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年収400万の介護士でも資産形成できると信じて投資に励んでいます

介護士歴10年目を迎えた今の心境と介護職について思うこと│専門性・給与・やりがい・今後について

 

介護士として働き始めて10年目を迎えています

今回は投資の話ではなく、新卒から10年間介護士として働き続けてきた今の想いについてツラツラと書いていきます

 

自己満足的な内容となっていますが、読んでいただけたら嬉しく思います

なんとなく敬老の日によせて介護の話を書いてみたくなりました

 

介護歴10年目を迎えました

福祉大学ではなく一般の大学を卒業後、福祉の道を志し新卒から介護士として働き始めました。普通の大学から介護業界に就職する人は決して多くないと思います

 

当時付き合っていた彼女にも反対され、それがきっかけで別れました。親からも反対され、友人からは「ブラック」と言われましたが、今でもやりがいを持って働き続けてこれているのはこの仕事が面白いからだと思います

 

もともと高齢者が好きだし、超高齢化社会を迎える日本でできることは何かと考えた時に福祉の道に決めました。やりたいこともなくただ遊んでばかりだった大学時代、やっと見つけたやりたい事であり、今も後悔していません

 

大学4年の夏休みは資格取得に明け暮れましたが、飲み会ばかりだった大学生活で一番充実していました。新卒で入社した法人はいい職場とは言えませんでしたが、そこで今の妻とも出会えたし色々な経験をさせてもらえました

 

現在は現場のリーダーになり、入居者様の支援を決定する立場になったり、後輩育成を任されたり、より専門的な研修に参加するようになりました。責任が重くなりましたが、これはこれで充実しています

これまで、たくさんの入居者様と過ごし、看取ってきました

私は訪問介護の経験はなく、入所施設での介護をずっと行って来ました。転職も2回、東京から東北へ移住もしたので本当に沢山の方と携わってきました

 

そして10年目ともなると、たくさんの方の最期に関わる機会を頂きました。家族と一緒に最期を看取ったり、救急搬送に付き添って病院で最期を迎えたり、夜中に突然死の対応をしたこともあります

 

夜勤明けに容体が急変し、その日の夕方まで寝ずに付き添ったなんてこともありました。一緒にいたご家族が私の心配をしてくれて、かえって申し訳ない気持ちになったのも懐かしいです

 

突然死で心臓マッサージをしたこともあります。あばら骨が折れる感触が今も手に残っています。それぐらい必死で行いました。AEDも作動しない状態なので、既に手遅れでしたが

 

今でも一番初めに最期を看取った方の名前は憶えています。何もできなくてあたふたしていました。悲しさと悔しさで家で1人泣いた記憶もあります

 

今では看取った後、次に何をするかが体に染みついてしまい、急変時も冷静に業務をこなせてしまいます。看取った方の顔は覚えてても、名前を思い出せないことがあります。人としての心を失ったような気がして悲しくなりますね

 

介護士の不人気さと思うこと

世間ではよく、「介護は誰でもできる仕事」と思われがちです。リストラされた方の雇用の受け皿のように言われたりします

 

2022年7月には“底辺の職業ランキング”という記事を就職情報サイトが掲載し炎上していました。観るまでもなく介護士がランクインしていましたね

 

www.j-cast.com

 

高校の教員が「そんな成績じゃ介護士ぐらいしかないぞ」と生徒に言うこともあると聞きました。やはり介護士と言うのは世間からは地位の低い職業なんだと感じる日々です。もう慣れましたが、最初の頃は悔しかったですね

 

一番の理由は“給与の低さ”なのかなと思うのですが、果たして給与が上がったら介護士の人気は上がるのかと言われると疑問です

 

介護士の専門性が世間的には理解されていないように感じています

 

介護士の専門性は「その人らしく生きること」

介護の仕事は単にオムツを変えたり食事を食べさせたりお風呂に入れたりといった身体介護だけではありません。それでいいなら別に介護士じゃなくてもいいですからね

 

介護の目指すべきところはQOLの維持・向上だと考えます。じゃあQOLって何か。

私は、“その人がその人らしく生きること”だと考えています

 

認知症になったり障害を患ったりして上手く言葉が発せず、理解もできず、他人の支援なしには生きられなくなったとしても、その人が望む暮らし、できる事とできないこと、家族や地域との関係を保つこと、人として生きる事、そのために存在する専門職が介護士だと考えています

 

重度の認知症になったり、寝たきりになったりしたとしても、周囲の人間が“一人の人間”として尊厳を持って接すれば、その方は最後まで自分らしく生きられる

 

逆に「もうこの人は認知症だし何もできない」、「寝たきりだから何もしなくていいし楽」のように周囲の人間が思っていたら、その人の人生はどうでしょう

 

周囲の人間によってその方の人生は決定されると言っても過言ではありません。周囲の人間って誰か。きっとそれは福祉に携わる人間です。家族や医師、リハビリ職や栄養士、ソーシャルワーカー、そして介護士です

 

