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年収400万の介護士でも資産形成できると信じて投資に励んでいます

持ち株決算振り返り│日本ケアサプライ・東ソー・武田薬品・ENEOS・横河ブリッジ・三和HD

決算シーズンもほとんど終わりましたが、私生活がバタバタしており、しっかりと振り返れておりませんでした

 

今回は6銘柄のどこよりも遅い持ち株決算振り返りと感想をまとめていきたいと思います。

 

※【】内は証券コード、()内は5/17時点の配当利回りです

 

【2393】日本ケアサプライ(4.42%)

・23.3期の営業利益は前年比-9%、純利益-9.6%

・24.3期の見込みは営業利益+8.6%、純利益+5.7%予想

・配当は70円を維持

 

〇感想

中期経営計画の2年目と言うことで引き続き事業投資を積極的に行い事業を展開している様で、高齢化が加速する都市部を中心に先行投資をしています。レンタル事業以外にも介護食などのサービスに投資を展開していますので、現在の中期経営期間中の増配は見込めないかなと思います。配当性向も約70%ですしね

 

一方で、売上自体は順調に右肩上がりを形成しており、去年は営業所を3カ所増設、レンタルシェアも順調に伸びています。また、25.3期までの中期経営期間は70円の配当を出すことを明記しています。今は種まき期間と割り切って70円の配当を貰い続けようと思っています。きたる2025年問題にむけて、頑張って欲しいなと思う企業です。現在43株、できれば今年中に100株にしたいけど、もう少し下がらないかな…

(出典:決算説明資料)

 

【4042】東ソー(4.8%)

・23.3期の営業利益は前年比-49%、純利益-54%減

・24.3期は営業利益+5.6%、純利益+19.2%予想

・配当性向42.5%、80円の配当は維持

 

〇感想

2022年度は売上は過去最高も、主力のクロル・アルカリ事業が原材料価格の高騰などの影響を受けて大幅減益。今期も上期は影響を受ける予想です。化学セクターはどこも似たような内容で苦しんでいますね

 

2021年度の業績が過去最高だっただけに、2022年度の数字が悪く見えます。その一方で、配当性向は50%程度で、利益剰余金や自己資本も積みあがっており、財務は全く傷んでいません。2023年度は80円の配当を維持し、配当性向は42.4%です。配当方針は配当性向30%を目安としていますが、15年連続非減配は伊達ではないですね

 

業績のいい時は増配し、悪化しても減配しないのは株主として本当にありがたい。滅多にないレベルの原材料価格高騰に苦しむ中でも利益を出しているのですから、物価高が収束したらと思うと今から楽しみですね

 

【4502】武田薬品(4.22%)

・23.3期の営業利益は前年比-49%、純利益-54%減

・24.3期は営業利益-28.8%、純利益-55.2%予想

・配当を8円増配し188円、累進配当を明記

 

〇感想

実に15年振りに増配を発表し、累進配当までかましてきました。多くの投資家が驚いたことでしょうし、Twitterも賑わったと同時に様々な意見が散見されましたね。率直に「嬉しい」、「さすが」といった意見から、「業績悪いけど大丈夫なの?」、「すぐに配当政策が変わる」、といった懐疑的な意見まで様々でした

 

コロナウイルスのワクチン特需が終わり、国内やアメリカの薬の特許が切れる、そんな中で増配して大丈夫なの?という意見があるのは当然ですし、リスクは高めかなと思っています

 

私の個人的な感想は「やったー、ラッキー」です。現在100株保有で買い増す予定もありませんでしたし、そもそも増配するなんて思ってもみなかったので単純に嬉しいです。2021年に睡眠障害の治療薬の試験が中止、4000億円の利益を見込んでいたものが飛びました。その時の株価3100円を割れた時は悲壮感がありましたが、配当維持したということもありました

 

180円の配当で納得していたところに188円への増配。ありがたく恩恵を享受しようと思います。そして今後も買い増しせず100株保有で持ち続けようと思います

 

【5020】ENEOS(4.61%)

