持ち株決算振り返り&感想記事です。今回は全国保証、オリックスについてまとめました
【7164】全国保証(3.48%)
・第一四半期の純利益は前期比6%増の59.9億円
・通期計画の312億円に対する進捗率は19.1%
〇感想
前期比で営業収益から純利益まですべてプラスです。今期の決算シーズンは「減益」の二文字をよく見かけるのですが、全国保証の安定感は流石だなと思います
進捗率が20%を切っているのはいつも通りです。いつも4Qでガツンと乗ってくるのできわめて順調だなぁという印象でした
保証債務残高の着実な増加とともに、昨年ちば興銀など3社をM&Aしてますから、その利益が計上されたこともあり増益

(引用:決算短信補足資料)
通期計画は減益予想としています。昨年はM&Aによる負ののれんを計上しましたが、その一過性利益が剥落するということが理由です

(引用:決算短信補足資料)
ですが、進捗率はとてもいいですし、中計の保証債務残高目標も前倒しで達成したことから、19兆円→21兆円に目標を引き上げています

(引用:決算短信補足資料)
21兆円に到達するためには、M&Aは必要かなと思ったりします。そしてその目標設定をしたのなら、ある程度その目途がついているのかなと邪推してしまいますね
今期の計画には「M&Aによる収益獲得は織り込んでいない」とありました。かなり保守的な計画だと思っていましたし、295億円の成長投資枠も設けていますから、次回の決算あたりで何かしらの発表があるかもしれないなとこちらも邪推
代位弁済と回収率です。通期の見通しでは170億円実施としていましたが、1Q時点で35億と計画を下回っています。いいですね

(引用:決算短信補足資料)
この代位弁済は金利の上昇とともに増えてしまうのでしょうが、不動産価格も上昇しているので回収率も安定しています。この安定感が業績を下支えしてますね
さて、そんな全国保証さんですが、7/8に個人投資家向けの会社説明会が行われていまして、その時の動画がHPでアップされています。この決算に先立って動画を視聴しました
その中で質疑応答があったので、簡潔にまとめます
①少子高齢化大丈夫?
→まだまだ住宅ローン市場のシェアが低くて伸びしろがある
②全国保証の弱みは?
→コツコツと積み上げていくので業績は安定しているが爆発力がない
③株主優待の復活はあるか?
→知名度向上の目的を果たしたので考えていない
→過去に災害が発生すると、国の補助などで住宅が立て替えられるなど支援があり代位弁済率が上がってはいない。万が一大きな災害が起きても耐えられるよう財務基盤を保っていたい
⑤金利上昇は大丈夫?
→住宅ローン利用者の支払いは増えるが、今の金利上昇ペースなら代位弁済が急激に上がるとは考えていない。
金利が上がることで各金融機関が住宅ローンの営業に力を入れる傾向にある。また、資産運用にもプラスに寄与するため、全体としてはポジティブに捉えている
⑥資本効率はどうか?
→ROEを上げることを意識しており、13.4⇒13.8にあげることができた。中計では配当性向を段階的に引き上げ、自社株買いも始めた。今後もROEを高めるために資本効率を考えていきたい
⑦M&Aについて考えを聞きたい
→金融機関の子会社が保証会社をしているケースが多く、リスク分散ができていないため、全国保証に引き受けてほしいという話が来る。我々以外に独立系の保証会社はいないため、既存のローン市場を開拓していくことに優位性がある
私が全国保証を好きな理由に、この投資家向けの説明会を頻繁に開催してHPでアップしているという点があります。いつも必ず社長さんが顔を出して、質問に丁寧に答えているところに好感を覚えます
本当に株主のことを良く意識してくれているなと思うところ。現在400株保有していますが、全然投資をしたい気持ち。株価は3000円、分割前で6000円を超えています
②にあるように、毎年着実に利益を積み上げていくので大崩れせず株価も安定してしまいます。株価が安定するのは投資したい私にとって大きなデメリットなのですが、常に投資する意識は持って機会を待ちたいと思います
【前回の決算振り返り記事はこちら】
【8591】オリックス(3.25%)
・第1四半期の純利益は前期比23.7%増の1072億円
・通期計画の3800億円に対する進捗率は28.2%
〇感想
第一四半期としては過去最高です。年間ベースでのROEは10.4%で、短期間とはいえ2027年度のROE目標である11%に迫っていますね

