20代で知りたかったお金と人生のこと.com

年収400万の介護士でも資産形成できると信じて投資に励んでいます

介護士から生活相談員になりました

桜の花のイラスト


投資とは関係ない話です。初心を忘れず、備忘録の為に残しておこうと思います

 

生活相談員になりました

ハンドルネームは“介護士マン”ですが、4/15より介護福祉士から生活相談員へ職種変更しました。4/1より入職したので2週間での職種変更は異例だと思います。みんなに驚かれましたし私も驚きました

 

入職して2週間が経ち、上司と面談をする機会がありました。「仕事どぉ?」のような軽い感じです。面談の中で、「社会福祉士もってるけど生活相談員に興味ない?」と話しがあり、もともとやりたいと思っていることを伝えると「もし本当にその気持ちがあるなら、やってみない?」と話がありました

 

ありがたい話だな、試用期間が終わったらそっちになってもいいなぁなんて軽い気持ちで返事をしたら、その日のうちに本部の偉い人が施設に来て「来週からどうかな」と言われ目玉が飛び出るほど驚きました

 

生活相談員というのは入居や退去に関する手続き、家族や病院との連絡調整、入居者様の聞き取りや障壁を取り除くと言ったことから、介護業務の補助や勤務調整、施設の設備関係や来客・電話対応、そのほか事務手続きなど多岐にわたります。個人的にはその施設全体のバランサーみたいな役割かなと思ったりしてます

 

経験も無く、入職して間もない私ができるのかと不安になりましたし、生活相談員になって一週間経った今も不安ですが、思い切って承諾して今に至ります。とにかく今は電話対応・来客対応・入居者様の情報を集めたり外回りや簡単な事務作業などできることを精一杯頑張っています

 

話によると、これまで相談員だった方が将来的に施設長になるとのことで、その後継がいない状態だったそうです。そのタイミングで社会福祉士を持った私が入職したので生活相談員に配置する構想が採用時からあったそうです

 

現場の方々は私のことを気にしてくださっており、「だったら初めから相談員でよかったじゃん。かわいそう」と声をかけてくれましたが、私からしたら現場での指導を一生懸命してくれた皆さんに申し訳ない気持ちでしたし、ちょっとでも現場を知ることができたことは間違いなくプラスなので感謝しているところです

 

生活相談員になるのは20代からの目標でした

私はずっと生活相談員になりたいという気持ちがありました。なんなら、社会福祉士を持っていて相談業務をしたことが無いことに対してコンプレックスを抱いていました

 

社会福祉士という資格は合格率は20~25%程度だったと思うのでそこまで難しくは無いのですが、受験資格がなかなか大変です。福祉大学で4年間勉強が必要だったり、大卒+福祉系専門学校を卒業したりといった条件があります

 

当時22歳、新卒で入職した時、同期で社会福祉士を持っている方が何人かいました。福祉大学ではない私は劣等感を感じました。一年目でお金を貯めて通信制の専門学校に2年間通い、1ヶ月夜勤をしながら実習も行き、25の時に社会福祉士を合格しました。当時の上司には「まぁ君はその資格を使う人ではないからね」と言われました。せめて「おめでとう」の一言ぐらい言ってほしかったなと今も思います

 

仙台に移住し、入職前から将来的に生活相談員になりたいと言い続けてきましたが、介護未経験の新卒の子が生活相談員になり、私にその機会はありませんでした。基本的に生活相談員は施設に1人ですからね

 

3月に岩手へ移住し、4月から働き始めました。これまでの経歴と資格を評価して頂け、こうして声をかけてもらえたことはとっても嬉しかったです

 

今までは介護現場でずっと働いてきましたが、現在は事務所勤務です。初めて自分専用のデスクがあり、周りには施設長はじめ社会人経験が私の倍以上ある方がたに囲まれています。緊張しますが、みな丁寧に私に指導してくださっています。私に辞められたら困るという側面はあるのでしょうが、良い環境で仕事ができていると感じます

 

働き方・生活スタイルがガラッと変わりました

また、今回の配置転換でこれまでのシフト交代制勤務から定時勤務になり、土日祝休みになりました。今までGWや正月なんてありませんでしたが、今年からは休みです。これまで働いていた施設では生活相談員もシフト交代制で土日祝日関係ないので驚きました

