持ち株決算振り返り&感想です。今回はNTTについてまとめました
【9432】NTT(3.31%)
・第1四半期の純利益は前期比5.3%減の2597億円
・通期計画の1兆400億円に対する進捗率は25%
○感想
今年7月に社名が「NTT株式会社」が変更になり最初の決算です。前回の決算で日本電信電話という社名が無くなることに「一抹の寂しさもない」と社長さんが答えていたのが今も印象に残っています
業績は増収減益。営業収益は過去最高です。なんやかんや言われるけど、やっぱりNTTは安定している
(引用:決算説明会資料)
セグメント別でみると、総合ICT事業、つまりNTTドコモの利益が大きく減少しています。グローバルソリューション事業、つまりNTTデータも減益となりました
(引用:決算説明会資料)
元々ドコモは「2025年がボトム」と話しており、最初から減益する見通しでした。ドコモの決算発表もあったので確認しましたが、「モバイル収入減」、「販促強化及びネットワーク強靭化の費用増」で利益を失っています
(引用:NTTドコモ決算説明会資料)
これについて、まず「販促強化及びネットワーク強靭化の費用増」に関しては昨年の1Qはまだ取り組みが本格化していなかったことが要因で、4Qと比べれば減少しているとのことです
ただし、競争が激しくなっている、想定以上にかかっているとも話していました
私も近所のイオンに行くと必ず営業の声がかかります。子供に輪投げみたいなゲームをやらせてお菓子を配り、大人に契約を進めるという感じ
私の息子は輪投げが上手くてお菓子をいつももらうから、利益を押し下げる要因になってるかもしれません
もう一点、モバイル収入は「昨年MNPを一時減らした時期があり、その反動がある。あとはポイ活の影響」とのことです。ポイントによる支払いが増えたことによって通信収入が減ったということですね
このポイ活についての収入減は金融やカード等、別のところで十分カバーができているとしています。それを裏付けるのがドコモの解約率ですね
(引用:NTTドコモ決算説明会資料)
ドコモの1Qの解約率は0.69%です。他社も比較してみたところ、KDDIが1.23%、ソフトバンクが1.29%でした。ドコモの解約率が他社と比較してとても優秀な数字
生活サービスをすべてドコモのサービスにしてポイントを沢山獲得するユーザーが増えれば解約しないのは当然です。そこの戦略が上手くいってるようですね
ちなみに、今は楽天モバイルの勢いが凄いみたいですね。7月時点で900万回線を突破、年内1000万と三木谷社長が話していました。完全に第4のキャリアになりましたね。私も使ってますし
NTTの決算内容に戻りますが、NTTデータも減益となりましたが、国内は順調、海外は為替影響が大きいのと、ドイツ、オランダのネットビジネスが改善していく必要があるとしています
(引用:NTTデータ決算説明会資料)
前回の決算時にNTTデータのTOBを発表していましたが、9月末に完了する予定です。「順調に進行しています」と話してました
完全子会社化することに伴い、データセンターの需要に対する投資を増加させていく方針です。時代の流れも速く、より迅速な意思決定ができるようにTOBをしたので、今後の成長性に期待を寄せています
また、AIに関しても投資を行い利益貢献をしていきたいと話していました。トピックでも「tuzumi2」のリリースが発表されていましたね。NTTが開発した「メイドインジャパン生成AI」です
(引用:決算説明会資料)
一つのGPU(画像処理装置)を活用しているのでコスパよし、日本語能力がトップクラス、純国産で個人情報も安心ということです
最近のAIは本当にすごくて、私も仕事で利用者様の支援計画書を作成するのですが、AIに情報を学習させることで支援計画書の素案を作成してくれます
ケアマネ業務も多岐にわたるので、文章作成をサポートしてもらえるのは本当に助かる
あと、私の友人にジョーク好きのユーモア優待投資家がいるのですが、私に投稿してくれたジョークの返信に頭を悩ませることが度々あります
「この人、上手いこと言ってるんだけど、なんか答えづらいなぁ」みたいな時ってありますよね
そんな時もAIにそのジョークを学習させて返信を作成してもらうことで精神的負荷が無く会話を成立させることができます。AIって凄いですよね
(とあるXでの会話をチャットGPTでギリギリ乗り切った)
こんな感じで、AIを使うことで関係性を壊さずに返信を行うことができるので、皆さんにもおすすめしたいなと思うところです
NTT通信、つまりNTT東・西ですが、こちらは増益。順調に光契約が純増しており、「光通信の収入は順調です」と話しておりました。サービス自体を直営でするなどして利益を出せているとのこと
あとは昨年発生した能登半島地震の災害復旧費用が剥落した関係で増益したという背景があるようです
NTT東・西日本については「2024年度を底に業績を回復させる」と去年も話していました。有言実行になりそうですね
固定電話も2035年を目途に順次メタル(銅)回線⇒光通信に移行していくことでコスト削減をするという発表も8/6にしています
(引用:決算説明会資料)
固定回線はピーク時は6700万件あったそうですが、現在は1100万回線です。時代に伴って設備の老朽化や維持コストを回収できなくなってきているのでいい発表ですよね
あと、私のブログでも度々書いてたのですが、2025年の大阪万博でIOWNの実機を発表するということをNTTは以前から仰っていました
実際に5/24,5/25の二日間、大阪万博で映像を使った歌舞伎が実演され、とても盛り上がったと聞きます
(引用:決算説明会資料)
台湾の演者と日本の中村獅童さんが映像を通じて歌舞伎を実演。IOWNの超高速通信でリアルタイムに動きが再現されるという近未来の超技術。私はYouTubeでニュースだけ見ましたが、ほんとにワクワクしますね
来年は更に2倍に通信技術を上げるということです。NTTはやっぱり世界のゲームチェンジャーになれると思う
決算全体を通して、短期的には構造改革の必要性があり費用が掛かるし、事業投資も必要。そのため利益は押し下げられるかなとは思います。でも、キャッシュフローは安定していますし長期的には期待感が強い
AIの時代は膨大なエネルギーが必要で、そうなるとIOWNは超重要かなと思ったりします
個人的に最強配当株だと思いますので、引き続き投資をしていきたいと思います
【前回の決算振り返り記事はこちら】
そんな感じ。日経平均が好調なのでNTTも160円台に株価を乗せましたが、地合いが悪くなればまた150円を割るシーンも出てくると思います。そうなったらチャンスですね
現在6510株になりました。当面の目標である1万株まではまだまだ遠いですけど頑張る。IOWNほんと楽しみ!本日もここまでよんでくださりありがとうございました
今後も定期的にブログ更新します
Xもよろしくお願いします