ニック・マジュリー著、“JUST KEEP BUYING”という書籍を読みました。書店に大きなスペースを取られておりましたが、とても面白かったです
さて、この本の第10章は「なぜ投資すべきか?」とあり、投資を必要とする3つの理由について説明があります。今回はこの3つの投資するべき理由と、この章を読んでふと頭に浮かんだ、私の“投資する理由ってなんだろう”という疑問を文章にまとめていきたいと思います
“JUST KEEP BUYING”から学ぶ3つの投資するべき理由
まず初めに書籍で書かれていた3つの理由を紹介したいと思います
①老後に備えるため
②インフレから資産を守るため
③「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため
順番に紹介したいと思います
①老後に備えるため
一つ目は老後の備えです。人生100年時代が当たり前となっていますが、年金制度はもともと100歳まで生きることを考慮して設計されたものではありません
長生きはもはやリスクとして捉えられる時代です。これについては少し前にブログで書いたこともあるのでよかったらこちらも読んでみてください
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これは貯蓄を意識する上で一番の理由になりうるところですよね。身体は老いる、認知も徐々に低下していく。老化は人類の過程で不可逆的なので仕方ありません
本書はこんな実験結果が紹介されています。自分自身の老後写真をコンピュータが画像として出して被験者に観てもらったところ、観ていない人よりも給料を平均2%多く老後資産に振り分けていたといいます。自分の将来を具体的に想像すると、老後にも目を向けて資産形成をする方が増えるのでしょうね
私は介護施設で働く介護福祉士ですが、入居者様の8割以上が認知症で、ほぼ全員が誰かの手を借りないと生活がままならない方々と時間を過ごしていますから、この意識はもっている気がしています
現役時代や子育て時代より老後にお金はあまりかかりませんが、それでも生きていくにはお金は必要ですし、老後も経済的な不安を抱えていたくはありませんよね
②インフレから資産を守るため
二つ目はインフレ対策ですね。本書では、インフレはある通貨を使う人全員が支払わなければならない“目に見えない税金”と記述されています
また、インフレの脅威についても紹介があります。年率2%でインフレしていくとお金の価値=購買力は35年で半減、年率5%だと14年で半減します
日本は安定的に2%のインフレを目指していますから、生活必需品の価格は20~30年ごとに2倍になっていくことになります。短期的には数十円程度の値上げも、長期的には驚異的な影響を及ぼします。これはきつい
では、賃金は20~30年後に2倍になっているのでしょうか。なっている人もいるでしょうが、なっていない人もいるでしょう。テレビ業界が50年の間に栄華から衰退したように、産業構造がどうなっているかもわかりません。人によるといったところですかね
こうしたインフレから資産を守るために有効なのが投資です。投資資産は時間が経過しても価値を保ち増やすことが可能な為です
1926年1月から2020年12月にかけて1ドルを保有すると仮定した場合、インフレに対抗するためには1ドルを15ドルに増やさなければなりません。では全米株に1ドルを投資したらどうなるか、実にインフレ率の729倍にあたる1万937ドルになっています
私自身もこれを読んでくれている読者の皆さんも、インフレを感じる日々だと思います。嫌になりますよね。給料も上がりませんし、実質賃金は目減りするばかり
それでも投資を始めてから資産は年々増え続けていますから、やはり資金を投資に回して行くことは重要だと感じています
③「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため
これは“①老後に備えるため”にも通ずるところがあるかなぁと思ったりしますが、結局いつかは働けなくなる。「人的資本=稼ぐ力」は時間の経過とともに減少していきます
そのため、“人的資本”から“金融資本”に移行させていかないとならない。だから投資が重要だ、と言うことですね
一年間働くと、人的資本の現在価値は下がる。なぜなら将来の収入が一年分減った計算になるから。将来にわたって同額の収入を得続ける為には金融資本を構築することが重要、としています。説得力がありますよね
年収が億を超えるプロスポーツ選手が引退後に貯金が0になる、なんてよくある話ですが、これは現役時代に人的資本を金融資本に置き換えておかなかったために、引き上げた生活レベルを維持できなかったということが原因
投資とは自分が働かなくなっても代わりにお金を生み出し続けてくれる金融資産を作る事なんですね
では、私の投資する目的は?