 

20代の頃は夜勤明けにプールに行ったりする元気がありましたが、最近は夜勤明けはベッド上で過ごす時間が増え、体力的にしんどくなっていました。子供たちがわちゃわちゃするのでゆっくり休むこともできず、体調を崩すことも増えていました

 

また、夜中に父親がいないのは子供にとっても妻にとっても負担だろうとは思っていました。土日も関係なく仕事だったので妻一人で子供を見ると言うのも申し訳なく感じていました

 

私が定時勤務土日祝休みになったことで、妻の働き方が自由になりました。土日勤務をしてもいいし、早番やったっていいし。これまで制限をさせてしまっていたなと思うところです

 

また、朝の保育園準備を妻と一緒にしたり、夕食準備も一緒にしたりしてます。こうした時間を持てるようになれたのは思わぬ副産物でしたね。きっと今回の話は、私にとっていい転機だったと思います。がんばろ

 

将来的に施設の枠組みを超え、地域福祉に携われるソーシャルワーカーになれたらいいなという気持ちは20代のころに思っていました。その気持ちは消えかかっていたのですが、こうして話を頂けたことで自分の中で再燃しています。ケアマネージャーも今年受験する予定でいます。がんばろ

 

 

尚、介護士から生活相談員になったことで「給料上がりますね」とコメントを頂いたのですが、実際は下がります。夜勤をしなくなりましたからね。おそらく年収は20万ぐらい下がるんじゃないかな

 

お偉いさんから「給与面が少し下がってしまいますが大丈夫ですか?」と聞かれ、「夜勤をしている方とは差をつけるべきだと思いますから大丈夫です」とかっこつけました。本心は大丈夫じゃないです。持ち株たちよ、増配してくれ。頼む

 

最後に、私はずっと“介護士マン”というハンドルネームで発信をしていましたが、介護士ではなくなりました。ですが、入居者様への支援の形が直接介護から間接介護に変わるだけですし、本質的なものは何も変わりません。この名前も5年目になり愛着もあるので、このまま“介護士マン”で続けていきます。どうぞよろしくお願いします

 

 

今後も定期的にブログ更新していきます

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介護士歴10年目を迎えた今の心境と介護職について思うこと│専門性・給与・やりがい・今後について

 

介護士として働き始めて10年目を迎えています

今回は投資の話ではなく、新卒から10年間介護士として働き続けてきた今の想いについてツラツラと書いていきます

 

自己満足的な内容となっていますが、読んでいただけたら嬉しく思います

なんとなく敬老の日によせて介護の話を書いてみたくなりました

 

介護歴10年目を迎えました

福祉大学ではなく一般の大学を卒業後、福祉の道を志し新卒から介護士として働き始めました。普通の大学から介護業界に就職する人は決して多くないと思います

 

当時付き合っていた彼女にも反対され、それがきっかけで別れました。親からも反対され、友人からは「ブラック」と言われましたが、今でもやりがいを持って働き続けてこれているのはこの仕事が面白いからだと思います

 

もともと高齢者が好きだし、超高齢化社会を迎える日本でできることは何かと考えた時に福祉の道に決めました。やりたいこともなくただ遊んでばかりだった大学時代、やっと見つけたやりたい事であり、今も後悔していません

 

大学4年の夏休みは資格取得に明け暮れましたが、飲み会ばかりだった大学生活で一番充実していました。新卒で入社した法人はいい職場とは言えませんでしたが、そこで今の妻とも出会えたし色々な経験をさせてもらえました

 

現在は現場のリーダーになり、入居者様の支援を決定する立場になったり、後輩育成を任されたり、より専門的な研修に参加するようになりました。責任が重くなりましたが、これはこれで充実しています

これまで、たくさんの入居者様と過ごし、看取ってきました

私は訪問介護の経験はなく、入所施設での介護をずっと行って来ました。転職も2回、東京から東北へ移住もしたので本当に沢山の方と携わってきました

 

そして10年目ともなると、たくさんの方の最期に関わる機会を頂きました。家族と一緒に最期を看取ったり、救急搬送に付き添って病院で最期を迎えたり、夜中に突然死の対応をしたこともあります

 

