【23.4Q】ＪＴの決算振り返り＆感想 - ２０代で知りたかったお金と人生のこと.com

持ち株決算振り返り＆感想記事です。今回はＪＴについてまとめました

※【】内は証券コード、()内は2/13時点の配当利回りです

【2914】ＪＴ(4.82%)

・23.12期の連結最終利益は前期比8.9%増の4822億円

・24.12期の最終利益予想は5.7%減の4550億円予想

・23.12期の年間配当を194円へ6円増配、今期も194円の予想

〇感想

私は喘息持ちで幼少期は入退院を繰り返していたこともあり、人生で一度も煙草を吸ったことはありません。特に利益には貢献していませんが、いい決算が出ましたね

まず、23.12期の業績から。最終利益は期初時点で4400億円の予想でしたが、その後２回の上方修正を経て、最終的に4823億円で着地しました。前回の4640億円への上方修正からも上ブレていますから、業績はすこぶるいいですね

(引用：決算説明会資料)

売上収益から当期利益まで過去最高でした。煙草って全然オワコンじゃないですね。むしろ始まってるまであります。とにかく値上げ効果が凄いですね。依存性のある商品を値上げしても買ってもらえるから凄いビジネスです

配当性向を75％(±5％)としています。23.12期のEPS271円に対しての配当性向は71.4%でした。前回の決算時に予想していた通りになりましたが、ちょっと物足りない感じもします

おそらくですが、24.12期のEPS予想が256円。その配当性向75.7％が194円となりますから、そこに合わせたんでしょうね。増配して減配してっていうのはイメージも悪いでしょうし、この±5％という枠に入ってるんですから配当性向71.5%だって文句はありません。下の資料の注釈にもちっちゃく書いてあります

(引用：決算説明会資料)

ただ、出尽くして株価が下げそうな気もしないでもありません。まぁ未来の株価なんてわからないので私の戯言です

JTの成長を担うのが加熱式たばこ、具体的にはPloom Xですね。市場シェアは順調に拡大している様で、とくにイタリア・フィリピン・ロシア・台湾で売り上げを伸ばしているとのこと。Ploom Xの販売数量が前期比＋20.5％増は素晴らしい

また、今後も世界への展開を拡大していくとのこと。前回の決算では2024年末に28ヵ国に展開するとしていましたが、今回の経営計画には2026年末までに40以上の市場に展開するとしています。たばこは斜陽産業なんて言われますが、むしろ伸びしろですね。

(引用：経営計画2024)

ちなみに、2023年末時点では13市場となっています。また、日本でのPloom Xのシェアも昨年末に11.4％に到達しました。2年前は6.6％ですから、着実にシェアを拡大してきてますね。健康志向の強い日本でフィリップモリスからシェアを奪えるかにも注目しています

(引用：決算説明会資料)

2024年度の業績は減益予想としていますが、主力のたばこ事業はほぼほぼ同水準で推移する見込み。やはり値上げですね。尚、医薬事業や食品事業は全く見ていません。ごめんなさい

(引用：決算説明会資料)

上図についてですが、右下部に書かれている“新興国通貨の影響等によりネガティブに発言する見通し”とはロシア通貨の事ですかね。ルーブルの価値が円以上に下がっていることがJTにとっては悪影響なのかなぁと思ったりします

この記事内の２枚目のスライドには“為替影響は新興国通貨安を主因に調整後営業利益に対してネガティブに発現”というワードもありました、そういうことなんでしょう

また、決算短信には“ロシア・ウクライナ情勢について”という見出しがあります。要約すると以下、

「いろんな制裁や規制を守って事業を継続してます。事業運営が難しいと判断したら撤退する選択肢もあります。今はなんとも言えません」

今は好調ですが、常にリスクをはらんでいる状況であるとも言えます。ひとまずは今回の増配を喜びつつ、突発的な悪材料の出現や株価下落に動揺しないようにしたいですね

さて、ＪＴの株価ですが、とうとう2/13付けで4000円の大台を突破しています。コロナショックやロシアがウクライナ侵攻した時には「オワコン株」、「高配当株投資がダメな典型例」みたいな言われ方をしていましたね

やはり、そういう時にこそ投資をしなければいけないと改めて思わされる典型例だなぁと思います。私自身、ＪＴに投資しているときは少なからず心無い言葉をかけられました。「チャートも読めないインフルエンサーにご注意を」と言われた時もありましたが、今もチャートは読めません。ごめんなさい。ただ、下のチャートを見ると投資してよかったと思います