パラマウントベッドHDを断腸の想いで213株売却しました
パラマウントベッドHDを売却
9/24に衝撃的で非常に残念極まりないのないニュースが出ました。パラマウントベッドHDがMBOで上場廃止ということです。今年一番のショックかもしれません
今期から新中計が始まったばかり、まだ半年もたっていない時点での発表は全く予想できなかった
MBOとは経営陣が株式を買い取って経営権を獲得するもので、代表取締役社長の木村友彦氏が買付者としてTOBするとのこと
MBOを実行する理由について、76ページにわたるIR、「MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ」を読みました。チンプンカンプンなところもありましたが、理由はこんな感じです
・高齢化は確実に進んでおり、企業として成長していかないといけない
・働いている看護師、介護士の負担を軽減させるアプリケーションなどの開発が不可欠で、そのためにはM&Aによるリソースの獲得が必要
・中計ではリカーリングビジネスを成長の柱としている。短期的に利益を上げられるビジネスモデルではない
・中国は日本以上の高齢化が来る。アジア圏での成長が必要
・健康寿命を延伸させることが社会的な課題。まだ認知度の低い健康事業を育てたい
・上場を継続することで、株主や市場を意識した経営が求められる
・短期的な利益確保や分配への配慮が必要になる
・短期的なキャッシュフローや収益性の悪化を招く先行投資や抜本的な構造改革を行う施策の実行が難しい
・リカーリング事業への転換や成長領域の育成は利益の即効性が無くリスクも伴う
⇒株主にリスクを負担してもらいながら施策を全面的に指示してもらうことは難しい
・継続的な情報開示の費用、株主総会の運営コスト等の削減、意思決定の迅速化が可能になる
・上場を維持するために必要な人的・経済コスト、株主や市場からの要求が年々増加する傾向にある中で、上場を維持する必要性は見出しにくい
なんだか、ブログを書いててまた悲しい気持ちになってきました。パラマウントベッドはずっと事業を通じて社会貢献をしてきてて、私はもう利益とかどうでもいいから企業を応援したいという気持ちで投資してきました
「株主に負担になる」、「理解してもらえない」のような文言を見ると残念です。企業の成長の為に株主の利益が損なわれる時期があったっていいじゃんって思います
そのことに文句を言う株主のことなんかほっといていいよ。だから上場廃止なんて言わないでくれよって
この業界に身を置いているので、業界の事情はよく分かります。仕方ないなって思う側面もあります。短期的に利益を上げるなんてそんなの無理です
そもそもどの企業だって成長するには時間がかかります。だから長期投資をするわけです。事業の種を蒔いて成長の過程を株主として見守る。上手くいかない時期だってあります
だから短期的な利益を上げられないということを気にしなくていいんだよって言いたい。声を大にして叫びたい。でも、上場企業としての責任があるってことなんですよね
パラマウントベッドは本決算で大増配しています。そのお陰もあって、大幅減益ながらにそこまで株価を下げませんでした。配当利回りが株価を下支えしてましたよね。本当であればMBOするなら株価が下がってた方が経営者としてはいいでしょう
発表のタイミングも権利付き最終日の前でした。権利を通過した方が株価が下がるでしょう。でも株主としては権利通過前に「中間配当無配」と発表してくれたほうがダメージがありません
上場企業としての責任感が強いなと、責務を通したのかなと私は感じました。株主への金銭ダメージがほぼないですからね
私はマインドクラッシュしそうですが、多くの株主にとっては嬉しい状況だと思います
。事業自体が美しいなと思っていましたが、去り際まで美しいなと
私はただただ喪失感が大きいです。日経平均が高値水準だったので、下落を待って投資したいなと思っていましたし、中間決算で下方修正がありそうかなと思ったりもしていましたのでそれが楽しみでした
ゆくゆくは「1000株まで増やしたいな~」とか思っていました。今年のNISAの成長投資枠の残りをパラマウントベッドを中心に埋めていこうと考えていました。これ以上の推し株が見つかる気がしません。はぁ~
まるで推しのアイドルが突然引退発表したような気持ちです。私の妻は『Hey! Say! JUMP』が好きなのですが、8/28に中島裕翔が電撃脱退を発表したことで2日間ほど落ち込んでました。その気持ちが今になってよくわかります
私は新規投資した際にはその銘柄のことを記事にするようにしています。別に分析とかではありませんが、自分が投資した理由とかをまとめたりしてます。パラマウントベッドは新規投資した時に過去イチ熱量をこめて記事にしました
その記事がもう役に立つことはありませんが、供養としてここにリンクを貼りますので、よければ読んでやってください
【もう役に立てない記事】
TOBなどについて
最近TOBの報道がよくされるなと思います。私は2020年から投資を始めましたが、持ち株でTOBがされたのはNTTドコモ以来2回目です。その時はまだ右も左もわからないペーパードライバー状態だったので今回ほどの喪失感はありませんでした
TOBの発表がされると、基本的に株主は利益が生まれますよね。私も今回213株の売却によって191,314円の利益を得ました
TOBを狙った投資手法もたまに見かけます。それが当たれば効率よく資産を増やすことができそうですよね
ですが、私にはまったく合わなそうです。というか、こんな想いを定期的にしていたら心がもたないなと。マインドクラッシュして相場から退場してしまいそうです
191,314円の利益を得ましたが、これってただのお金ですよね。おかしなことを言ってると思われるかもしれませんが、売ったらただのお金になっちゃうんですよ
TOBを発表した企業は売却するほかありません。どうせ保有し続けても資金拘束される状態になるだけですからね。この逃げ場のない感じがもうきつい
その企業の事業に納得して投資をする。株主として企業を長い目で応援していく気持ちで投資をしていきたいと改めて思います。TOBは私にとって「ラッキーパンチ」というよりも「交通事故」のような感覚です
私のPFを見ても、手放したいと思う企業も無いです。もう皆さんどこにも行かないでください
【最近のPF紹介記事】
年間配当金について
私は毎週土曜日の朝7時にブログで記事を投稿するという縛りプレイをしています。なので平日に「今週のブログのネタは何にしようかな~」と考えながら生きています
金曜日になっても何を書くか思いつかないこともあるのですが、今週はもうあらかじめ内容を決めていました。それが「税引き後の年間配当金が90万円に到達」でした
ですが、今回の件でパラマウントベッドHDの配当が無配になり、年間配当金が26,625円減ることになりました。なので一旦は届いていた90万円から87万円台に下がっています
税引き前では100万を超えたので、そのことも記事で触れようとしていたのですが、それも97万円台に下がったので、残念ながらこの記事は次回に持ち越しとなりました
受け取れる配当金が減ったことに焦る気持ちが出そうになります。今は推しがいなくなったことによるマインドクラッシュでメンタルガタガタなので余計危ないです
この相場がない休日中に気持ちを整えて、月曜日からの投資を丁寧に行いたいと思う気持ちです
ひとまず、9/26に9月の権利付き最終日を迎えましたので、9/29からの相場は少し冷え込んでくれることを期待します。9/29の投資分から受け取れる配当金は2027年になりますね
もう一年も残すところ1/4です。岩手は暑さも消えて過ごしやすく、たまに肌寒い日も出てきました。遊びに来てください。そんな感じです。本日もここまで読んでいただきありがとうございました
今後も定期的にブログ更新していきます
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