持ち株決算振り返り&感想記事です。今回は東京海上についてまとめました
あと、決算シーズンを終えての全体の感想についてもまとめました
【8766】東京海上ホールディングス(2.71%)
・第3四半期累計の連結最終利益は前年同期比80.6%増の5174億円
・通期の最終益予想を5750億円⇒6700億円へ上方修正
○感想
まず上方修正が出ました。前回の決算でも上方修正を出していたのですが、そこからさらに1000億円近い修正です
東京海上は決算上の純利益とは別に修正純利益というのを出しているのですが、そちらに関しても一過性の要因を除いた“Normalizedベース”と一過性要因を加味した“Actualベース”があり、下記のスライドにあるActualベースでの修正利益は350億円情報修正して6900億円としています
(引用:決算説明資料)
おそらく読んでいる方の中には、「Actualベース?Normalizedベース?」、「修正純利益とは?」と思う方もいるでしょう。以下のスライドは修正純利益の説明です。ごらん下さい。吐きそうになります
(引用:決算説明資料)
私の解釈は、「ちゃんと理解する必要はない。数字をそのままに受け止めればいい」ということになります。ごめんなさい
業績は堅調で、前年の第2四半期に自然災害やコロナ給付金の影響で赤字を出したのですが、その反動が下のグラフに表れています。あとは事業そのものが順調で、資産運用もインカム・キャピタルで前期を大きく上回っています。こんな投資家になりたいものです
(引用:決算説明資料)
保険料収入自体は増収しています。ですが、災害も増加しており、去年発生した台風や雹、ハワイでの山火事の他、今年の1月1日に発生した能登半島地震でも40億円を第4Qに計上するとのことですね
(引用:決算説明資料)
あと、決算の前日にMS&ADなど損保株が急騰したことが話題になりましたね。「金融庁が政策保有株の売却要求」という報道がありました
ニュース記事を要約すると
・理由:年末に企業向け保険料を事前調整していたこと
⇒株を保有しあっていることが不正行為の温床
・資本効率が上がるとの思惑⇒株価上昇
こんな感じですね。記事の全文はこのリンクから読めます
(リンク:MS&ADなど損保株が急騰、「金融庁が政策保有株の売却要求」と伝わる | 株探ニュース (kabutan.jp))
なんにせよ、非常に買いにくくなってしまいましたね。配当利回り2.71%は個人的に買おうとは思えない水準ですので、しばらく静観していようかと思いますが、本決算での追加還元には大いに期待するところです。増配はまず間違いないでしょうね
にしても、東京海上の決算資料が難しくて難しくて。なかかなうまくまとめられないです
【前回の決算振り返り記事はこちら】
決算シーズンを終えて思うこと
決算シーズンも終わり、SNSの温度感も祭りの後のような雰囲気になりましたね。振り返ればあっという間ですが、3週間の中でいろいろありました。個人的に印象に残ったことをつらつらと書いていきたいと思います
三菱商事はもう買えないかもなぁ
今回、一番残念だったのは5000億円の自社株買いを発表した三菱商事でした。2/16時点の配当利回りは2.3%、株価は3047円です
新NISAが始まったら一番積極的に買いたいと思っていただけに、今回の発表を受けて株価は大きく上昇してしまいました。そりゃそうですよね。規格外の自社株買いですから
およそ8ヶ月で自社株買いを終えるというスピード感も凄いですよね。ひと月あたり600億円以上買うという計算ですから、相場が調整局面に入ったとしても三菱商事自身が安く買い集めてしまうので下値も限定的でしょうね
もう配当利回り3%で買えることもないのだろうなと感じています。前回の決算で増配&株式分割を発表しただけに今回の追加還元はないだろうと思っていましたが、次元が違いました
配当利回り3%未満で買おうと思えるかというと、他にも買いたい銘柄があるだけに買いの選択はしないかも。まぁ、過去の自分の判断が間違っていたということですから、切り換えて今現在保有している600株を大切に保有し続けようと思っています
【決算振り返り記事】
保有株の増配9社、減配は0社
保有株の決算は37銘柄ありました。そのうち増配発表したのは横河ブリッジHD、GSIクレオス、九州リースサービス、INPEX、住友林業、日本電気硝子、JT、ヒューリック、日本電気硝子でした
いずれも保有数・増配率は大きいものではなかったのですが、それでも増配により年間配当は大体6000円程増加しています。6000円というのは大した金額ではないかもしれませんが、私にとっては大きいです
私の保有している12月権利銘柄は全部で6社です。INPEX、住友林業、日本電気硝子、JT、ヒューリック、日本電気硝子になりますが、そのすべてが本決算を迎えて増配をしてくれたのも嬉しかったです。この1年、意識的に3.9月に受け取れる配当金を増やす事に注力していたので良かったです
特に嬉しかったのが日本電気硝子です。前期は中間決算で下方修正を出し、赤字となっていました。厳しい環境ですが、今期は業績が回復する見込みとして増配を発表してくれました
業績が苦しい時も配当を維持し、その時期を乗り越えたら増配する。個人的にこんな企業が好きです。現在は投資する優先度は低いですので、今回の決算内容を記事にすることはしませんでした。時間があれば記事にしようかと思いますが、期待しないでください
保有株全体を通しても減配はありませんでした。業績に連動した配当政策をとる銘柄もありますから、業績が落ち込めば減配もあるでしょう。ですが、資料を見ていると極力減配しないとする意思を感じることも多かったですね
【決算振り返り記事】
銘柄への理解を深めたいと一層感じた
保有株の決算を読んでいて、実はこの企業の事をよくわかってないなと感じることが多くありました。特に感じたのがINPEXで、決算記事を書く前にHPで企業の動画を数本見たり、決算説明会の動画を視聴し、なんとか自分の中に咀嚼して記事にまとめました。それでも間違ってないかと不安になったりします
私は学歴も大したことは無く知人や家族にも大企業で働いている人はいません。私自身も営利活動を目的としない高齢者介護に従事しているので、一流企業の雰囲気も肌感覚も全くわからないです
でも、せっかく自分の命の次に大事なお金を託しているのだから、その企業の経営についてちょっとでも知りたいと思います
一流企業の資料を読むと言葉も難しくて頭が痛くなります。“これが日本代表か”と思いながらもなんとかGoogle先生に頼りつつ、これからも理解しようと努めていく次第です
そして企業の経営がうまくいかない時も、赤字の時も減配した時も、変わらずに保有し続けられるようにしたいなと思います。未保有ですが、あおぞら銀行やアステラス、楽天のように今苦しい企業も、そのなかで働いている人たちは一生懸命でしょうからね
もう決算内容をブログにまとめるという事を2年間ほど続けていますが、前回の決算内容もよく覚えていないような銘柄も少なくなく、備忘録として役立っています。また、決算を受けての自分の気持ちを添えたりしたら、振り返った時に面白いかな、なんて思いました。今後も続けていこうと思います
実はプライベートも引っ越し準備や退職に伴う業務の引き継ぎなどで忙しく、まだ決算を振り返られていない銘柄もあります。住友倉庫とかみずほリースとかENEOSとかですね。後からでもゆっくり読み返し、記事にしたいと思う銘柄があればこっそりアップしようかな
いつも長々と書いてしまうのですが、本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いします