(引用:プレゼンテーション資料)
セグメント利益で見ると1649億円。そのうちベース利益が1222億円、売却益が427億円です。すべてのセグメントで増益していますね


(引用:プレゼンテーション資料)
このベース利益は、今回「若干テクニカルな部分がある」として金融事業で一過性の利益があることを話されていましたが、「安定して1000億円の利益が出る基盤ができてきている」と話もありました
その金融事業ですが、やはり金利上昇の影響で金融収益を拡大しています。あと、下のスライドの右上に「オリックス(株)へ300億円の配当を実施」とあるのが珍しいなと思いました

(引用:プレゼンテーション資料)
これについて質疑応答でも話題になっていましたが、「オリックス銀行の収益性は同業他社と比較しても見劣りしない~中略~、今後もROEを高めていくために個別の経営戦略が必要であり、オリックス銀行の個別の経営戦略に基づき実施させていただいた」とのことです
私にも300億円の配当を個別に実施してくれないかなぁと思いました
あと他の企業でもよく聞きますが、インバウンドが好調ですね。国際線は完全にコロナ前を超えましたし、訪日外国人も増加。大阪・関西万博もあり、新規オープンした高級ラグジュアリーホテル運営もあって大幅増益

(引用:プレゼンテーション資料)
大阪・関西万博による利益貢献は2Q~とあるので、上期は総じて利益がよさそうだなぁという印象を持ちます
事業の売却益についても、前述したとおり427億円の利益を計上しています。さらに先日Greenkoの売却も決まり、2Qで934億円のキャッシュインが決まっています

(引用:プレゼンテーション資料)
Greenkoについては前回の決算記事にも書きましたが、2024年度内に事業売却ができず、その結果としても目標としていた純利益3900億円を達成できませんでした
また、今期の純利益目標である3800億円の計画に、Greenkoの売却益は含まれていません。ベース利益も好調なだけに、今期は3800億円の目標はまず達成間違いないのではないかと思うところです
一方で、昨年度も減損損失を計上したり債権の売却損を計上したりもあったので、今年もそういったものがあると考えておいた方が無難かな
実際、今期の売却益については「精査中」としています。本当に今期売却したほうがいいかどうかも含めて、業績の修正に反映させたいと話していました。過度に期待はしないようにしないとですね
株主還元です。今期は例年の倍額の1000億円の自社株買いを発表し、すでに409億円を実施済みです

(引用:プレゼンテーション資料)
利益の上振れも予想される中で、追加の還元に関しても「事業環境とマーケットを見ながら精査していきたい」としています。追加の自社株買いもあるかも知れませんね
中間配当に関しても上期利益の39%を実施としています。去年の中間配当が62.17円でしたが、仮に2Qも1Qと同程度の利益水準であるなら70円は出そうですね
さて、そんなオリックスですが、4月の暴落時よりコツコツと株数を増やしてきていましたが、ここ最近は株価が上昇して利回りも低下しています
前回の本決算では2034年度に利益1兆円を目指すとしていてそれがとても楽しみです
株価が下がったら積極的に買い増したいと思っている銘柄ですね
【前回の決算振り返り記事はこちら】
そんな感じ。全体的に減益の多い決算発表という印象ですが、その中で全国保証やオリックスは安定して利益を出しているなと。ゆえに買い増し機会が乏しいのが残念なところではありますが
また、オリックスは優待を廃止して配当性向を引き上げましたが、全国保証も今年度で優待が廃止になりますのでオリックスと同じ道を辿らないかなぁなんて思ったり。今でも十分に株主還元が素晴らしいですけどね。本日もここまで読んでくださりありがとうございました
今後も定期的にブログを更新していきます
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