2022/3月期の第3Q決算にて、持ち株の稲畑産業が上方修正&増配&自社株買いを発表し、それを受けて株価が急上昇しました
私は普段より分散投資を心がけてはいたのですが、稲畑産業は保有している持ち株の中でも保有割合が20%近くを占め、いつの間にかダントツの割合となっていました。複数の口座に、合計646株保有しています
増配&自社株買い発表
2022/2/7に第3Qの決算発表を実施し、下期の配当金を80円に増額、通期の配当金を110円、前年比+40円の増配を発表しました
110円の増配を行っても配当性向は30%程度、全く無理のない範囲ですし、今後も継続的な増配を行うことが見込めます
併せて、発行済み株式の5.8%、金額にして75億円分の自社株買いの実施も発表しています
自社株買いの割合は、発行済み株式の1%を実施するのがよくある割合で、2%実施するとそれなりのインパクトがあります。今回発表した5.8%の自社株買いはとんでもない規模の自社株買いです
株主還元の基本方針変更
株主還元政策についての変更も発表しています
①一株あたりの配当額については前年度実績を下限とし、減配は行わず、継続的に増配させていくことを基本とします(累進配当の継続)
②総還元性向の目安としては概ね50%程度とします。ただし、政策保有株式を売却し、相当程度のキャッシュインが発生した事業年度においては、今後の資金需要や会社の財務状況、株価、マーケットの状況などを総合的に勘案し、上記の総還元性向には必ずしも囚われずに、株主還元を実施いたします
①の累進配当は2021年3月に導入を発表していました。今後も継続していくことを改めて明記しています
②の総還元性向に関して、これまでは30~35%程度で実施していく方針でしたが、今回50%までの引き上げを発表し、今後は自社株買いも積極的に行っていく方針を示しています
また、保有している株式を売却し、3年間で50%削減するとのこと
この時に得たキャッシュは内部留保ではなく株主還元と今後の成長に向けた投資に充当するとしています
総合すると、稲畑産業は減配をせず、積極的に自社株買いを行い、総還元性向を50%に引き上げ、さらに株を売って得た利益を50%を超えて還元していくことを明記しました
株主還元への姿勢が強力で、これ以上ないことを言っているように感じます
業績と将来性について
半導体などの情報電子や化学品、生活産業品など多岐にわたって取り扱っています
今期は売上高、最終益ともに過去最高で上方修正を発表しています
樹脂や化学製品が売れたこと、コロナウイルスによる売り上げの落ち込みから回復したことなどが要因としていますが、事業自体が毎年安定しており、自己資本も順調に積みあがっています
借金も少なく、財務は全く問題ありません
また、前述のとおり稲畑産業は今後保有株を圧縮し、株主還元と成長領域への投資を行っていくこととしています。中期経営計画では2030年に売上高1兆円、海外比率70%を目指していくことを明記しています
今後の成長にも期待できる企業であるという認識です
稲畑産業は永久に保有したい銘柄
私は稲畑産業を保有する以前から株主還元への姿勢、業績について好感を持っておりました
2019年に株主優待を拡充、2021年には累進配当の導入を行っていましたが、今回の総還元性向引き上げ、破格の自社株買い等、株主に還元する姿勢に一層の好感を抱いています
元々財務は問題なく、コロナ禍でも増配を実施したこともあり、2021年から買い増し続け現在646株の保有に至ります。今後も安心して買い続け、永久に保有したいと思います
今後も不定期でブログを更新していきます
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