夜勤明けに容体が急変し、その日の夕方まで寝ずに付き添ったなんてこともありました。一緒にいたご家族が私の心配をしてくれて、かえって申し訳ない気持ちになったのも懐かしいです

 

突然死で心臓マッサージをしたこともあります。あばら骨が折れる感触が今も手に残っています。それぐらい必死で行いました。AEDも作動しない状態なので、既に手遅れでしたが

 

今でも一番初めに最期を看取った方の名前は憶えています。何もできなくてあたふたしていました。悲しさと悔しさで家で1人泣いた記憶もあります

 

今では看取った後、次に何をするかが体に染みついてしまい、急変時も冷静に業務をこなせてしまいます。看取った方の顔は覚えてても、名前を思い出せないことがあります。人としての心を失ったような気がして悲しくなりますね

 

介護士の不人気さと思うこと

世間ではよく、「介護は誰でもできる仕事」と思われがちです。リストラされた方の雇用の受け皿のように言われたりします

 

2022年7月には“底辺の職業ランキング”という記事を就職情報サイトが掲載し炎上していました。観るまでもなく介護士がランクインしていましたね

 

www.j-cast.com

 

高校の教員が「そんな成績じゃ介護士ぐらいしかないぞ」と生徒に言うこともあると聞きました。やはり介護士と言うのは世間からは地位の低い職業なんだと感じる日々です。もう慣れましたが、最初の頃は悔しかったですね

 

一番の理由は“給与の低さ”なのかなと思うのですが、果たして給与が上がったら介護士の人気は上がるのかと言われると疑問です

 

介護士の専門性が世間的には理解されていないように感じています

 

介護士の専門性は「その人らしく生きること」

介護の仕事は単にオムツを変えたり食事を食べさせたりお風呂に入れたりといった身体介護だけではありません。それでいいなら別に介護士じゃなくてもいいですからね

 

介護の目指すべきところはQOLの維持・向上だと考えます。じゃあQOLって何か。

私は、“その人がその人らしく生きること”だと考えています

 

認知症になったり障害を患ったりして上手く言葉が発せず、理解もできず、他人の支援なしには生きられなくなったとしても、その人が望む暮らし、できる事とできないこと、家族や地域との関係を保つこと、人として生きる事、そのために存在する専門職が介護士だと考えています

 

重度の認知症になったり、寝たきりになったりしたとしても、周囲の人間が“一人の人間”として尊厳を持って接すれば、その方は最後まで自分らしく生きられる

 

逆に「もうこの人は認知症だし何もできない」、「寝たきりだから何もしなくていいし楽」のように周囲の人間が思っていたら、その人の人生はどうでしょう

 

周囲の人間によってその方の人生は決定されると言っても過言ではありません。周囲の人間って誰か。きっとそれは福祉に携わる人間です。家族や医師、リハビリ職や栄養士、ソーシャルワーカー、そして介護士です

 

だから介護士には、身体介護の技術だけでなく、本人の想いを汲み取る力が必要だし、他職種と連携するコミュニケーション能力も必要です。情報をまとめる能力も欠かせないし、本人の状態に合わせた臨機応変さや急変時の対応力も必須です

 

2025年には団塊の世代後期高齢者になる“2025年問題”を迎えます。4人に1人が後期高齢者になり、認知症高齢者が増え介護の担い手が不足します。本来、底辺と言われるような職種じゃないと私は思っています

 

大変だけど、だから面白い

敬老の日に先立って、私の施設でも敬老会の式典を開催しました

 

コロナ禍でご家族は参列できませんが、お手紙を書いていただき、一人一人読ませていただきました。入居者様だけでなく職員も涙するシーンがあり、読み手だった私も我慢しながら読んでいました

 

入居者様が喜んでくれると私たちも嬉しくなります。感謝の言葉を貰うと頑張れます。

「ありがとう」ってお金を払っている利用者様から言われるのもありがたい話だと思います。本来、サービスを提供した側が言うセリフです。福祉職ならではと感じます

 

基本的に、高齢者様の状態は右肩下がり。徐々に歩けなくなり、立てなくなり、座る事もできなくなり、最後はベッド上での生活になる。それでも、施設での生活を楽しんでいただけるよう、個別機能訓練を実施して生活動作の維持に努めたり、季節感のある行事を企画し施設での生活を楽しんでいただく等、できることは沢山あります