だから介護士には、身体介護の技術だけでなく、本人の想いを汲み取る力が必要だし、他職種と連携するコミュニケーション能力も必要です。情報をまとめる能力も欠かせないし、本人の状態に合わせた臨機応変さや急変時の対応力も必須です

 

2025年には団塊の世代後期高齢者になる“2025年問題”を迎えます。4人に1人が後期高齢者になり、認知症高齢者が増え介護の担い手が不足します。本来、底辺と言われるような職種じゃないと私は思っています

 

大変だけど、だから面白い

敬老の日に先立って、私の施設でも敬老会の式典を開催しました

 

コロナ禍でご家族は参列できませんが、お手紙を書いていただき、一人一人読ませていただきました。入居者様だけでなく職員も涙するシーンがあり、読み手だった私も我慢しながら読んでいました

 

入居者様が喜んでくれると私たちも嬉しくなります。感謝の言葉を貰うと頑張れます。

「ありがとう」ってお金を払っている利用者様から言われるのもありがたい話だと思います。本来、サービスを提供した側が言うセリフです。福祉職ならではと感じます

 

基本的に、高齢者様の状態は右肩下がり。徐々に歩けなくなり、立てなくなり、座る事もできなくなり、最後はベッド上での生活になる。それでも、施設での生活を楽しんでいただけるよう、個別機能訓練を実施して生活動作の維持に努めたり、季節感のある行事を企画し施設での生活を楽しんでいただく等、できることは沢山あります

 

本人の状態に合わせて家族や栄養士、リハビリ職、医療職、ケアマネージャーと連携して地域や社会資源に繋げたり、生活の中に取り入れられる支援を模索したりもします。この他職種との連携がうまくはまり、入居者様のQOLが向上した時の充実感は最高です

 

介護士は入居者様に一番身近な存在であり、ニーズをくみ取ったり変化に気づき他職種につなぐ重要な役割を担っています。大変ですが、だからこそ面白いし、やりがいがあります

 

後悔しないように接するが、後悔ばかりが募る

勿論、やりがいだけではありません。さっきまで元気だった方が一時間後に冷たくなってたり、昨日まで元気だったのに翌日出勤したら既に出棺していて会うこともできなかったり。そんなことが度々あります

 

「お寿司が食べたい」と言っていた入居者様の為に行事を企画しようとしていましたが、都合が合わず先延ばしにしている間に容体が急変、もう口から食べられない状態になってしまい後悔したことがあります

 

「家にちょっと帰りたい」と言っていた方の為にドライブの企画をしていた矢先、意識が無くなり救急搬送され、そのまま病院で亡くなったこともあります

 

人は必ず死にます。誰であれ。100%死にます。そして高齢者は私よりも確実に死が身近でリアル。だからできるうちに本人のニーズを叶えてあげたい、できることならなんでもしたい。日頃からそう思って仕事をしています

 

でも、いつも後悔があります。なかなかうまくいかないことも多いです。介護士は人生の最期の1%に携わる仕事。“より良く死を迎える”と言うのは簡単ではなく、「もっとできることがあった」と思うことばかりです

介護士と資産5000万の準富裕層は共存する

前述した通り、介護士が不人気な所以は給料が安いというところにあると思います。私の年収は400万前後、これは介護職ならわりといい方です

 

大卒、国家資格、扶養手当、住宅手当、夜勤手当、職務手当、処遇改善加算、これらがついてやっと年収400万。そしてこの先も大して上がりません

 

だからといって不自由な生活を送ってるわけでもありません。子供二人の父でもありますが、もともと物欲も無いですし華美な生活を望んでもいません。ただし、本業の給与だけで金持ちにはなれません

 

私は日頃よりTwitterやブログを通して投資について発信しています。また、日常的に書籍を読むなどして勉強しています。未熟ですが、将来のお金に対する不安を無くしたいと必死です

 

介護士”と“資産5000万の準富裕層”は共存すると思っています。というより、介護士が大きな資産を築くためには投資しかないと考えています

 

給与が上がらないことはもう仕方ありません。それを分かっていて今も介護士を続けてます。これからも続けます。変えられないところを嘆いても仕方ない。できるところで勝負する。そんな想いでいます

 

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最後に

10年目を迎えたいち介護士の想いをまとめました。あまりまとまりのない内容となってしまいましたが、ここまで読んでくださった方に感謝申し上げます。ありがとうございます

 

最後に個人的な内容。私は同僚に恵まれており、尊敬する介護士が沢山います。一人一人が入居者様の為に考え、行動し、より良い支援を提供するために努めています。そんな同僚がもっと世間から認められて欲しいなぁと感じます

 

私自身は投資についての情報発信を今後も続け、いつか準富裕層になれたのなら、介護士の見方も少しは変わるんじゃないかと思ったりしています。今はまだまだそんな力はありませんが、何もしないよりは可能性があると思います

 

この仕事を通して準富裕層を目指し、将来お金に不安を持つ介護士の助けになれたらいいとも思ってます。資産形成の歩みをブログやTwitterに残し、未来の誰かの励みになったら嬉しく思います。大言壮語かもしれませんが、割と本気です

 

 

今後も不定期でブログ更新していきます

Twitterもよろしくお願いします