ここまで、“JUST KEEP BUYING”での内容を紹介しました。どれも納得です。この3つはどれも私にとっても投資する理由になりますね
これ以外に、私の投資する目的って何があるだろうと考えてみました。以下になるかなと思います
①子供の教育費を準備
②そもそもの人的資本が低い
③投資は人生そのものだと思う
順番に考えをまとめて見たいと思います
①子供の教育費への備え
以前も記事にしたのですが、大学の費用は年々上昇しています。これまでデフレだった日本でも学費はインフレしていました。以下は大学費用の推移ですが、本当に恐ろしいですよね
(出典:年次統計)
大学費用は令和2年度に無償化となる制度ができましたが、世帯状況によってなったりならなかったりします。今後この制度が拡充されたらいいなと思ったりしますが、どうなるかわからないことに期待するよりも準備しておく方がいいですよね
大学費用に関わらず、最近は高校入試の為に塾に通うのが当たり前だと職場のママさん方も話していました。私の時はそんなことなかったから結構衝撃です
なにより、子供が「学びたい」、「やってみたい」と言ったことに対して「お金が無いからダメ」は情けないなぁと思うところです。普段はケチですが、子供の食費と教育費だけはお金を惜しみたくないなとも思います
私自身、2・4歳の二人の子をもつ父親ですから、子供たちの将来の為に投資をしていかなければならないなぁと感じています
ちなみに、2021年から2023年までの3年間でジュニアNISA口座で240万×2人分の投資を行うことを計画しています。今年分も無事に投資できそうです。これがうまく成長して、なんとか大学費用になって欲しいなと願望を持っています
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②そもそもの人的資本が低い
前述の通り、私は給与が低いと言われる介護士として働いています。地方勤務なので年収400万を超えると高給取り扱いです。つまりこれ以上の上振れは期待できない状況。世知辛いですね
「どうせ働くなら好きな仕事をしていたい」という気持ちで続けていますが、将来のお金の不安はどうしたって拭えないですから、労働収入だけでなく資本収入を増やしていきたいと思っています
また、どうしても体力仕事なのでいつか体を壊すこと、夜勤ができなくなること、仕事そのものがしんどくなってしまうということも可能性として考えられます。職場には50代で夜勤をやっている方もいますが、やっぱりどこか辛そうに見えますしね
あと、景気に左右されにくい、働き場所には困らないということで、人的資本では低リスク低リターンな働き方をしているような感覚を持っています。その分、金融資本はリスク資産に投資していきたいというのもあり、株式投資を頑張っていこうという気持ちもあります
以前から、「介護士が金持ちになるには株式投資しかない」、「こんな私でも準富裕層ぐらいにはなれる」なんて気持ちをもっていますから、給与から投資資金を捻出して投資を頑張っていきたいと思うところです
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③投資は人生そのものだと思う
3つ目は完全に個人的な意見なのですが、投資をすることで学ぶことが非常に多いです
企業の業績や財務もそうですが、企業が置かれている環境や日本政府の対応、世界情勢、身近なところで言うと光熱費の上昇やガソリンの上昇など、これまでなんとなく起こっていた目の前の事象についてよく考えるようになりました
ただ物価が上昇しているのではなく、円安による仕入れコストの上昇が起きている。じゃあなんで円安になったの?海外のインフレが異常に進んだために金利を引き上げたから。じゃあなんでインフレになったの?コロナショック時に財政出動させた反動が来ているから。などなど
投資を始めてから、今働いている企業の将来、日本の未来、子供たちの未来をよく考えるようになりました。きっと日本の未来はそんなに明るくないんだろうなと思います。でも、真っ暗闇でもない。ちゃんと知識をもって自分の置かれている立ち位置を把握して生きれば対応できる。悪い事ばかりじゃない
株式投資を通じて仕事に活きることも多いです。「物価上昇してるからオムツの使用方法も改善して無駄をなくすようにしないとな」、「入居費用に価格転嫁しにくいから賞与も上がらないよな」などなど
「じゃあ生活レベルを上げずに株式投資で資産を増やさないといけないよな」という考えになり、自然と倹約して投資に回すことが身につきます。不平不満を言ってても事態は好転しませんからね
学んで行動して経済的にも社会的にも自分らしく生きれるようになること、投資を始めてからよりクリアになった気がします
まとめ
投資をする理由について、JUST KEEP BUYINGより3つ、私自身の考えを3つ紹介しました。それぞれ事情があり、全人類が株式投資をするべきだとは思いません。「身近に投資で破産した人がいるから怖い」という理由があればしない方が自然だと思います
ただ、“なにもしないのもリスク”だと思います。これまでと何も変えずに生きていくのはやっぱり厳しいんじゃないかな
なんにせよ、私はこれからも投資に励んで頑張っていこうと思います。長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました
今後も定期的にブログ更新していきます
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