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【23.2Q】三菱UFJ、三井住友FG、東京海上HDの決算振り返り&感想【決算シーズンを終えて】

持ち株決算振り返り&感想記事です。三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ東京海上HDついてまとめました

 

※【】内は証券コード、()内は11/24時点の配当利回りです

 

【8306】三菱UFJフィナンシャルグループ(3.24%)

・第2四半期累計の純利益は前年同期比4倍の9272億円

・4000億円を上限とする自社株買い

 

〇感想

まず、4000億円の自社株買いを発表しています。去年も4500億円の自社株買いを行っていますが、それに劣らない数字。これに加えて今年は既に9円の大増配を発表しています。総還元性向の予想は68.7%ともの凄い数字ですね。去年は75.2%でしたが、金額自体は今年の方が上回っています。それだけ今年の利益が高いということですね


中間時点での利益は前年比で4倍と意味の分からない数字になっていますが、ちゃんと理由があります。まず、昨年はMUB売却による損失計上を上期に出していて第4四半期にドカッと利益が入っています

 

あと、持ち分法定期用会社のモルガンスタンレーの決算期変更に伴い3ヶ月分多く利益が入っています。他にも円安もあっての4倍ですね。去年は下期に利益が多く、今年は上期に利益が乗っている、そんな感じでしょうか

 

三菱UFJはPBR1倍超に向けてROEを高めることを意識しています。今期までの現中期経営計画での目標はROE7.5%としていますが、今年度は中間期のROEが10.65%と好調です。特に顧客部門の収益が非常に好調ですね。市場部門もいいです。全部いいです


企業としては、ROEの実力は7.5%程度で、ROE9%を達成できる実力にはないという認識のようです。次期中期経営計画ではさらに経営基盤を強靭化しROEを伸ばしていくとのこと

 

今期の純利益の予想は1兆3000億と最高値予想ですが、進捗率71%とすこぶる順調です。この数字は前中期経営計画最終年度から5200億円の成長となります。経費削減や貸し出し利ザヤの改善が主要因とのこと。素晴らしい

 

今後日本でも金利が上昇するのであれば更なる向上が見込めます。以前と比べて株価は随分上がってしまいました。配当利回りが4%を切っているなんてちょっと前までなら考えられない水準。それでも、企業の実力を考えると買っていってもいいのかもしれません。なにせ業績がいいし伸びしろもありますし倒産することもないでしょうしね

 

【前回の決算振り返り記事】

kooonyaaa.hatenablog.com

 

【8316】三井住友フィナンシャルグループ(3.68%)

・第2四半期累計の純利益は前年同期比0.2%増の5264億円

・通期の純利益を9200億円へ上方修正

・年間配当を250円⇒270円へ増配

・1500億円を上限とする自社株買い

 

〇感想

上方修正&増配&自社株買いです。かましてきましたね。なにから書き出そうか迷うのですが、まずは上方修正の内容から

 

当初予定していた純利益は8200億円。それを1000億円も上方修正して9200億円へ変更しました。上期としては粗利益から純利益まですべて過去最高、今年から始まった中期経営計画の最終年度目標を一年目で更新しちゃいそうです。凄い

大幅に円安が進行していることに加え、株高の中で政策保有株式を売却したことで想定を上回る売却益を計上することができたことがまず一つ。それから各事業が堅調で、下期に貨車リースの事業売却損700億円を計上したとしても過去最高益は固いということです

 

そして配当金も増配です。もともと前年より10円高い250円でしたが、配当性向40%を目安としているため上方修正に伴い270円へ増配です。前期比で既に30円の増配です

自主株買いも発行済み株式総数の1.9%にあたる1500億円と結構な額です。これで今年の総還元性向は62%、一部は2022年度に発表した自社株買いの分も含んでいるとのことですが、十分すぎます

 

リテール部門(個人向け)ではよくCMで放送されている“olive”が順調に進捗しているようです。ホールセール部門(法人向け)では事業再建や設備投資などで資金需要が強くなっているとのこと。なにかといい風が吹いてますね

 

三菱UFJ同様、こちらも国内の金利上昇がくれば恩恵を受けることができます。今の利回りでも買っていってもいいのかもしれませんね。欲を言えば株式分割をしてほしいなと思ったりもしますが、これもそのうち来そうな気がします

【8766】東京海上HD(3.24%)

