決算振り返り記事です。ジャックス、オリックス、東京海上HDの決算&感想をまとめました
【8584】ジャックス(3.82%)
・第一四半期の営業利益は前年同期比24.7%増、最終益26.4%増
・通期計画の3300億円に対する進捗は33.2%
〇感想
めちゃめちゃ強いですね。毎年最高益を更新していますが、今期もその勢いは衰え知らずです。営業利益率は23.9%、前年同期も21.1%と高水準でしたが、それをも上回ってきています
国内外で利益成長を続けており、特に新車の供給が回復したオートローン事業は12.9%増、投資用マンション向け住宅ローン事業もシェアが回復して大幅に利益を伸ばしています
人件費や物件費の増加で販管費は増えていますが、それ以上に業績が伸びています。素晴らしい。やはり金貸しというビジネスは儲かりますね…
(出典:決算説明資料)
私は2500円台で保有していますので、いつの間にかダブルバガーになりました。特にここ2年ほどの株価の上昇や増配率は凄まじいものがあります。今期もこの進捗率なら期中の増配も期待できそうですね
【8591】オリックス(3.63%)
・第一四半期の営業利益は前年同期比0.7%減、最終益1.7%増
・通期計画の3300億円に対する進捗率は19%
〇感想
今期は配当予想を94円としていましたが、果たして本当に出してくれるのだろうか?と率直に思いました。94円と言うのは最終益3300億円を達成できた場合です。進捗率19%ですから、どうなんだろうと思いました。株主還元方針は配当性向33%と85.6円の高い方ですから、最悪でも前年比で減配はありませんが…
オリックスはいろいろな事業を行っているので、事業の売却益で稼いでいる部分があります。それとは別にリースや保険、銀行業と言った事業をベース利益と呼んでいます。このベース利益は前年比で増益となっていますから、業績自体は問題ないと感じますね
(出典:決算説明資料)
コロナ禍で苦しんだ航空機リースと不動産運営はコロナ前を超えましたし、関西国際空港の利用も着実に回復しています
(出典:決算説明資料)
決算資料には“第一Qは事業売却益が少なく”という文言があります。通期計画の3300億円というのは今後事業売却をすることを前提とした見通しなのかなぁと勝手に思ってますので、そこを気にしてみたいなと感じています
【8766】東京海上HD(3.88%)
・第一四半期の最終益は前年同期比1.4%減
・通期計画の5300億円に対する進捗率は24%
〇感想
株探のニュースを見ると経常利益の進捗率は22.8%となっていますが、純利益での進捗率は24%ですから、別にそんなに下振れてもないんじゃないのかなぁと思ったりします
東京海上が指標としている修正純利益(異常危険準備金やのれんを除外した数値)は進捗率25%です。国内外の自然災害や北米キャピタルロス、国内の円安がマイナス影響となったようですが、諸々踏まえると順調だよーと言っていますから順調なんでしょう
東京海上の決算で良く感じるのですが、上図の【TMNF(東京海上日動)】にある“円安や自然災害の影響を除くと進捗率40%”という文言は意味があるのかなーと思ったりします。円安も自然災害も影響を受ける業種なのだから、それを除くと言うのはどうなのかなー、、、なんて
結局は自然災害が多くなると保険金の支払いも増えますから、台風シーズンの第二Q以降に注目すればいいかなと感じます
ところで、損保はカルテルやビッグモーターの件で何かと報道されており、株価も軟調に推移しています。ここに言及されるかどうかは注目していましたが、決算説明資料にはしっかり記載がありましたね
(出典:決算説明資料)
カルテルに関しては社外弁護士を起用し特別調査委員会を設置し、再発防止策も策定するとのこと
ビッグモーター社の件についてはビッグモーター社の全数調査完了まで待たずにお客様に寄り添った対応を行うということです。今後の動向には気を配りたいと思います
いずれにせよ、車を買うにしても家を買うにしても損害保険には加入する必要があるわけで、そうすると損保1位の東京海上はやはりいいですよね。いろいろと言われたりもしますが、株価が下がったら私は買い増します
まとめ
3社とも悪い決算ではないと思いますが、決算をうけて株価は上下に反応しています。上がったら静観、下がったら様子を見ながら投資をするという普段通りのことを続けていきたいと思います
個人的には東京海上の株価には注目していますね。下がるなら買い増しますし、大きく下がったら買い付ける株数を増やしていきます。今のところ損保業界はSOMPOやMS&ADには手を出さず、東京海上のみ投資を続けていく方針です
今後も定期的にブログ更新していきます
Twitterもよろしくお願いします
【最近の決算振り返り記事】