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【23.3Q】三菱商事、三菱UFJの決算振り返り&感想

決算振り返り&感想記事です。今回は三菱UFJとについてまとめました

 

【】内は証券コード、()内は2/6の配当利回りです

 

【8058】三菱商事(2.76%)

第3四半期累計の連結終利益は前年同期比27.1%減の6966億

・通期計画の9500億円に対する進捗率は73.7%

・5000億円を上限とする自社株買いを発表

 

〇感想

中間決算で上方修正&増配&株式分割を発表して賑わいましたが、今回は自社株買いを発表してまたしても賑わせてくれていますね。5000億円、発行済み株式総数の10%を実施です

 

PBR1倍割れの企業がこの割合の自社株買いをするケースは見ましたが、既に1000億円の自社株買いを今期実施し、前回も追加還元をしていた三菱商事が行うのはとんでもないことですね

 

1年前の本決算の資料に、「自己株式取得に伴う株数減少などを踏まえ、1株当たり配当は200円の見通し」と書かれていました。こうして積極的に自社株買いをしてくれるからこそ時期の増配も見通せます

 

また、同資料には2023年度の株主還元方針について、「総還元性向40%を目途に機動的な追加還元も」と書かれていましたが、本当に機動的で大規模な追加還元が来ましたね

 

これで今年の株主還元額は8900億円、総還元性向は94%となっています

(引用:決算説明資料)

 

ちなみに、今回の5000億円の自社株買いは、期初に公表していた「中期経営戦略として1兆円を追加投資&追加還元に振り充てる」としていたもののうち、半分を還元に充てたというものです

 

スライドには「残り想定0.5兆円の追加配分についても、引き続き規律を持って成長投資を積極的に検討しながら、今後のCF動向を踏まえて投資と株主還元への配分を検討していく」と書かれています。流石に今年度は終わりだと思いますが、2024年度にも同じような発表があるかもしれないってことですよね?凄すぎませんか?

(引用:決算説明資料)

 

あと、資料を読んでいると株主還元に多くのスライドが割かれています。それだけ意識しているということでしょうね

 

業績に関しても前回上方修正した上で進捗率は73.7%とほぼ計画通りです。スライドには第4四半期で2500億稼いで目標に到達としています

(引用:決算説明資料)

 

前年の資源高や事業売却益の反動で減益となっていますが、昨年に次ぐ2番目の業績を残すことがほぼ確実だと認識しています

 

さて、三菱商事も随分株価が上がりましたし、この発表を受けてさらに上がるのでしょう。配当利回りが3%どころか2.5%も切りそうです。新NISAが始まって1発目に1株買ったのですが、そこで終わりました。悲しい

 

【前回の決算振り返り記事はこちら】

kooonyaaa.hatenablog.com

 

 

【8306】三菱UFJフィナンシャルグループ(2.93%)

・第3四半期累計の連結純利益は前年同期比3.8倍の1兆2979億円

・通期計画の純利益1.3兆円に対する進捗率は99.8%

 

〇感想

前期と比較するとかなりの差がついていますが、昨年はMUB売却による損失計上を出し、第4四半期で売却益が計上されている&今期は持ち分法適用会社のモルガンスタンレーの決算期変更に伴い3ヶ月分の利益が上乗せされています。単純比較はできないのでそこは注意しないといけないですね

 

下のグラフを見ると、昨年のMUBの反動が凄いことがよくわかりますね

(引用:決算説明資料)

 

事業別に見てもほぼすべての事業が増益しています。ちなみに

・DS:デジタルサービス事業

⇒国内の個人・法人の非対面取引、デジタル金融サービスなどいろいろ

 

・R&C:法人・リテール事業

⇒国内の個人・法人を対象に貸し出し、資金決済、資産運用などいろいろ

 

・GCIB:グローバルCIB事業

⇒グローバル大企業対象に商業銀行機能と証券機能を中核にいろいろ

 

・GCB:グローバルコマーシャルバンキング事業

⇒タイのアユタヤ銀行、インドネシアのバンクダナモン等のパートナーバンクを通じて東南アジアの中小企業、個人に金融サービスを提供

 

・受託財産:受託財産事業(そのまま)

⇒国内外の顧客に資産運用や資産管理のコンサルなどいろいろ

 

・JCIB:コーポレートバンキング事業

⇒日経大企業の顧客を対象にM&Aや不動産開発ビジネスなどいろいろ

 

・市場:市場事業

金利・為替・株式のセールス&トレーディングなどいろいろ

 

となってますが、正直覚えられないのでざっくりでいいと思ってます。金融って私の頭では難しいんですよね。四半期決算ごとにおおまかな動向を追えればそれでいいかなぁ、なんて思ったり

 

好業績の要因はコロナ収束による経済活動の正常化と金利収入の上昇ですね

国内も海外も金利の上昇に伴う利ザヤが上昇しています。国内は1年前の金利が0.75%、現在が0.81%ですから、0.06%上昇しています。数字で見るとたった0.06%ですが、それでも預金利息が上がっていないので利ザヤは増えますよね

 

海外はもっとすごくて、利ザヤがぐんぐん上がっています。海外事業が利益に大きく貢献した格好ですね

(引用:決算説明資料)

 

今期計画している純利益に対する進捗率は99.8%です。中間決算時点でもう進捗率71%でしたからかなり余裕がありましたが、素晴らしい数字ですね

 

 

前期に比べ、今期は大増配&4000億の自社株買いを既に発表済みです。総還元性向は70%弱と高い水準。流石に本決算での増配率は低めになるかと思っていましたが、期待せざるを得ませんね

 

さて、最近の株価上昇に伴い、配当利回りはとうとう3%を切ってしまいましたね。以前の水準が低すぎたのですよね。金利が上昇すれば影響が出てくる業種も現れますから、その時その時で安い銘柄に投資していきたいと思うところです

 

【前回の決算振り返り記事】

kooonyaaa.hatenablog.com

 

まとめ

今回は三菱商事三菱UFJについてまとめました。日本を代表する企業で今後も永続するでしょうし、どちらも株主還元も圧倒していますから、新NISAでぜひとも保有したいと思っていました

 

残念ながらその機会を逸してしまいました。ですが、両者とも景気敏感株ですから、チャンスを待ちたいなと思います

 

日本の大型株が利回り4.5%なんてあった時代が懐かしい。今後この水準まで下落する事があるのかなと思いますが、その時その時でよく考えて判断をしていきたいと思います

 

本日もここまで読んでいただきありがとうございました