 

本人の状態に合わせて家族や栄養士、リハビリ職、医療職、ケアマネージャーと連携して地域や社会資源に繋げたり、生活の中に取り入れられる支援を模索したりもします。この他職種との連携がうまくはまり、入居者様のQOLが向上した時の充実感は最高です

 

介護士は入居者様に一番身近な存在であり、ニーズをくみ取ったり変化に気づき他職種につなぐ重要な役割を担っています。大変ですが、だからこそ面白いし、やりがいがあります

 

後悔しないように接するが、後悔ばかりが募る

勿論、やりがいだけではありません。さっきまで元気だった方が一時間後に冷たくなってたり、昨日まで元気だったのに翌日出勤したら既に出棺していて会うこともできなかったり。そんなことが度々あります

 

「お寿司が食べたい」と言っていた入居者様の為に行事を企画しようとしていましたが、都合が合わず先延ばしにしている間に容体が急変、もう口から食べられない状態になってしまい後悔したことがあります

 

「家にちょっと帰りたい」と言っていた方の為にドライブの企画をしていた矢先、意識が無くなり救急搬送され、そのまま病院で亡くなったこともあります

 

人は必ず死にます。誰であれ。100%死にます。そして高齢者は私よりも確実に死が身近でリアル。だからできるうちに本人のニーズを叶えてあげたい、できることならなんでもしたい。日頃からそう思って仕事をしています

 

でも、いつも後悔があります。なかなかうまくいかないことも多いです。介護士は人生の最期の1%に携わる仕事。“より良く死を迎える”と言うのは簡単ではなく、「もっとできることがあった」と思うことばかりです

介護士と資産5000万の準富裕層は共存する

前述した通り、介護士が不人気な所以は給料が安いというところにあると思います。私の年収は400万前後、これは介護職ならわりといい方です

 

大卒、国家資格、扶養手当、住宅手当、夜勤手当、職務手当、処遇改善加算、これらがついてやっと年収400万。そしてこの先も大して上がりません

 

だからといって不自由な生活を送ってるわけでもありません。子供二人の父でもありますが、もともと物欲も無いですし華美な生活を望んでもいません。ただし、本業の給与だけで金持ちにはなれません

 

私は日頃よりTwitterやブログを通して投資について発信しています。また、日常的に書籍を読むなどして勉強しています。未熟ですが、将来のお金に対する不安を無くしたいと必死です

 

介護士”と“資産5000万の準富裕層”は共存すると思っています。というより、介護士が大きな資産を築くためには投資しかないと考えています

 

給与が上がらないことはもう仕方ありません。それを分かっていて今も介護士を続けてます。これからも続けます。変えられないところを嘆いても仕方ない。できるところで勝負する。そんな想いでいます

 

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最後に

10年目を迎えたいち介護士の想いをまとめました。あまりまとまりのない内容となってしまいましたが、ここまで読んでくださった方に感謝申し上げます。ありがとうございます

 

最後に個人的な内容。私は同僚に恵まれており、尊敬する介護士が沢山います。一人一人が入居者様の為に考え、行動し、より良い支援を提供するために努めています。そんな同僚がもっと世間から認められて欲しいなぁと感じます

 

私自身は投資についての情報発信を今後も続け、いつか準富裕層になれたのなら、介護士の見方も少しは変わるんじゃないかと思ったりしています。今はまだまだそんな力はありませんが、何もしないよりは可能性があると思います

 

この仕事を通して準富裕層を目指し、将来お金に不安を持つ介護士の助けになれたらいいとも思ってます。資産形成の歩みをブログやTwitterに残し、未来の誰かの励みになったら嬉しく思います。大言壮語かもしれませんが、割と本気です

 

 

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認知症は老害ですか?認知症は困った人ですか?いいえ、違います【認知症ケア】

普段投資やお金のことを中心に発信していますが、本業は特別養護老人ホーム介護福祉士として働いています。今回は認知症について、私が思っていることをまとめていきます

 

認知症高齢者は困った人か、老害

食べ物ではないものを口に入れる。人の家に侵入する。人のものを盗む。同じことを何度も繰り返し訴える。ゴミ箱に排泄をするなどなど

 

