日本の高配当株投資と米国のインデックス投資で資産運用を行っています
高配当株投資について集中投資や分散投資についての意見を目にします
それぞれの意見を否定するつもりは全くありませんし、リスク許容度も個人差がありますので多様な考え方があっていいと思います
私は銘柄分散について資産の少ない段階からでも最低でも20銘柄、理想は30銘柄と考えています
今回はその理由についてまとめていきたいと思います
高配当株投資は長期運用前提の投資手法
高配当株投資はインカムゲインを目的とした投資手法であり、一朝一夕で財を成す投資手法ではありません
支出を減らし、収入から投資資金を捻出し、得られた配当金を再投資し、徐々に大きくしていくという地道な投資方手法です
そのため、一刻も早くお金持ちになろう投資を行うのであれば集中投資をして積極的にリターンを狙っていく方がいいでしょう
しかし、投資の世界ではリスクとリターンは表裏一体です。リターンを狙えば狙うほどリスクは増幅します
大事な事は市場に生き残り続ける事
長期的に投資を継続することを前提に置いた場合、大切なことは下落相場でも退場せず、市場に生き残り続ける事だと考えます
2000年以降を見ても、暴落と呼ばれる下落相場は度々起こっています
リーマンショック、東日本大震災、コロナショック等々、数年単位で発生しており、長期投資をする上では避けて通る事が出来ません
これから何度も訪れるであろう下落相場を迎えた時に、大きなリスクを取っている方がその都度生き残っていられるでしょうか
業績が悪化して株価が下落したら
配当が減配or無配になったら
よほど精神の強い方でなければ生き残り続けることはできないでしょう
少なくとも私は退場します
投資初期から銘柄分散を十分に行う
よく、「投資資金が少ないうちは集中投資をした方がいい」といった意見を目にします
始めは得られる配当金が少ないので、集中投資をして元本を増やしてから分散投資をしようという意見であり、魅力的ですし一つの考え方として成立していると思いますが私は反対意見です
そもそも、元本が少ない投資経験の浅い投資家が集中投資で財を成すことができるのでしょうか。投資と言うよりも投機的な要素の方が大きいと感じてしまいます
投資初期こそ分散投資をしっかりと行い、株価下落の影響を軽微にする。銘柄を分散させながら徐々に資産を増やしていく。
PFの一部が含み損になったとしても、全体として見た時に含み益であればよし、ある銘柄が減配をしてもPF全体で配当金が増えていればOK
こういったスタンスで投資をすることで精神的負荷を減らすことができ、投資を継続するモチベーションを保つことができると考えます
投資を始めたての頃は投資経験値が浅く、おのずとリスク許容度も低いです。投資初期の資産が少ない時こそ退場しない投資を行い、投資経験値を挙げていくことが長期投資に繋がると思います
また、投資元本が少ないうちは、投資で資産を増やすよりも、生活支出を見直す方が効果が高いです
月1万円の配当金を得るためには利回り4%で375万円が必要ですが、一日333円を節約しても同じ月1万円です
銘柄数は最低でも20銘柄、理想は30銘柄
個人的な意見になりますが、銘柄分散は30銘柄がいいのではないかと考えます
30の企業に投資をしたうち、1つの企業の配当金が無配になったとしても、PF全体に与える影響は3.3%に過ぎません。充分他の29社でリカバリーが効く数値です
株価がどうなるか、配当金額がどうなるか、未来は誰にもわかりません。2019年時点で誰がコロナウイルスの世界的蔓延を予測できたでしょうか。誰が東日本大震災を予期できたでしょうか。企業の不祥事が突如明るみに出ることだってあります。事業環境が突然悪化することだって起こりえます。
そのようなことが起きた時に30の企業に分散をしていれば、影響を最小限にすることができると考えます
また、日本の優良企業に投資をしていたとしても一時的な減配は起こります。それが一過性のものであるならば売るべきではないと考えます。分散を効かせていればその間の配当受取額の減少を最小限に抑えることが出来ます
その他の理由として、30社であれば年4回の決算をさらっと追うぐらいなら、そこまで手間でもないのかなと感じていますが、これは個人差がありますので一意見として捉えていただきたいです。
それでも最低20銘柄には分散したいと思っています。これでも1つの企業が与える影響は5%なので許容できる範囲だという認識です
セクターを分散させる
銘柄数を増やしたとしても業種が偏っていると、株価が同じ方向に動き業績の影響がPFに与える影響が大きくなります
2020年3月にコロナウイルスによって株価が暴落した時、通信株は業績の影響が少ないと見られ、他業種と比較して株価がそれほど下がりませんでした
一方で、同じ年の9月に安部元総理が退陣表明を出すと、菅政権が発足し通信料金を下げる動きになるという不安から通信株が大きく下落。ほぼ同じ時期に世界一の投資家、ウォーレンバフェットが日本の総合商社株を購入したというニュースが流れ、商社株が大きく上昇しました。結果、当時の私のPFは元本を毀損することはありませんでした
特に事業内容の似通っている金融、保険、リース業などは株価が同じように動くことが多いですのでセクター分散も重要になってくると考えます
私の投資状況について
最後に、私のPFの比率です
ここまで書いてきたことに反し、投資先28銘柄と理想には達していません。株価を睨みながら狙っている企業をPFに組み込みたいと考えています
また、5銘柄で全体の50%を占めてしまっています。個人的にややリスクを取っているように感じており、リバランスを図っているところです
業種別です
最近の商社株の上昇が大きく、やや偏っています
株価を睨みながら他の業種の比率を高めたいと考えています
2021年はPFで2社が減配した一方で、増配を発表した銘柄が圧倒的に多く、PF全体としては年間配当金を大きく増やすことが出来ました
今後もPFをメンテナンスしながら再現性の高い堅実な投資を心がけ、資産形成に励みたいと思います
今後も不定期でブログ更新をしていきます
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