近年注目を浴びている暗号資産、いわゆる「億り人」を出したという報道もちらほら目にします
暗号資産で資産運用を行っている方を批判するつもりはありません。また、もし利益を上げた方を目にしたら羨ましいですし、慧眼をお持ちの方だと思います
ですが、私は暗号資産による資産運用は行うつもりはありません
今回はその理由についてまとめていきたいと思います
暗号資産を購入しない理由
理由は以下の3つです
①税制面で不利
②利息を生まない
③ボラティリティが高すぎる
①税制面で不利
税金の観点からみると、暗号資産は投資の中で最も不利な投資方法です
まず税率ですが、株式投資が概ね20%であることに対し、暗号資産は、総合課税で所得税5.105~45.945%、住民税10%の税率が適用されます
一般的な給与所得等のある人であれば、所得税と住民税を合算して30%程度の税率になるので、仮想通貨の投資は株式投資よりも不利です
もしも暗号資産で億り人になったとしても、実際には税金で半分は持ってかれてしまいます
また、NISAやiDeCoのような税制優遇措置もありません
暗号資産は損益通算も出来ません。2020年に300万円の損失を出し、2021年に300万円の利益を上げたとしても、税金が引かれてしまいます
株式投資であれば損益通算で相殺することが出来ます
②利息を生まない
暗号資産は保有している段階では一円もお金になりません
株式投資であれば保有するだけで「配当金」や「分配金」といったインカムゲインを受け取ることが出来ますが、暗号資産にはそういったインカムゲインはありません
それゆえ、複利による資産の増加を期待することも出来ません
株式投資であれば株価が暴落した時でも配当金や株主優待をもらえたり、企業の自社株買いや日銀によるETF買いなどの心の拠り所があります
暗号資産が暴落して長期的に低迷した時、それでも保有し続ける根拠を持つ自信が私には思い当たりません
③ボラティリティが高すぎる
暗号資産の代表格であるビットコインのチャートがこちらです
参照:GMOコイン:ビットコイン(BTC) チャート 【リアルタイム更新】 | ビットコイン・暗号資産(仮想通貨)ならGMOコイン
2020年の後半に急上昇し、わずか半年で500万以上も上げています
ここだけ見ると夢のある話ですが、そこから3ヶ月で250万以上下がっています
それ以前でも、2017年末に160万まで上げましたが、その後は3年間100万前後を行き来する形となっています
前述しましたが、保有しているだけでは一円もお金になりません
売却タイミングを考える必要のある投資法でありながら、これだけボラリティが高すぎるのは精神的に大きな負荷となります。とてもじゃないですが長く続けられる気が私にはしません
暗号資産は“投資”なのか
そもそも、暗号資産の運用は“投資”といえるのかと考えてしまいます
株式投資であれば自身でリスクをコントロールし、短期の変動はあるものの、長期的には適正な株価に収斂されていきます
しかし、暗号資産はリスクを取って大きく勝ちをとる必要があり、適正な価格が分からず短期の変動に影響を受けてしまいます
暗号資産はどれぐらいの期間でリターンを考えるか予測が難しく、リターンが合理的に予測できるものでもありません
個人的に暗号資産は“投資”ではなく“投機”であると考えています
まとめ
今回は私が暗号資産が投資対象としていない理由を述べてきました
・暗号資産は税制上不利であり、損益通算も出来ない
・利息がつかない為、複利効果を得る事ができない
・ボラリティが高すぎて精神的に耐えられる自信がない
個人的には資産運用をするのであれば株式投資が最もリターンを期待できるという認識を持っております
投資には流行り廃りがありますが、流行に乗った資産運用はたいてい失敗すると考えています。伝統的な金融資産である株式投資での運用を今後も続けていきたいと思います
今後も不定期でブログを更新していきます
Twitterもよろしくお願いします