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【安定高配当】伊藤忠エネクスの新中期経営計画と今後の見通し、投資判断について

4/28に伊藤忠エネクスが決算を発表し、23.3期を2円増配し50円に、24.3期は更に2円増配し52円の増配を発表しました。決算内容については下記記事にて簡単に書いています

 

kooonyaaa.hatenablog.com

 

併せて新中期経営計画を発表しました。今回はその内容と、最近の投資状況についてまとめていきたいと思います

 

累進配当制度の導入

2023―2030年度の新中期経営計画が発表されました。その資料で一番インパクトを感じたページがこちらです

 

(出典:新中期経営計画)

 

2023-24年度の2か年ですが、株主還元政策で累進配当制度を導入する事を明記しました。また、株主還元方針の文言も変更がされています

 

【従来】

連結配当性向40%以上を指針としております

 

【変更後】

連結配当性向40%以上を強く意識した上で、中期経営計画期間中(2023-24年度の2か年)の累進配当制度を実施いたします

 

 

この連結配当性向40%以上を“強く意識”という文言をわざわざ付け加えるあたり気合を感じますね。今期は配当性向43.5%となりましたが、増配を発表していますし、配当性向が45%程度になっても増配してくれるのかな?なんて思ったりします

 

これまでも安定して配当金を増配しており、非減配で実質累進配当銘柄でした。今回の発表で景気が後退しても減配は無いというのは安心できる材料ですね

(出典:同上)

 

そもそも伊藤忠エネクスって?

そもそも伊藤忠エネクスってなんの会社?と思われる方も少なくないのではないでしょうか。それほどSNSで話題にならない企業ですよね

伊藤忠エネクスは名前の通り伊藤忠商事の子会社でエネルギー専門商社です

 

日本のエネルギー専門商社の中では業界首位。創業は1961年と歴史がありますが、2016年から2022年度まで最高益を更新し続けている非常に若々しい企業です

今期はちょっと減益する予想ですが、よく上方修正を出している印象ですので、どこかで最高益更新もあるかもしれません

 

(出典:同上)

 

事業内容は大きく4つに分かれます

・ホームライフ事業

・カーライフ事業

・産業ビジネス事業

・電力、ユーティリティ事業

 

電気やガス、カーステーション経営にエネルギー事業、エネルギーに関するあれこれを行っています。一つ一つ解説するととんでもない文字数になるぐらい事業範囲が広いですので、気になる方はHPを見ていただければと思います

www.itcenex.com

 

個人的にはエネクスが運営するカーステーションにお世話になっています。他社よりガソリン価格が安く、LINEからQRコードを使用すればさらに2円安くなります。楽天ポイントも使える為、月によってはガソリン代がかからないこともあります。実生活の中で企業を知り投資するのも株式投資の魅力だったりしますね

 

(出典:HPより)

 

 

さて、今期の事業別利益の内訳はこんな感じです

(出典:決算説明資料)

 

目を引くのは産業ビジネスの爆益と電力・ユーティリティ部門の大幅減益でしょうか

産業ビジネスで部門でこの爆益は、いわゆる石油市場でのトレードによって利益を大きく出したようです。以前から伊藤忠エネクスはトレードで利益を出しているようで、よく決算説明資料にその説明が出てきます。おそらくトレードの天才がいるのでしょう。凄いです

 

電力・ユーティリティ分野では昨年にメガソーラーの子会社化により評価益が出た反動が出ている様です。また、資源価格の高騰により利益率が低下したとのこと。他の電力会社でも見受けられていますね

 

その年によって各部門ごとに損益が出ますが、全体としてはバランスよく利益を出して安定しているという印象があります。その結果、毎年連続最高益かつ安定配当を出すことができるというわけですね

 

今後の見通しについて

新中期経営計画では2030年までに純利益200億円を目指すということでした。2022年度が138億円ですので、単純に企業が成長していかないと届きませんね

 

というわけで、新規投資や戦略投資を総額2100億円実施するということを発表しています。

 

投資先としてはLPガス事業者の買収による顧客獲得、デジタル活用による電力顧客の獲得、次世代バイオ燃料であるリニューアブルディーゼル導入拡大、自家消費型太陽光サービスの国内外展開、クリーン燃料であるLNGバンカリング船の建造・運行、AdBlueのバリューチェーン拡大といった事業投資の他、人材にも投資をしていくとのことです

 

・・・難しい単語が沢山出てきて困っている方もいらっしゃるかもしれませんが、私も同じ気持ちです。調べて理解しても、文字に起こすのが大変です

 

要するに環境に配慮したエネルギーの更なる創出を目指し、売り上げに繋げるという解釈で良いかと思います。脱炭素はエネルギー事業を展開する企業にとっては大きな課題だと思いますが、伊藤忠エネクスは以前から事業投資を積極的に行っており、変化に対応していくことを期待しています

(出典:新中期経営計画)


私の投資方針について

私は現在100株保有しています。確か2021年の7月ごろに株価984円で投資しています。今回の増配で取得単価に対する利回りは5.28%になりました。投資してよかったなぁとしみじみ思います

 

この新中期経営計画発表後、株価は年初来高値を更新しました。とはいえ

連続最高益を出し、配当も安定して増配していたにも関わらず株価がずっと横ばいでしたから、まだまだ割安だと感じています

 

2023/4/30時点の株価は1162円

配当利回りは4.48%

PER9.7倍、PBR0.86倍と高配当で割安です

 

(出典:ヤフーファイナンス)

 

事業投資を積極的に行っていくとのことですが、財務やCFも特に問題はなく、累進配当を明記してくれたので減配の不安も必要ないですね

 

エネルギー企業ではINPEXやENEOSと言った大企業が有名高配当で人気です。ですが、業績が不安定で株価が大きく変動するというのが不安だったりもします

 

その点、伊藤忠エネクス伊藤忠グループの顧客基盤を有していて、積極的な事業投資と事業拡大姿勢、高い株主還元意識を持ち合わせていて個人的に好きな企業です

 

これまでは100株保有で良いかなというスタンスでしたが、株価が1100円を割るぐらいで一株投資を発動し、もしも3桁に落ちるようであれば単元購入も視野に入れたいと考えています

 

 

…さて、このように伊藤忠エネクスの良いところばかりを書いてきた私ですが、そういう時こそ立ち止まり、改めて振り返った方がいいかなと思います

 

私は時価総額こそ大企業ではないものの、稲畑産業住友倉庫横河ブリッジHD、住友林業、アサヒHDといった個人的に好きな企業があり、伊藤忠エネクスもこの枠(?)に含まれます。言い換えれば盲目的になっていることがあるかもしれません。投資ありきで前のめりになるとろくなことがありませんので、そこは気を付けようと思います。長々と読んでいただき、ありがとうございました

 

 

今後も定期的にブログ更新していきます

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