200万円に到達しました
今回は1株投資を続けて感じたメリットについて紹介していきたいと思います
【最新のPF紹介はこちら】
3年間続けて感じた1株投資のメリット6選
①待機資金を効率よく使うことができる
②分散投資がしやすい
③ボラティリティの高い相場でも買い付けしやすい
④含み損を抑えやすい
⑤1株からでも配当権利が受け取れる
⑥銘柄によっては優待も受け取れる
順番に解説していきます
①待機資金を効率よく使うことができる
100株単位での購入をする場合、どうしても大金が必要です。例えば日本一のメガバンクである三菱UFJの株価は825円(2023/3/20終値時点)です
100株で購入する為には82,500円が必要です。普通の個人投資家がポンと使える金額かと言われれると、そうではありませんよね。以前は100株からではないと買えなかったり、購入手数料がかかり手数料負けするということが言われてましたが、現在は1株投資できる環境が整っています
時価総額9兆円、日本一のメガバンクである三菱UFJの株を825円で購入し株主になることが出来ます。82,500円を貯める必要はなく、今手元にあるお金から拠出することが可能です
100株購入するためにお金を貯めている期間が機会損失になることだってあります。貯めているお金には利息が付きませんが、1株でも投資に回すことで配当を受け取る事が出来ます。遊ばせているお金を投資に回すことで、資産を効率よく運用することができると考えます
②分散投資がしやすい
例えばメガバンクの三菱UFJと三井住友FG、この日本トップ2のメガバンクを同じ比率で保有しようとします
三菱UFJの株価は825円、三井住友FGは5170円(2023/3/20終値時点)
100株単位で比率を同じようにすると以下のようになります
三菱UFG 825円×600株=495,000円
三井住友FG 5170円×100株=517,000円
バランスよく比率を合わせようとすると、これだけの資金を準備しなくてはいけません。個人投資家にとって容易な事ではないでしょう
1株投資であればこの1/100で済みます。三菱UFJを6株、三井住友を1株、この割合で購入していけばいいわけです
このようにしていけばPFの保有数が10銘柄、20銘柄と増えていったとしても、バランスのいいPFが作りやすく、分散をすることでリスクの低減を図る事が出来ます。ひいては長期での資産形成に繋がります
③ボラティリティの高い相場でも買い付けしやすい
個人的に一番のメリットです。株価は日々上下に値動きし、短期での株価を読むことは不可能です
今日大きく下落したとして、「かなり安いけど、明日もっと下がったらどうしよう」と思ってしまうことはよくあるでしょう。結局翌日反発し、「買っておけばよかった」となる経験は誰しも持っているのではないでしょうか
1株投資はそういったメンタルにとても優しい投資手法だと考えます
「今日下がったから、とりあえず1株買っておこう」
「さらに下がったから、今日は2株にしよう」
「反発したから、今日は1株だけ買って様子をみよう」
このように、1株投資だからこそ株価とキャッシュを相談しながら臨機応変に投資をすることができます。ボラティリティの高い相場でも振り回されず、コツコツと投資を続けやすいと考えます
④含み損を抑えやすい
ボラティリティの高い相場でも続けやすいですが、下落相場でも1株投資は続けやすいと考えます
相場の格言に、「落ちるナイフを掴むな」というものがあります。株価下落途中に買付けし、その後の下落で含み損を抱えてしまい失敗することが多いということから、底を打ったことを確認してから購入すべきという意味で使われます
ですが、私はこう思います。“いつが底なのか、どうやってわかるのか。わかる人はいるのか”と。下落相場の渦中にいると、どんどん目減りしていく資産に不安を抱き、冷静な判断を下せないということも考えられます
コロナショックを思い出すと、3月の下落から反発した後、「2番底が来るから今は買うな」と仰る方が多かった印象を受けています。結局2番底は来ず、機会を逸した形となりました
だから私は、“落ちるナイフをこまめに触っていこう”と考えています。
自分の納得できる株価になったら、1株ずつ、ちょっとずつ購入していく。こまめにナンピンしながら下落と付き合っていく。そうすることで取得単価を下げ、株価が底を打ち反発した時に大きなリターンを得ることができます
