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年収400万の介護士でも資産形成できると信じて投資に励んでいます

人生100年時代に資産を持たないことの甚大なリスク│顕在化する長生きリスクに備える方法【労働収入だけじゃダメ?】

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“日本人は投資をしない”とよく言われます

個人金融資産で比較すると、日本の個人金融資産は現預金が54.3%と半分以上を占めているのに対し、米国の現預金はたったの13.3%

 

一方で株式や投資信託の割合は日本は14.3%に対し、米国は50%と大きく乖離しています

 

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(出典:日本銀行『資金循環の日米欧比較』2021年)

 

今回は人生100年時代に資産を持たないことのリスクについてまとめたいと思います

 

現代は“長生きリスク”に備える必要がある

人生100年時代といろいろなところで言われています

昔は長生きすると「おめでとう」と言われていましたが、それは平均寿命が60代だったからです。100歳まで生きる人がいたら、それはそれはおめでたいことでした。しかし現代はどうでしょうか。これほど長寿になると予想できずに老後を迎えた方も少なくないのかもしれません

 

数字で見ると非常にわかりやすいです

厚生労働省の数字によると、昭和38年の100以上の高齢者人口は男性20人、女性133人でした。総人口数が9615万6000人だったので、100歳以上の高齢者が総人口に占める割合は0.0001%でした

 

それが令和2年には男性9475人、女性70975人、合計80450人と爆発的に増えています

総人口に占める割合も0.06%と上昇しています

今後も100歳以上の人口は年々増え続け、2050年には実に70万人弱が100歳を超えているという試算が出ています

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(出典:百歳以上の高齢者一気に8万人超え(厚生労働省) | 健康ひょうご21県民運動ポータルサイト)


現代は長生きすることで資産が底をつく、いわゆる“長生きリスク”が顕在化しており、今現役世代の私たちは、長い老後生活を送る事を認識しておく必要があります

 

労働収入だけでは限界がある

老後の備えは基本的に現役世代のうちに行う必要があります。65歳で定年を迎えたと仮定すると、平均寿命が80歳ならば老後の備えは15年で済みました

年間支出が150万円なら老後支出は2250万円です

 

しかし100歳まで生きるとすると、35年分の老後資金を準備しなければなりません

年間150万円の支出があるならば、老後支出の合計は5250万円になります

 

実際に何歳まで生きるのか、その時の公的保険制度がどうなっているか、年間の支出がどのぐらいになるのか、未来はわかりません。ですが、今よりも支出が増えるのは間違いないでしょう

 

一方で、ほぼ確実に年金受給額は減少します。実際2022年4月からも支給額は0.4%減少することが決まっています。現役世代の負担も増加していくことが容易に予想できます。これからの日本は手取り年収が減り、老後の年金受給額も減少していく中で、労働収入だけで老後の資金を賄うことは相当高い難易度になるでしょう

 

高齢になっても働けばいいという意見に対する疑問

22歳から勤めはじめ、65歳までの40数年間に稼ぐことの出来る総量は、個人差はあれどある程度決まっています

 

最近は「高齢者になってからも働くことが大事」という意見も目にします

ですが、ほとんどの人間は加齢とともに生産性が下がります。経験が活きる分野もあるかもしれませんが、その経験が邪魔になってしまうこともあります

 

また、平均寿命が延びるからと言っても、健康寿命がどこまで伸びるかはわかりません

2016年と少し古いデータですが、平均寿命と健康寿命の差は男性で8年、女性で12年の差があります。この期間は不健康な期間、寝たきりや認知症などで要介護状態の期間です

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(出典:平均寿命と健康寿命 | e-ヘルスネット(厚生労働省))

 

いつ介護が必要になるかはわかりません。65歳以降、いつまで働き続けられるかもわかりません

 

長生きリスクを解決する方法は資産を持つこと

現行の年金制度や社会保険制度は100歳まで生きることを想定して作られたものではありません。そして前述した通り、労働収入だけでは限界があります。だからこそ、投資をして資産を持つことが人生100年時代を生きるための解決法になると私は考えます

 

現役世代のうちに最低限のお金を手元に残し、現預金を用いて株式投資を行うこと

自分が働くのではなく、他人に働いてもらうことが重要になってきます

 

自分が企業のオーナーになれば自分自身が働けない年齢になったとしても、他の誰かが働いて収入をもたらしてくれます。優秀な企業の株式を購入すれば、自分よりもはるかに優秀な方々にお金を稼いでもらう

 

予想以上に伸びてしまった寿命をまっとうするには、自分以外を働かせるしかないと私

はそう思っています

 

時間という有限の資源を有効配分する

1日24時間、これは全ての人に与えられた資源です

自分が働いて労働収入を得る事に24時間を使い果たすよりも、自分も働きながら株式投資を行い、自分以外にも働いてもらう方が時間を有効に活用することが出来ています

 

自分が働くにしても、自分以外を働かせるにしても、短期間でリターンを得ることは不可能です。時間の経過とともに、まさに雪だるま式に増大していきます。ファイナンス用語でいうところの複利効果”です

 

よく、「退職金で運用を始める」という話を聞きますが、60歳を過ぎている状態ですと時間という資源が少なく、もはや手遅れと言ってもいいかもしれません。60歳まで労働収入のみで生きてきた方がいきなり投資を行うことがどれだけリスクのあることか。ここで失敗してしまったら目も当てられません

 

株式投資を通じて他人にも働いてもらえば、実質的に自分の一日の持ち時間を増やすことができます。どんな企業であっても企業価値を高めるには相応の時間を要します。若いうちから株式投資を行い、時間をかけて利益を享受していくことが長生きリスクへの解決策になりうると考えます

 

まとめ

日本は今後もますます長寿化し、現役世代の負担は増加し年金受給額は減少します

もはや自分一人で老後資産を準備することが困難な時代に直面していると考えます

 

私は介護士として多くの高齢者を見てきましたが、まだ体が元気な方でもお金がなく、満足のいく生活を送れない入居者様をたくさん見てきました。今後こういった方が増えるのであろうと推測しています

 

現役のうちから株式投資を行い資産を持つことが老後の備えになると考えます

地道に資産を増やし、人生100年時代に備えていきたいと思います

 

 

今後も不定期でブログを更新していきたいと思います

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