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年収400万の介護士でも資産形成できると信じて投資に励んでいます

『足るを知る』為に必要な4つの考え方│投資に重要な「もう十分」という感覚について


「足るを知る」
という言葉があります。意味は「身分相応に満足することを知る」と言うことです。これは資産形成をするうえで必須のスキルだと考えます

 

今回は足るを知ることが資産形成に必須のスキルである理由についてまとめていきたいと思います

 

スラム街で過ごした大富豪

モーガン・ハウセル著サイコロジー・オブ・マネー”にはラジャット・グプタという男性が紹介されています

 

インドのコルタカというスラム街に生まれ10代で孤児になったグプタはその後、40代半ばに世界屈指のコンサルティング会社のCEOに就任。上場企業5社の取締役や国連・世界経済フォーラムで要職を歴任し、2008年には資産が1億ドルを突破しています

 

これだけの富があれば人生は安泰で過酷な幼少期を乗り越えた天才として世間でもてはやされたと思います。ですが、グプタさんは億万長者に満足することはありませんでした。どうしても資産10億ドル以上のビリオネアになりたかったのでした

 

その後グプタさんは株の取引に多くの疑惑がもたれ、インサイダー取引の罪で逮捕、収監されました。人生を台無しにする取り返しのつかないダメージを負ってしまったのです

 

不要な金を稼ぐために大切な資産を危険にさらしてしまっている

グプタさんのように億万長者になった方が破産したり、逮捕されたりといった話は枚挙にいとまがありません。このような方々は富や自由を手にしていたにも関わらず、「もう十分」という感覚が欠如してしまっています

 

既に手にした大切なものを、それ以上不要なものを得ようとしてしまって失うことほど無意味なこともありません。これは当たり前のようですが、いざ振り返ると自分自身にもそのような傾向があるかもしれません

 

「リターンのみを考えて投資をしていないか」

「世間の注目を集めたいがために派手な投資をしていないか」

 

「足るを知る」ということは案外簡単なことではないかもしれません

 

「足るを知る」為に必要な4つの考え方

ではどのように考えたらいいのでしょうか。ここでは「サイコロジー・オブ・マネー」より4つの考え方を紹介したいと思います

 

①動き続けるゴールポストを止めよ

②「富の比較ゲーム」に参加してはいけない

③吐くまで食うな

④大きな利益が得られる可能性があっても、危険を冒す価値のないものは多い

 

順番に見ていきたいと思います

 

①動き続けるゴールポストを止めよ

努力して結果を手にしても、それに合わせて求める基準を上げ続けていてはいつまで経っても満足しません。「もっと多く」の金、権力、名声を手に入れたいという欲望にかられ、満足感よりも野心が大きくなっていきます

 

自分が一歩前に進むたびに、ゴールが二歩遠のく。どんどん遠くに離れていく。それに追いつくためには大きなリスクを取らなければならない。これは非常に危険な状態です

 

定めた目標に向かってただ前に進む。決断したことを簡単に動かしてはいつまで経っても幸せになりません

②富の比較ゲームに参加してはいけない

年俸1000万円の新人野球選手は、世間一般的にはかなりのお金持ちです

しかし、同じチームに球界のスーパースターが在籍し、年俸5億で契約していたとしたらどう感じるでしょう

 

そんなスーパースターも2018年の米国ヘッジファンドマネージャー高収入トップ10に名を連ねるために必要な3億4000万ドル(438億円)以上の年収に比べればわずかなものにしか感じられません

 

そんなヘッジファンドマネージャーも2018年に個人資産が35億ドル増えたウォーレン・バフェットに比べれば比較にならないし、同年に純資産が240億ドル増えたジェフ・べゾスの前ではバフェットすら霞んで見えます

 

他人と年収を比較してもきりがありません。比較している限りいつまで経っても裕福にはなれません。唯一この戦いに勝つとしたら最初から戦わないことです

たとえ周りよりも年収が低くても、「自分はこれで十分だ」と満足することが大切です

 

③吐くまで食うな

自分がどれだけ食べれるかの限界を知る為には、吐くまで食べるほかありません

ただし、吐くまで食べればどんな食事も台無し、誰もそんなことはしません

 

ですが、この理屈が投資には通じないことがあります。破産するまでリスクを取り続けたり、続行不能になるまでお金を得ようとする人は後を絶ちません

 

前述したグプタさんのように、1ドルでも多くを手に入れるために最悪の結果に目もくれず、犯罪に手を染めてしまう人もいます。

 

どこかで自分にブレーキを掛けなければ、最終的に痛い目にあってしまうのです

 

④大きな利益が得られる可能性があっても、危険を冒す価値のないものは多い

前述のとおり、グプタさんはかけがえのないものを失いました。世間からの信頼や評判、富、権威、これから手に入れたであろう輝かしい未来などです

 

同じように私たちにもかけがえの無いものを持ち合わせています

家族や友人、愛する人、愛されること、自由、自立などなど、数えたらきりがありません

 

これらを守るための最善策は、それ以上のリスクを取る事をやめるタイミングを見極め、「もう十分だ」と考える大切を知ることです

 

まとめ

最初に決めた目標を簡単に動かしてしまうことで目標からどんどんと遠ざかってしまい、次第に大きなリスクを取ってしまうことになります

 

自分のリスク許容度を確認し、その範囲内で資産運用を行うことが肝要です

上を見ても他人と比較してもきりがありませんし、いつまでも幸せになりません

 

大切なものを守るために「足るを知る」資産運用を心がけていきたいと思います

 

 

今後も不定期でブログ更新していきます

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