持ち株決算の振り返りと感想記事です。三井物産、三和HD、伊藤忠エネクスについてまとめました
※【】内は証券コード、()内は10/30時点の配当利回りです
【5929】三和HD(2.87%)
・第2四半期累計の最終利益は前年同期比63.9%増
・通期の最終利益を25.8%上方修正
・325万株、50億円を上限とする自社株買いを発表
〇感想
欧州ではエネルギー価格など各種コスト増に苦しんだほか、景気減速に伴う市場環境の悪化から苦戦していますが、日本国内の需要が堅調で大幅増益となる予想です。アメリカも過去最高だった前年並みに利益を出していますね
値上げとコストカット、為替の利益も乗って3年連続となる過去最高益を更新する見込みとなってます。当初は減収減益予想でしたから上方修正で雰囲気ががらりと変わりましたね
現行の中期経営計画で2024年度の目標を既に今期上回ることになりそうですから順調そのものですね
(引用:決算説明資料)
上方修正に伴い、予想EPSは180円となります。配当性向は40%を目安としていますから、順調にいけば年間72円になると推測できます。今期の予定は58円ですから大きく増配するかもしれませんね
ちなみに、資料にも期末配当に関しては“2023年度決算確定時に判断する”とあります。この文言を載せるあたり、きっと本決算で増配してくれるんだろうなと思ってしまいますね。唐突にしてくれる自社株買いも素敵です
(引用:決算説明資料)
【前回の決算記事はこちら】
【8031】三井物産(3.14%)
・第2四半期累計の最終利益は前年同期比15.4%減
・最終利益を6.8%上方修正
・配当を150円⇒170円へ増配
・1250万株、500億円を上限とする自社株買い
〇感想
上方修正&増配&自社株買いのトリプルコンボが来ました。特に20円の増配は凄い。既に本決算で10円の増配を発表していたので前期比で30円の増配です。自社株買いも上期に既に700億円を行っていますから、年間1200億円の自社株買いです。化け物ですね
(引用:決算説明資料)
自己資本比率も年々増加していますし、利益剰余金もどんどん積みあがっていますね。いやーめっちゃ優秀です。
セグメント別でみると前年比では減益ですが、まぁ去年が良すぎましたし、資源ビジネスが大きく減益している中で非資源が支えてる感があっていいですね。どこかが悪ければ好調なセグメントが補ってくれます。全てのセグメントが悪くても累進配当だから減配を気にしなくていい。安心ですね
(引用:決算説明資料)
さて、下期の為替レートは1$145円を想定していますので、下期の為替益の上振れはそれほど期待できないかなと思うところ。まぁ既に十分な還元をしてくれていますから、このまま配当をもらいつつ、株価が下がる事があれば買い増ししたいですね。個人的には株式分割をしてもらいたいものです。NTTみたいに
【前回の決算記事はこちら】
【8133】伊藤忠エネクス(3.51%)
・第2四半期連結最終利益は前年同期比28.5%増
・通期計画の135億円に対する進捗率は66.1%
〇感想
4月の決算時に新中期経営計画を発表し累進配当となった伊藤忠エネクスさんです。当時は利回りは4.5%程度あり、PBRも1倍を切っていたのですが、株価が結構上がっちゃいましたね。あまり目立たない隠れ優良企業だと思ってましたが、ついに見つかりましたか
前年同期に好調だったホームライフ事業がLPガス輸入価格下落によってマイナス影響があったりしましたが、カーライフ事業や電力・ユーティリティ事業が貢献して大きくプラスになっています
(引用:決算説明資料)
あと、前回の決算でも述べたのですが、今年はメガソーラーの売却益があり利益貢献しています。これが無かったら前期比減益ですから、そこは頭の片隅に入れておきたいと思います。とはいえ、毎年バランスよく利益を出し損失を補って2016年から過去最高を更新していますから特に心配していませんが
中期経営計画でも環境に適したエネルギーの創出に事業投資していくこととしていますから、今後にも期待しています。エネルギー関連銘柄にしては業績が安定していて配当も増配が続いています。累進配当も公言していますから何も心配していませんね
【中期経営計画の記事はこちら】
まとめ
今回は三井物産、三和HD、伊藤忠エネクスについてまとめました。3社とも業績が良かったです。いずれも買いましたいと思っているのですが、年始から株価は随分上昇してしまいました。どこかで下落してくれないかなぁと期待するところです
三井物産は増配、三和HDや伊藤忠エネクスも追加還元がありそうですから、今後に期待しつつ買い増しの機会を伺っていきたいですね
今後も定期的にブログ更新していきます
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