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【17年連続非減配】横河ブリッジホールディングスに新規投資│株主還元に積極的な国策銘柄【高配当】

10/21に横河ブリッジホールディングス(以下:横河ブリッジ)に新規投資しました。普段は一株投資でコツコツと投資する私ですが、この銘柄は個人的に刺さりました。40株購入、その後も買い増していこうと思う銘柄です

 

横河ブリッジホールディングスについて

鋼橋事業最大手の横河ブリッジを中核とする持ち株会社。鋼橋事業とは文字通り鋼の橋です。HPを確認するとこれまでに作ってきた橋の実績が掲載されています

 

その中には明石海峡、レインボーブリッジ、横浜ベイブリッジ東京湾アクアラインといったビッグネームも存在しています

参照:保全事業|工事実績|株式会社横河ブリッジ|Yokogawa Bridge Corp.

 

1907年、のちに日本建築学会の会長となる横河民輔氏が創業。それから100年後の2007年に持ち株会社に移行し上場。現在は東証プライム市場となっています

 

時価総額は891億円。会社の規模は小さめですね

事業内容

横河ブリッジの主な事業内容は以下の通りです

・橋梁事業

⇒新設橋梁、保全、海外事業

 

・エンジニアリング関連事業

⇒システム建築、土木関連、建築機鉄

 

・先端技術事業

⇒精密機器製造、情報処理

 

・不動産事業

 

このようになっておりますが、売り上げの構成比を見ると橋梁事業とエンジニアリング関連事業が90%以上を占めているようですね

(出典:決算説明資料)

 

橋梁事業は橋を作るだけではなく、その後の修繕や更新を手掛けています。日本は高度経済成長期に建設された社会インフラの老朽化が社会問題となっております。横河ブリッジホールディングスはこの社会インフラをメンテナンスし長寿命化する役割を担っています。今後も安定的に売り上げを出すことが期待できると私は考えています

 

また、エンジニアリング事業では「yees建築」という横河ブリッジ独自のコンセプトで構築し、システム建築分野で業界ナンバー1の地位を築いています。業界唯一のシステム建築向上を稼働させ、生産性の向上やコスト削減を可能にしています

 

その他、橋梁事業で培った技術をトンネル工事や超高層ビル、スタジアムといった建築構造物に活かしています

 

国策銘柄“国土強靭化計画”

下の図は横河ブリッジの受注先の比率です。民間事業者は全体の2割未満であり、主に国や地方、そして高速道路が受注比率を占めていることが分かります

(出典:決算説明資料)

 

高速道路は路面の下に“鋼床版”と呼ばれる構造物が張り巡らされており、それらを修繕、更新しています。高速道路は長距離にわたって大規模工事をするわけなので、当然利益率も高くなります。2022年度の営業利益率は10.57%となっています

 

また、国土強靭化の推進や安心、安全の確保のため、国土交通省が4車線化を進めていくことを発表しています。それに伴い、横河ブリッジの社会的ニーズはますます高まっていくことが予想されます

 

そして、日本に住んでいるなら周知の事実ですが、日本は災害が非常に多い国です。これらから被害を守る為、国や地方自治体は災害を抑えるためのインフラ投資を行っています。現在内閣が推進している“国土強靭化計画”の一環ですね

参照:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kokudo_kyoujinka/pdf/kakuteigaiyou.pdf

 

この国土強靭化計画は事業費が5年で15兆円もかかっているプロジェクトです。とんでもないですね。今後も社会的なニーズは高いでしょう

 

リニア事業や倉庫事業でもニーズが高まっている

前述のとおり、横河ブリッジはトンネル事業にも携わっていると述べましたが、リニア中央新幹線のトンネル事業に携わっています

 

また、システム建設セグメントではEコマースの発達によりシステム倉庫のニーズが高まっています。事業環境的にも追い風が吹いており、今後も業績は堅調に推移すると考えられます

 

そして横河ブリッジは受注すればするほど、その後の保全、修繕といったメンテナンスでストック収益を得ることができます。社会的ニーズに合った事業と持続性を兼ねていると感じています

業績

前中期経営計画の目標であった“2021年度に売上高1600億円”という数字は一年前倒しでクリアしています。2021年度はコロナ禍の影響もありましたが、それでも目標値を上回っていますね

(出典:中期経営計画)

 

直近の第一四半期決算では営業利益率が前年同期比で63.1%減益とインパクトのある記事がありました。前年同期比はコロナからの復活で需要がすさまじかった反動、鋼材価格高騰や一時的な損失もあったようです

 

ここに関しては通期の下方修正も出るかもしれませんが、減配するかと言ったらそんなことは無いと思っています。次に株主還元政策をみたいと思います

株主還元政策

持ち株会社として上場した2007年以来減配したことがありません。17年連続非減配銘柄です。2022年より配当性向を30%に引き上げ、今年は90円を予想しています。7年連続増配です

 

(出典:中期経営計画)

 

安定した配当とともに、順調にEPSが増加していっています。また、図に記載のあるとおり、政策保有株式の圧縮をし、資本効率を引き挙げることを明記しています。

この図一枚で株主還元の高さが十分に伝わってきます

 

一応株主優待もあります。1000円分のクオカードです。ただし、1000株必要。流石に受け取れないかなと思っています

 

また、自社株買いも第一四半期決算で発表していますね

財務状況について

自己資本比率ですが、IRBANKでさかのぼれる2008年から自己資本比率50%越えは凄いですね。直近は62.5%と安定感が抜群ですね

(参照:IRBANK)

 

利益剰余金は毎年積みあがっており、借金もほとんどありません

(参照:同上)

 

財務状態は問題ないと考えられます

 

IR情報が見やすい

横河ブリッジのIR情報は非常に充実しています。中期経営計画資料には欲しいと思う情報が網羅されており、今後の業績の見通しや企業の取り組みが分かります

 

また、過去にさかのぼってみたいときには、なんと平成12年までさかのぼって決算短信を読むことができます。流石にそこまで目を通すことはないと思いますが、業績の悪かった年度も包み隠さず情報開示する姿勢に好感を持てます

ちなみに株主通信は平成23年まで見れます。すごい

 

株価

2022/10/21終値の株価は1954円

利回り4.1%と高配当

PER7.53倍、PBR0.75倍と割安です

PERとPBRを掛け算したミックス係数は5.64倍。かなり低いと考えます

 

株価は2021年9月に2502円を付けた後に下降しており、現在の株価はここ3年間でも低めです。配当は増えているので利回りは向上しており、これは旨味があると思っています

まとめ

冒頭でも述べましたが、個人的に横河ブリッジは私にぐっと刺さりました

社会的ニーズや株主還元への姿勢、財務状況や今後の見通しもよく、積極的に買っていきたいと考えています

 

 

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