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【23.1Q】ENEOS、三菱HCキャピタルの決算ふりかえり&雑感と決算シーズンを終えて思うこと

ENEOSホールディングス、三菱HCキャピタルの決算振り返り&感想と、決算シーズン全体を通してのまとめ記事です

 

【】内は証券コード、()内は8/10終値配当利回りです

 

【5020】ENEOSホールディングス(4.0%)

・在庫影響除く営業利益は前年同期比7%増、最終利益は8%減

・通期計画の1800億円に対する在庫影響除く進捗率は37.4%

 

〇感想

株探のニュース速報を見ると“最終益79.3%減”という数字でびっくりしますが、これは正確な数字ではありません。本決算の記事でも書いたのですが、ENEOSは決算資料をしっかり確認する必要があります

(出典:決算説明資料)


資料の真ん中あたりに書かれている“在庫影響”の欄があります。前年はここが大きくプラスとなっていますが、今期はマイナスです。資源の取得単価と決算で出す資源の単価がずれてしまうために数字がずれてしまいます。なので注目するのは下部にある“在庫影響除き利益”です。前年は1172億円、今年は1249億円でプラス7%ですから、全然悪くない決算だと認識しています。進捗率も37.4%ですからね

 

特に本業のエネルギー事業は石油、電気、省エネ事業の利益率が上昇しています。石油天然ガス開発事業は資源価格の減少で減益ですが、これは仕方ないですよね

 

またENEOSは銅事業も行っていますが、これは前年のカセロネス銅鉱山売却益の剥落があったものの、売却・整理に伴う利益が発生しトントン。来期はこの利益がない分減益するかもしれませんね

 

さて、決算資料には珍しく一ページ目から企業価値向上に向けた取り組み”と題したスライドが掲載されています。8/10終値時点のPBRは0.57倍、これを1倍までにしようとする意思を感じます

(出典:決算説明資料)

 

現在は期待値が低く、そもそも株主に対し値上がり益や配当益でリターンを出せていないような状況。これを改善していくために現行の中期経営計画を達成し、PBR1倍超に向けて今後も定期的に経営で分析・協議し、市場と対話していくということを記載しています

 

個人的な意見ですが、ENEOSはちょっと業務の幅を広げ過ぎているように思います。コングロマリット経営(多角化経営)というやつです。収益性の無い事業は撤退してもいいんじゃないかと思っています。それも資料には記載がありますが

 

そして、株主還元について、下の資料の右には“中期経営計画とは別個に検討する”とあります。現在の株主還元方針は“3か年平均で在庫影響除き当期利益の50%以上を「配当と自社株買い」で還元する”とありますが、更に還元を拡充することに期待しつつ、頑張ってほしいなと思っています

(出典:決算説明資料)

 

【8593】三菱HCキャピタル(3.98%)

・第一四半期の営業利益は前年同期比10.3%減、最終益は9.6%増

・通期計画の1200億円に対する進捗率は29.3%

 

〇感想

営業利益は10%減となりましたが、一年前が過去最高益だっただけで、この四半期も過去を振り返れば高い水準です。また、純利益に関しては四半期で過去最高ですから問題ない決算と捉えていいでしょう。今期は最高益予想ですから、その進捗率29%はとーってもいい数字ですよね

 

販管費の増加の他、アメリカの子会社再編、欧米子会社を中心とした営業活動推進に伴う経費が60億円増加しているようですが、不動産関連のCDPの完全子会社化に伴う特別利益の計上がガツンと入り、最終益は増益しています

 

事業別の業績を見ると売却益剥落や上がったところもあれば下がったところもあります

(出典:決算説明資料)

 

どこかが落ち込めばどこかが補う。全体でバランスがとれてていい感じだなぁ、安定しているなぁと、特に気の利いたコメントも思い浮かばずただただそう思っています。

 

三菱HCキャピタルはとにかく連続増配で有名ですし、個人投資家は配当目的で保有している方がほとんどだと思います。

還元については自社株買いはせず、毎年淡々と増配を続けます。この“うちは優待も自社株買いもやりません。増配しかしませんよ”感がとにかく良いですよね

(出典:決算説明資料)

株価は随分と上がってしまいました。6月に配当をもらった時に真っ先に再投資していたのですが、一気に株価が上がってしまい、とうとう利回り4%を切ってしまいました

私が投資を始めてから、三菱UFJリースのころから配当利回り4%を切った記憶がありません。いつのも「もっと買っておけばよかった」という気持ちが押し寄せます。まぁ焦らず次の押し目を待ちたいと思います

 

決算全体を通して

8/10を持って持ち株の決算が終わりました。持ち株のほとんどが3月権利銘柄で第一Qでしたから、まだ通期予想の修正は企業としてもしづらいですよね。上方修正や増配を発表する企業はありませんでした。

 

一方で、中間決算を迎えた12月権利銘柄は上方修正や自社株買い、増配といった発表もありましたから、時期も分散して投資したら増配発表も一年中楽しめるなぁなんて思ったりしています。ちなみに、持ち株で増配を発表したのはヤマハ発動機INPEXの2社でした。年間配当金は決算前から1970円程度は増加しました

 

今回もそうだったのですが、決算後の株価の値動きが激しいなぁということをよく思います。“決算ギャンブル”という言葉をSNSで目にしますが、好決算で売られたり、悪材料出尽くしで上昇したり、短期の株価は不規則で読めないので個人的にはやらない方がいいなと思います。自分の大切なお金を企業に託す、事業の将来性を自分の頭で考えて投資判断下す。あまり軽々なことはしないようにしたいですね

 

あと、決算内容をSNSで発信する方が非常に多い印象です。私もすることもあるのですが、間違った情報が飛び交っていることも散見されますし、自分自身も間違っているかもしれませんから、気をつけなきゃいけないなと思います

 

やはり自分自身で決算を確認し、咀嚼することが大事ですね。自分で納得できれば損をしても後悔は小さいですし学びになります。逆に他人の情報を鵜呑みにして「あいつのせいで損した」なんて言ってても時間とお金の無駄ですし信頼もなくなるのでいいことは一つもないですね。やめときましょう

 

原材料価格や資源価格はピークアウトし徐々に以前の水準に戻りつつあるかなと決算をみて感じます。また、インフレを価格転嫁することができている企業は業績も増収増益していますから、ブランド力のある企業、生活に欠かせない企業、日本になくてはならないとい企業というのは業績を着実に伸ばして株主還元をしてくれるという当たり前のことを実感します

 

一方で、円安による利益の押上げもありますから、日本の金利上昇⇒海外の利下げ開始⇒円高という流れが起きたら業績を押し下げられる企業が増えるのかなぁ、その時は勇気を出して買いたいなぁと思うところです

 

あと、株主還元意識が確実に上がっているのは間違いないですね。PBR1倍を意識したスライドを何度も見ました。日経平均は年初から一気に上昇しましたが、指標面だけで判断するのではなく、企業の株主への姿勢や誠実性といった指標に表れない部分も意識したい、むしろここをもっと知っていきたいとも思いました

 

もちろん、事業が将来的に持続する、企業が永続することが前提ですね。自分が信じられる企業に投資し、長期、できれば永久に保有出来たらいいなと思います。そんな投資ができるよう、これからも励んでいきたいと思います

 

 

今後も定期的にブログ更新していきます

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【決算記事一覧】

 

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