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年収400万の介護士でも資産形成できると信じて投資に励んでいます

【優待あり】ウィルグループに新規投資│事業内容、強み、業績&将来性、還元について

9/27よりウィルグループに新規投資を始めました。一株ずつの投資を行っています。

今回はウィルグループについてまとめていきたいと思います

 

ウィルグループとは

人材サービス事業を展開するグループ会社です。国内外合わせて48のグループで構成されています。創業は1997年、東証プライム上場

 

企業の強みとして、カテゴリーに特化した企業戦略で高いシェアを獲得しています。具体的にはこんな感じ

 

・販売員派遣 業界2位

・オペレーター派遣 業界2位

・介護人材派遣 業界2位

・食品、軽作業派遣 業界1位

・スタートアップ企業向け人材派遣 業界1位

 

人材業界としては売上高は第9位と中堅に位置しますが、売り上げの成長は2013年の221億円から2022年には1310億円と10倍以上に成長しています

 

売り上げ構成のは下記の通り。2013年は3事業で売り上げの9割を担っていましたが、2022年には事業の領域を広げて売上を伸ばしているのが分かります

(出典:個人投資家向け説明資料)

 

国内の売り上げは約6割、海外が約4割とまぁまぁバランスも良いのかなと思ったりします

 

海外事業の伸長はM&Aを積極的に行っていることが要因として挙げられます。現在の中期経営計画では国内のM&Aを行い事業展開を進めていくことを方針として挙げていますね

(出典:中期経営計画)

 

“ハイブリッド派遣”について

人材サービス事業というと、差別化が難しく参入障壁が低い、ゆえに業績が安定しにくい、結局業界トップが強い、なんてイメージがありますよね。私もあります

 

ウィルグループは、“ハイブリッド派遣”という制度を取り入れており、他社と差別化を図っています

 

人材派遣をおこなった事業所にFS(フィールドサポーター)という肩書でウィルグループの社員を一緒に送ります。このFSの役割には以下のものがあります

 

・派遣先担当者との連携

・現場マネジメント

・現場スタッフへの指導

・現場スタッフのモチベーションフォロー

 

こうすることで派遣先の職員の負担を軽減するほか、正社員が派遣されることによって派遣社員の仕事に責任を持ち、業務遂行へのロイヤリティが高まります

 

また、派遣スタッフ同士のチームワークを築きやすく、指揮系統も円滑になり情報共有もしやすくなります

(出典:個人投資家説明資料)

 

また、派遣スタッフの技術向上や派遣社員の定着率向上、派遣先の人員の過不足をいち早く察知することもこのハイブリッド派遣なら可能ではないでしょうか

 

これにより高い評価を得て派遣契約から業務請負契約を取って業績を成長させてきたのがウィルグループというわけですね

業績と将来性について

前述の通りウィルグループは急成長を遂げている企業です。しかし2023.3月期は2月に業績の下方修正を出し、前年比減益で着地しました

 

これはコロナによる国内事業の新規開拓の遅れと子会社の手数料支払い漏れによる違約金の支払いが発生したことが要因です。これは残念な発表であり、株価も2018年が頭打ちとなっています

 

また、2024年3月期の業績予想は営業利益は21%減となり、株価は更に落ちることとなりました。今期と来期は停滞した国内事業への投資に集中するとしています。おそらく株価も軟調で推移するのかなと思うところです

 

さて、これをどうとるかは人それぞれですが、私は一過性の要因による株価下落であると認識しています。現行の中期経営計画は“成長フェーズ”としており、次期中期経営計画の“飛躍フェーズ“に向けての準備期間としています。私としては十分成長しているようにも見えるのですが…

(出典:中期経営計画)


国内では建設、介護事業を中心に事業展開していくこととしています。人材不足が深刻化しているのは介護士である私もひしひしと感じており、ウィルグループにとっては“伸びしろ”だと考えます

 

また、ウィルグループの成長には見切りの良さも起因しているのかなと感じています。成長の見込めない事業は売却するなどして撤退しており、その分収益の見込める事業に投資しています。こうした意思決定の早さが業績を成長させてきた要素だと感じます

(出典:個人投資家説明資料)

 

株主還元&優待について

まず、ウィルグループは過去に減配したことがありません。2011年に配当を出してから右肩上がりに増配を続けています

 

従来の株主還元方針は総還元性向30%を目安としていました。ですが、2023年度・2024年度は減益することを見込んでいますから、このままの方針ですと減配することになります

 

ですがウィルグループは中期経営期間中の累進配当政策を発表し、総還元性向が30%を上回ったとしても減配しないことを明記してくれています。中期経営計画の資料によると配当予想は2023・2024年度は44円で据え置き、2025年度は54円を見込んでいます

 

(出典:中期経営計画)

 

仮に取得単価1100円の場合、54円に増配した際の簿価利回りは4.9%になりますからこれは旨味がありますね

 

更に株主優待制度も実施しており、使い勝手のいいクオカードが送られてきますこちらは長期保有をしていくことで優待利回りが増加していくものとなっています

(出典:HPより)

 

よくあるクオカードの優待例が、100株で1000円、300株で2000円とかですから、株価10万円の場合、100株の利回りが優待額1000円÷株価10万=1%に対し、300株の場合は2000円÷(10万×3単元)=0.6%の利回りに低下してしまいます

 

ウィルグループの優待は100株保有と200株保有で単純に金額が倍になりますから、優待利回りが下がらないのもいいですね

 

累進配当を公言しており、持ち続けることで優待の利回りも上昇していく。仮に増配が難しくても優待額が上昇していくのでかなり有利な条件だと考えています。そもそも配当性向30%程度ですから全然余力がありますよね

 

色々述べてきましたが、私の方針はこんな感じ

ウィルグループは2025.3期までは事業投資を展開していくこととしており、業績は伸び悩むでしょう。株価も頭打ちしており、しばらく低迷する事が予想されます

 

個人的にはこの期間はチャンスではないかと捉えており、株価が安いうちに株数を増やし、累進配当&優待の長期保有を受けたいと思っています

 

2023/9/29終値時点の株価は1084円、これは2018年の半値です。かつては成長を期待されたグロース企業でしたが、その期待が剥落した結果、配当+優待の総合利回りは6%にも迫る長期保有に適した企業ではないかと考えています

 

ウィルグループは3月に一括配当&優待権利がありますから、それまでに200株保有を目指してコツコツと買っていこうと思います

 

尚、私の見立てが間違っていることもあり得ます。企業の成長が止まり株価がズルズル下がっていく。優待も廃止になり配当維持がやっと。なんて状態になる事も十分考えられますので、各々で判断をしていただければと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました

 

 

今後も定期的にブログ更新していきます

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