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【23.3Q】稲畑産業、ジャックスの決算振り返り&感想

持ち株決算振り返り記事&感想記事です。今回は稲畑産業、ジャックスついてまとめました

 

【】内は証券コード、()内は2/9時点の配当利回りです

 

 

【8098】稲畑産業(3.88%)

・第3四半期累計の連結純利益は前年同期比8.7%増の166億円

・通期計画の210億円に対する進捗率は79%

 

〇感想

私の世帯金融資産のおよそ1割を占める稲畑産業さんの決算でした

 

正直、自社株買いか増配か、何かしらの発表があると思っていました。2021年度は大増配、2022度は自社株買いだったので、第3Qに動きがありがちかな?なんて思っていました

 

また、住友化学稲畑産業の株を売却するという報道があったので、おそらく自社株買いするかな?と勝手に妄想を膨らませていました。稲畑産業の総還元性向は50%としています。今期は配当120円としていますが、配当性向は31.9%

 

下のスライドを見ると、1年前に自社株買いを発表しましたが、今期の還元枠で行っているってことですかね??いまいちよくわかりません

(引用:決算説明資料)


中間決算時の質疑応答がHPにありますが、追加株主還元についてはざっくり以下の感じです

・上期は負ののれんや株式売却益が多かった。全体的には想定通りのペース

・通期は期初の見通しどおりか

・株主還元方針は総還元性向50%を念頭に状況を見て決めます

 

というわけで、本決算での発表に期待したいと思います

 

業績ですが、有価証券売却益の多かった22.3期に次ぐ数字です。今期は負ののれんを計上した一過性の利益もありますが、事業別で見てもM&A効果もありきちんと増益していますね

(引用:決算説明資料)

 

特に最近調子を落としていた主力の情報電子事業が回復していますね。在庫調整が終息し、需要が回復傾向にあるということです。企業としては“最悪期は脱した”と述べており、今年の中旬ごろには回復する見通しとのことでしたね

 

上図を見ると情報電子事業以外は減益していますが、生活産業なんかは米国のインフレによる外食控えなんかも影響している様ですが、あまり気にすることないかななんて

 

さて、稲畑産業に関しては最近の日経平均の上昇に乗れておらず、3000円~3300円を行き来しているところです。累進配当&株主優待の旨味がある銘柄でPBRも1倍を切っていますし株主還元も文句ないですから、今の水準でもいいのかな?なんて思ったりもします

 

私はPFで唯一、“ここはこれ以上買い増さなくていいかな”と思っているのですが、大事に大事に長期保有していきたいと思います。来期もほぼほぼ増配しますからね

 

あと、おそらく本決算で発表になる新中期経営計画も楽しみにしています。累進配当の継続はしてくれるでしょう

kooonyaaa.hatenablog.com

 

【8584】ジャックス(3.86%)

・第3四半期累計の最終利益は前年同期比0.2%増の181億円

・通期計画の230億円に対する進捗率は78.9%

 

〇感想

前回の決算時に”資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について”というIRを出して配当性向を引き上げ増配しています。ジャックスは“隙あらば増配する”という私の勝手なイメージがあるのですが、流石に今回はなにもなかったですね

 

それでも、7期連続過去最高益に向かって順調に進捗しています。同資料には「中期経営計画の最終年度に向けて配当性向を段階的に引き上げていく」としていますから、来期の増配も確率は高いのかなと思うところ

(引用:決算説明資料)

 


肝心の業績ですが、クレジット事業は住宅関連や高級腕時計、二輪などの取扱高は増加していますが、増加率自体は逓減していますね。また、オートローン事業は“大型中古車専業店の取り扱いが減少”とあります。これはビッグモーターの事でしょうね。それでも、取扱高や営業収益は伸びています。いいですね

(引用:決算説明資料)

 

その他、国内の事業は物価高もありつつも順調に推移しています。とくに問題ないですかね

 

海外事業ではインドネシア、べドナム、カンボジア、フィリピンに事業を展開していますが、そのうちベトナムの取扱高が減少しています。なんでも、ベトナムはインフレが加速している様で、今後の景気が不透明感が出ている様です

 

チャイナリスクを回避する動きから新たな投資先として経済の発展が期待されるベトナムですが、短期でどのように景気が動くかはわかりませんね。まぁそれはどこの国も一緒ですが

 

海外事業全体で見ても金利上昇や貸倒引当期の増加などの影響から経常利益は前期比マイナスです。でも、これは前回の決算で下方修正を出したので、あらかじめわかっていたことですからね

(引用:決算説明資料)

 

さて、ジャックスも新NISAで購入したいと思える企業です。まだPBRは1倍割れており、今となっては配当利回りも高い方かなぁなんて思ったりします。なにより、企業自体が株価を上げようとする姿勢が垣間見えるどころか全面に出してるのが良いですね

 

kooonyaaa.hatenablog.com

 

まとめ

今回は稲畑産業とジャックスの決算振り返りをしました。業界全体として見た時に中堅クラスかな?とは思いますが、どちらも株主への思いが伝わるいい企業だと思いますし、次の本決算で増配するだろうなと予想できる程度には業績も安定していますね

 

全体的に株価が上昇して利回りが減少すると、3.8%というのも高く見えてきます。以前と比べて株価は上がりましたが、相対的にはまだ割安なのかな?なんておもうところ。今後も保有&買い増しスタンスでいようと思います