子育てをしている世帯では、将来の教育費、特に高校卒業後の学費をどうするかというのは家庭にとって重要な課題となります
専門学校、短大、大学と進路は分かれますが、それぞれまとまった金額が必要になってきます
教育資金を貯める方法として一番有効なのは、貯蓄でも学資保険でもなくジュニアNISAだと考えます
- 専門学校、短大、大学の学費はいくらかかるか
- 教育費は年々増加している
- 学費の準備に学資保険はオススメできない
- 教育資金の準備はジュニアNISAが最適
- 2023年に廃止になるジュニアNISAだが、今からでも遅くない
- ジュニアNISAの運用は投資信託がおすすめ
- 活用している証券口座と購入している商品
専門学校、短大、大学の学費はいくらかかるか
そもそも高校卒業後にかかる学費はどの程度なのか確認していきます
一般的に、専門学校であれば、学費だけでも約230万円がかかります
また、短大では、平均200万、私立の4年生大学の平均が430万となっています
勿論専攻によって学費に差はありますが、いずれにしても多額の費用が必要となってきます
教育費は年々増加している
昔と比べると、教育費はインフレしています
下のグラフの通り、1989年から2016年にかけて、国立大学は約55%上昇、私立大学は約37%も学費が上昇しています
出典:第2回「学費こそインフレに備えるべき」 | 投資信託コラム | 投資信託 | オリックス銀行
2000年から2013年までは日本はデフレでほとんどの物価が下落した中で、教育費用は上がり続けました。今後もインフレリスクのある教育資金に関しては、早い段階から備えをしておく必要があるのです
学費の準備に学資保険はオススメできない
学費を賄う方法として一般的なのが学資保険だという認識ですが、満期までに解約してしまうと元本割れしてしまうデメリットがあります
また、仮に満期まで資金拘束を受けながら貯めたとしても、元本に上乗せされる利息はせいぜい6%程度、仮に240万円分つぎ込んだとしても元利合計約254万円と14万円しか上乗せされません
また、学資保険は保険会社が倒産するリスクや、インフレにも弱いです
前述した通り、教育費はインフレしている中で、学資保険は満期で受け取れる金額が決定しているため、インフレの対策が行えません
これも大きなデメリットと言えます
教育資金の準備はジュニアNISAが最適
ジュニアNISAは国が用意した未成年の子供のための非課税制度です
年間80万円までなら非課税で運用することができ、投資信託、個別株、ETF、外国株式も投資の対象となっています
ジュニアNISAは2023年の制度廃止に伴い、2023年以降いつでも払い出しが行えるようになったことで資金拘束がない制度となりました
また、株はインフレに強い為、将来物価が上昇した時のインフレリスクにも対応することができます
そして、リターンの期待値が学資保険とは比較になりません。学資保険に240万を支払った際の元利合計が約254万円というのは前述した通りです
仮にSBI証券の口座でジュニアNISAを始め、SBI・V・S&P500インデックスファンドに投資した場合、低く見積もっても毎年6%(S&P500の過去20年の運用成績は7%)のリターンが期待でき、12年後には2倍の480万円になることが期待できます
勿論不況などで元本割れするリスクや、期待してたほどの金額にはならないかもしれないというリスクはありますが、長期的に運用すればするほど学資保険を大きく上回る成績を残すことはほぼ間違いないでしょう
2023年に廃止になるジュニアNISAだが、今からでも遅くない
2023年に廃止になると考えると、今この記事を書いているのが2021年12月末です
一見もう遅いと思われるかもしれませんが、仮に2022年から始め、2年間で160万円を投資に回せたとします
先ほど同様にSBI・V・S&P500インデックスファンドに投資した場合、下記の通り12年後に2倍の320万円となっています
始めの方で紹介した通り、専門学校の学費が230万、短大の学費が200万であることを考えると、十分に支払える額です
もし運用成績が良かったり、運用期間が長くなれば、大学費用ですら賄える額となります
2022年から始めたとしても、全く遅くないと言えます
ジュニアNISAの運用は投資信託がおすすめ
ジュニアNISAは個別株やETFにも投資が出来ますが、おすすめは投資信託です
ジュニアNISAは長期で運用する前提となるので、個別株はリスクが高く、分散が効いている投資信託の方がいいと考えます
また、ETFは分配金が支払われますが、再投資する場合にその金額分の非課税枠を使ってしまいます。この点も投資信託であれば、分配金を出さずにファンド内で再投資してくれる為運用効率が良くなります
投資信託は100円から購入できるのもメリットです
80万円の非課税枠を全て使わなくても、自分に合った金額を調整しながら運用することができます
活用している証券口座と購入している商品
最後に、私自身の購入している商品について紹介します
先ほどから出てきている通り、SBI証券で子供二人分のジュニアNISAを運用しており、
SBI・V・S&P500インデックスファンド
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
この2つに投資をしています
信託報酬が安いことや、米国の成長がこれからも続くことを見込んで、全体的に米国に偏った投資となっています
基本的に2022年以降も継続して運用を続けていきたいと考えています
今後も不定期でブログを更新していきます
ツイッターもよろしくお願いします