・第2四半期累計の純利益は前年同期比2.1倍の2050億円

・通期の純利益を5750億円に上方修正

・700億円を上限とする自社株買い

 

〇感想

期初に500億円の自社株買いを発表しており、今期は追加で500億円する予定としていましたが、700億円の自社株買いを発表しました。これで今年の自社株買いは1200億円。既に前年比で21円の増配をしていますから、こちらもかなりの株主還元ですよね

 

去年は第二四半期で赤字でした。自然災害やコロナ給付金の影響でしたね。別に東京海上だけでなく大手3社すべて赤字でしたし仕方なかったのですが、今期は黒字でまとめています。第2四半期に利益が落ち込むのは損保の宿命でしょうか、進捗率は35.67%と低めですが下期に残りの64%を稼ぐ予想ですね

 

さて、東京海上は“修正純利益”という指標を使っています。詳しくは以下の画像をご覧ください。頭の悪い私には吐きそうになる画像です

 

また、修正純利益にもActualベース、Normalizedベースとあって正直ややこしいなと思うのですが、とりあえずActualベースでの修正純利益は円安や自然災害発生保険金の増加、北米でのキャピタル損により6700億円から6550億円へ下方修正です

 

海外保険事業は円安がプラスに働きますが、国内保険事業は円安で減益します。国内では7月の関東で発生した雹による自動車保険の支払いや、海外ではハワイの支払いもありましたね

 

ただ、保険料収入は増加していますし、円安や自然災害の影響がなければ進捗率は58.1%だそうです。いつも思うのが、この“影響がなければ”というのは意味があるのかなぁと思うのですが、まぁいつも大丈夫だし大丈夫ですね

 

東京海上の決算説明資料は頭の悪い私にはやや難しい内容です。いつも自分の中に落とし込むのに苦労するのですが、まぁすべてを完璧に理解できなくてもいいかなと、大まかな雰囲気がつかめればいいかなと、そう思ったりもします

 

なにより、株主還元のグラフはいつ見てもいいですね。毎年DPS(一株当たりの配当金)が増加しています。中長期的には配当性向を50%まで引き上げるとしていますから、増配は間違いなく続いていくでしょうね

 

一時はカルテル問題などで株価が3000円を割った時期もあったのですが、最近はまた株価が上昇して利回りが下がってしまいましたね。なんとなく利回り3.75%を一つの目安としていたのでまた下がってきてほしいなと思うところです

 

【前回の決算振り返り記事】

kooonyaaa.hatenablog.com

 

決算シーズンを終えて

決算が終わってからずいぶん時間が経ちましたが、これで決算振り返り記事は終わりです。保有株で記事にしていないのもいくつかありますが、優待投資であったり、あまりに保有が少ないものに関しては記事にしていません。というか、決算もサラッとしか見てません

 

あと、記事にしているのはなんとなく今後も株数を増やしていきたいものですね。無意識にそういった銘柄の決算をしっかり見るようにして記事にしていることに途中から気づきました

 

個人的にですが、決算発表後の株価の動きが異常だと思っています。決算を受けて株価が大きく動くのですが、リアルタイムで見ていると気持ちが揺さぶられるので、今回は意識的に見ないようにしていました

 

同時に、SNSの決算速報を個人の方が丁寧にまとめて発信していて凄いなと思うのですが、そういうのもリアルタイムでは意識的に見ないようにしていました。時間をおいて、まずは自分の目で確認しようと意識しました。おそらく今後もそうすると思います

 

短期的に、特に決算シーズンでは株価が大きく動きます。瞬間的に下がったところを買えたらいいのかもしれませんが、瞬間的に判断すると言うのは難しいしリスクも伴うと思うので私は止めておきます

 

長期的な視点でいれば、四半期ごとの決算が自身の投資に与える影響は極めて軽微だと思います。売却するわけでもありませんし、納得いく株価で買い続け、保有し続けるだけ、やる事は変わりません

 

ですが、企業への理解を深める、自身の投資練度を高めるという目的で、今後も記録として残していきたいと思っています。ブログで振り返りながら決算を確認するのも面白いなと今回感じました

 

なにより、こんな拙い記事をいつも読んでくださる読者の皆さんには本当に本当に感謝しています。いつもありがとうございます。また、Xへのコメントも感謝しています

 

 

今後も定期的にブログ更新していきます

Xもよろしくお願いします