過去にもこの投資スタイルで現在含み益になっている銘柄が多数あります。一つ例を挙げるとすると、2022年3月にみずほリースがじりじりと値を下げ、3000円を割れた時に買い始めました。2800円台ごろに底を打ち、底から上昇。取得単価2929円で100株保有に至りました。その後増配発表もあり、現在は3400円(2023/3/20終値時点)となっています
中には業績の悪化により株価下落が止まらないというケースもあります。私も経験したことがあります。ですが、業績をしっかりと挙げている優良企業であれば株価はいずれ戻します。そういった銘柄にコツコツと投資を続けることで、含み損を減らすことができると考えます
⑤1株からでも配当金が受け取れる
Twitterで「1株からでも配当は貰えるんですか?」といった質問を頂くことがあります
株主には1株でも配当権利があり、実際に受け取るができます。私も最初は半信半疑でしたが、実際に今も貰っています
私が1番最初に受け取った配当は1株のみ保有していた三菱商事の55円でした。衝撃が走ったことを今でも覚えています。“本当にお金がもらえるんだ”と
そこから徐々に株数をコツコツと増やし、今では三菱商事を207株保有、2022年は年間23,312円の配当を受け取りました
増やした株数に応じて配当がもらえるからこそ、1株でも多く株数を増やすことが大切。日に日に人生が良くなっていく実感が得られることも1株投資のメリットと考えます
⑥銘柄によっては優待ももらえる
通常、株主優待は100株から対象となる事が普通ですが、中には1株保有でも株主優待を貰える銘柄もあります
有名どころだとやはり“上新電機“でしょう。9月権利最終日を通過すれば上新電機で使える5000円分の割引券が送られてきます
また、昨年Twitterを賑わしたのが“東京日産コンピュータシステム”ですね。500円台で購入できる株価でありながら、1株保有で500円のクオカードがもらえるという信じられない優待を発表し、1株投資する個人投資家が多かった印象です。もちろん私もしました
他にも隠れ優待もあったりします。前述した三菱商事は毎年株主全員に美術館の入館料無料券や卓上カレンダーが送られてきます。売却してしまったのですが、電源開発も年末にカレンダーを贈ってくれました
1株からでも優待が受け取れる銘柄を複数保有することで、株式投資が楽しくなり続けるモチベーションになると思います
一株投資はネオモバイル証券とSBI証券で行ってます
私は主にネオモバイル証券とSBI証券で1株投資を行っています。2022/10/7をもってネオモバイル証券の口座は開設できなくなりました。2024年よりSBI証券とネオモバイル証券が統合されることが発表されたためです
今から1株投資を始めるならSBI証券が断然オススメかと思います。手数料は2022/7/4より完全無料化になりました。また、約定タイミングも他の証券口座より多いのもいいですね
(出典:SBI証券HPより)
マネックス証券などでも“ワン株”と呼ばれる1株投資ができる制度があり、手数料も無料ですが、現状は約定タイミングが1回しかないことでSBI証券の下位互換となっています
また、2023/3/1に楽天証券も一株投資ができるサービスを発表しました。4月よりサービスが開始される予定となっています。こちらはリアルタイムで約定できるようですが、銘柄が限られているようなので使い勝手はいまいちなのかなぁと思ったりします
【最後に】1株投資は個人投資家の資産形成の一助となる
1株投資は少額から分散投資がしやすく、下落相場やボラティリティの高い相場でも続けやすい投資手法であり、個人投資家の資産形成を助けることに繋がると考えています
投資で一番大切なことは「相場に居続ける事、退場しないこと」だと考えます。長期であればあるほど複利の力が働き、また、企業の成長と株主還元の恩恵を受けることができます。逆に目先の利益を求めれば求めるほど、退場しやすくなると考えます
1株投資は下落相場でも付き合いやすく、長期的な資産形成を目指す投資家に適した投資手法だと思います。爆発力はありませんが、堅実で負けにくい投資だと実感しています
私はTwitterでも3年ほど日々の1株投資について発信して来ました。「介護士マンさんのツイートをみて、私も始めてみました」といった言葉を最近よく頂きます。個人投資家の裾野を広げることに一役買えたと思うと嬉しく思います
日々、1株投資を発信する方々のツイートを拝見します。どのような銘柄を購入されているのかと見るのが楽しいです。みなで励ましあいながら、長期的な資産形成を目指していけたらいいと思っています
今後も定期的にブログ更新していきます
Twitterもよろしくお願いします