近年FIREブームが起きているように感じており、私自身もFIREを目指してはいないとはいえ、憧れを持っています
その中で収入を上げたり、大きな投資リターンを目指してリスクを取っている方も少なくないように感じています。ですが、資産形成に最も重要なのは貯蓄率であると考えています
今回は貯蓄率についてまとめていきたいと思います
収入や投資リターンは不確実だが、貯蓄は確実性が高い
投資のリターンが大きければお金はその分増えていきます。ですが、いつまで上手くいくのか、自分にとって有利に市場が動いてくれるのかはわかりません。求めた結果を下回る可能性は常にあります
その一方で、お金を貯蓄し、倹約に励むことは、唯一お金を増やすためにコントロールできる部分であり、確実な効果が期待できるものです
富を築くためには多くの収入や大きな投資リターンが必要だと考えるのは不確実性の高い未来です。しかし、倹約し、貯蓄率を上げることが富を築く原動力となると考えると、確実な資産形成を行うことができると考えます
貯蓄率が高くなければ富は築けない
資産とは収入から支出を引き、残ったお金が蓄積されたものです。重要なのは収入に対する貯蓄率です
下の図は早期リタイアに達するまでにどれぐらいの年数が必要かを表したグラフです。投資リターンが増える事による影響よりも、貯蓄率を上げた方が年数が減っていることが分かります
(出典:ダイヤモンドオンライン)
投資リターン3%で運用している前提でグラフに当てはめてみるとします
手取り年収600万、年間生活費が480万円、貯蓄率20%だと、リタイアに70年が必要です
一方で、手取り年収300万、年間生活費が180万、貯蓄率40%だと、リタイアに要する期間は30~35年以内に可能となります
年収を上げる事、投資リターンを上げる事も資産形成において重要な事は間違いありません。ですが、何よりも生活コストを落とし貯蓄率を高めていくことが資産形成において最も重要です
貯蓄=収入-エゴ
一定の生活レベルに達した後、それ以上に何かを求めてしまうのは多くの場合、見栄や他人との比較が原因でしょう。生きるために必要なものを十分に満たすレベルの生活を手に入れた場合、その先の支出はエゴの表れと言えるかもしれません
モーガン・ハウセル著“サイコロジー・オブ・マネー”では、貯蓄=収入-エゴという計算式で紹介されています。収入からエゴを引いたものが貯金だと考えると、数億円単位で稼いでいたプロ野球選手が一文無しになるといった状況になることも理解できます
貯蓄を増やす為には謙虚になる事、他人の目を気にしない事、欲望に打ち勝つ事が求められます
目的のない貯金は人生の選択を可能にする
家や車の購入、教育費など、貯金に目的を持たせることが多いと思いますが、なんの目的のない貯金もするべきです。人生では最悪のタイミングで予期せぬ出来事が起こることがあります。貯蓄はそのリスクに対する備えになります
目的のない貯金を持つことで選択肢が広がり、柔軟性を手に入れる事が可能となります
転職や早期退職といった選択肢を与えてくれ、給料が安くてもやりがいのある仕事に就くことや投資の機会をうかがうことができ、チャンスが来たら飛びつくことも可能です
目的のない貯金は自分の意思で人生を選択することができます。大きなリターンがそこにはあるのです
まとめ
資産形成において貯蓄率は非常に重要であり、貯蓄率を上げる事こそが早期リタイアへの近道と言えます
そのためには生活コストを下げ、見栄や他人との比較をせず自分をコントロールすることが大切です。そして、貯金が増えてくると人生に多くの選択肢や柔軟性が生まれ、自分の手で人生を開いていくことができます
近年、FIREブームが起きており、その認知度も日に日に増しているように感じています。FIREに何よりも重要なことが貯蓄率を上げる事であり、誰もが低リスク(ノーリスク)で行え、確実性も高いと認識しています
私自身FIREは目指さずとも、貯蓄率の最大化を目指し、資産形成を図っていきたいと思います
今後も不定期でブログ更新していきます
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