資産形成において年収が高い方が有利なことは言うまでもありません
得られるお金が多ければその分投資に回すことができ、資産形成が加速していくでしょう
ですが、実際には収入が多い人でも家計が回らずに苦しんでいたり、有名アスリート選手が自己破産したなんて話もよく聞きます
年収が増えると支出が増える
基本的に多くの人は、年収が増えると支出が増えます
手取り20万円でやりくりしている人が転職に成功して手取り30万円になったとします
理屈的には「毎月10万円貯金できるようになった」わけですが、実際に10万円を貯められる人はほぼいません
いつもよりちょっといいご飯を食べたり、我慢していたゲームを買ったり、アプリに課金したり、住まいをグレードアップして家賃が上がったりします
実際に昇給した人の多くは貯金を増やすことはできないでいます
給料は“労働力の再生産コスト”
社会主義の生みの親である経済学者マルクスは、会社員などの労働者が受け取る給料は
「毎日働くための労働力を回復させるための費用」といいました
労働者が働いて稼いだ賃金は、自分が元気に働けるよう美味しいご飯を食べたり、レジャーや娯楽に使うなどしてリフレッシュし、消耗した労働力を回復させるためのコストとして支給されているというものです
また出世をして昇給すると、今度は責任も増え、仕事量やストレスも増えます。加齢とともに体力の回復も遅くなり、労働力を回復するためのコストは年を取るにつれて上がっていきます。その結果、昇給した分をリフレッシュに回してしまい、昇給した分支出も増加します
会社は金持ちにするために給料を払ってはいない
年齢が上がり結婚して子供ができると、家族を養う必要が出てきます
すると会社は、労働者に元気に働いてもらうために給料を上げます
つまり、あまり仕事をしていなそうな中年の給料が若者よりもずっと高いのは、それがその人の労働力回復コストだからです
会社は私たちを金持ちにしようとして給与を払ってはいません
払う給料以上のメリットが経営者にあるから雇われており、その分給料で労働力を回復して全力で働くことが求められるのです
普通に会社員をしているだけでは資産形成できる人は圧倒的少数です
なにせ、労働力を回復させるだけの費用しか貰っていないわけですから
労働者から資本家になる
資本主義社会では労働者のままではなかなかお金が貯まりません
それどころか労働力としてどんどん搾取されていきます
資本主義社会で資産形成をするためには、自らが資本家になることが一番です
証券口座を開設し、投資信託や株を買って配当金を貰う
不動産を買って家賃収入を得る
“お金がお金を生む状態”を作り出し、“会社に労働力を売る”以外でお金を稼ぐ方法を身につけることが、この資本主義社会を攻略するカギになります
今後日本は弱肉強食の世界になる
日本はこれまで、「平等」を尊重し、新卒一括採用で年功序列、給与は一律に上がっていく、資本主義なのに社会主義のような一面を持ち合わせている特殊な国でした
しかし今現在、“終身雇用制度”や“年功序列”は崩壊を始めており、インターネットの力で国と国の境目がなくなり、世界に誇ってきた技術も新興国の成長や技術革新によって追い抜かれていきます
今後は大企業であっても安泰ではなくなり、淘汰される時代が来ます
個人が会社に頼らず、資本家の立ち位置でこの世界を乗り切る必要があると感じています
今後も不定期でブログを更新していきます
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