・23.3期の在庫影響除き営業利益は前年比-41%、純利益-60%

・24.3期は在庫影響除き営業利益+38%、純利益+86%予想

・配当は22円で維持。22円を下限とする方針を継続

 

〇感想

ENEOSは決算説明資料をよく読んで本当の利益を確認しないといけない企業です。“在庫影響除く”が本当の数字です。在庫影響とは決算時に発表する資源価格とENEOSが実際に取得した時の価格に差異が生じるので、株探などで記載されている数字は実際とは異なるということです。なのでみかけのEPSが高くても、実際には低く、増配しないといったことが良く起きるわけですね

 

と言うわけで、ENEOSは2022年度は株探上では純利益1437億となっていますが、在庫影響を除く本当の純利益は966億円で、本当のEPSも32円ですので、配当性向は68%でした。製油所トラブルやチリのカセロネス権益売却に伴う評価損失計上などの影響が大きかったようですが、2023年度はこれらが改善されるために増益の見通しです

 

ENEOSは脱炭素の逆風が吹いているため、今後も事業投資を積極的に行っていきます。新中期経営資料では1兆6800億円という数字が出ていました。

(出典:新中期経営計画)


おそらく今後もしばらく増配は厳しいでしょう。今は種まき期間ですね。ですが、配当を22円を下限とする政策に変わりはないですから、利回りを見てコツコツと投資を続けていきたいと思います

 

個人的にですが、ENEOSは日本で一番ガソリンステーションを保有していますので、EVの充電事業が展開されていけば面白いのかなぁと妄想しています。2030年度に向けて10000基を設置する計画ですので、EV車が本格的に普及していくと今の投資が実を結ぶのかもなぁと思ったり、まぁ妄想ですけどね

 

【5911】横河ブリッジHD(3.97%)

・23.3期の営業利益は前年比+3%、純利益+1.8%

・24.3期は営業利益+1.9%、純利益-5.7%予想

・23.3期の配当を5円増配、24.3期はさらに5円上乗せし90円

 

〇感想

中間決算で業績の下方修正を出して減益予想としていましたが、終わってみれば増益で着地。配当も期末5円増配し、今期は更に5円増配と予想していなかっただけに嬉しい内容。高速道路の4車線化などの大型案件の受注、建設コスト増を価格見直し効果で受注金額の過去最高を更新、今期の見通しも悪くなさそうです

 

この決算をうけて、株価は年初来高値付近まで上昇。中間決算時には株価が1800円台だったのですが、しっかり業績も株価も戻しました。現在100株ですが、個人的になぜか好きな企業なので買い増したいと思っています

 

【5929】三和HD(3.57%)

・23.3期の営業利益は前年比+58.6%、純利益+44.8%

・24.3期は営業利益-15.6%、純利益-3.9%予想

・23.3期の配当を8円増額。今期も58円継続

 

〇感想

2022年度は売り上げから最終益まで過去最高、同時に配当性向も35→40%まで引き上げたので結果的に前年比22円の大増配となりました。営業利益は中期経営計画を2年前倒しで到達しており、2023年度は減益予想も非常に順調です

 

材料価格の高騰を値上げで吸収し、為替影響もあり絶好調の一年となりました。今後はほぼ未開拓事業であるアジア領域を拡大していくことに注力するとのことで、まだまだ伸びしろがありますね

 

今年1月に購入したのですが、その後株価は結構上がってしまいました。折をみて追加投資しようと思っていただけに残念ですが、まずは100株保有していてよかったと思うことにします

(出典:決算説明資料)

 

【過去記事】

kooonyaaa.hatenablog.com

 

まとめ

今回は6銘柄でしたが、随時更新して他の持ち株もまとめていきたいと思います。4半期ごとの決算を簡単にでも記事にすることで、振り返った時に業績や企業の変化が分かりやすいので、今後も続けていこうと思っています

 

それにしても決算は増配祭りでしたね。日本企業の株主還元の意識の高まりを感じる今日この頃です