度々認知症子高齢者が問題として取り上げられるニュースで流れます。踏切に入ってしまって電車を止めたなんてのもよく聞きますね。ネット上では老害なんて言葉を見たこともあります。私の一番嫌いな言葉です

 

普段から認知症の方と関わっていない、介護経験のない方からすると認知症は“困った人”という認識なのかもしれません

 

ですが、本当に困っている人は誰でしょうか

 

危険なものを認識できず口に入れてしまう。自分の家が分からなくなって人の家に入ってしまう。自分のものか判断が出来ず持ち帰ってしまう。記憶が障害され聞いても覚えられず不安になる。トイレの場所が分からなくなり、困ってゴミ箱に排泄してしまう

 

認知症の方は誰よりも困ってる人じゃないでしょうか

認知症は“困った人”ではありません。“困っている人”です。老害でもなんでもありません。

 

生きる価値があるかどうかはケアする人によって決まる

重度の認知症になった方、重度のねたきりの方、老いて亡くなる方

この人たちに生きる価値はあるのでしょうか

 

私の答えはこうです。生きる価値があるかないか、それは出会った人、ケアする人に寄って決まります

 

重度の認知症であっても、周囲のサポートがあってその人らしく生きられるか、危ないからと拘束されてしまうのか、「何もできないでしょ」と決めつけてほっとかれるのか

 

人生は関わった人間、入所した福祉施設、周囲の介護職員によって決まるということです

 

私が仕事をするときに考える事、目の前の入居者様と出会えたのなら、その方の人生を良くしたい。より良い最期を迎えてもらいたい

 

認知症も人間だということ

認知症の人に対し、「この人は認知症だから」と扱いを蔑ろにしていないか、人間としての扱いをしているか

 

“そんなの当たり前、してるわけない”と思うかもしれません。でも、介護士であっても、時に人として扱っていないことがあるのかもしれないです。例えば

 

・何も言わず食事を口に入れる

・タメ語を使う→先輩職員には敬語なのに

・ノックをせずお部屋に入る

・高圧的な態度をとる

・大きな声で排泄の話をする

・突然車椅子を動かす

・立ち上がると「座ってて」と言う→トイレに行きたいだけなのに

 

これが人にする扱いなのか。認知症だからとついついしてはいないか。私も注意しなければならないと思います

 

認知症の方が求めてるニーズ

パーソンセンタードケアという考え方があります

 

認知症のある人”ではなく、“認知症のある”と捉え、認知症の症状を見るのではなく、その人が望むこと、想い、その人らしさにフォーカスをあててケアをすること

 

また、日々の業務中心のケアではなく、その人を中心としたケアを行うことを目指した考え方がパーソンセンタードケアです

 

認知症を持つ人の心理的ニーズとして特に重要とされるのが、1人の人として無条件に尊重されることを中心として、“共にあること”、“くつろぎ”、“自分らしさ”、“結びつき”、“たずさわり”です

 

下の図はパーソンセンタードケアを提唱したイギリスのトム・キッドウッドが中心に全要素に根差した“愛”を据え、5枚の花びらで表した絵です

 

 

 

認知症を持つ人にとって、これらのニーズを自ら満たすことは難しくなります。周囲が積極的に働きかける必要があります。周囲とは家族であったり私のような介護士です

 

認知症の方が社会的存在としてあり続ける事

認知症が発症し、記憶障害により、自分自身が何者なのかが分からなくなっても、「周囲の人がその人の持つ、その人らしさを尊重し、尊敬の念を持って関わること」により、認知症の人のアイデンティティは維持されます

 

認知症の進行と共に、記憶障害や認知機能の低下が進んでも、ますます「周囲の人がその人の持つ、その人らしさを尊重し、尊敬の念を持って関わること」によって、最期まで認知症の人が社会的存在としてあり続けられます

 

こんな話を聞いたことがあります。ある国の教会のシスターが90歳で亡くなった後、脳の解剖で後期のアルツハイマー認知症だったことが発覚。ですが、周囲の誰もそれに気づかなかったそうです

 

シスターができなかったことを周囲の人たちが受入れ、支えて生活を送った結果、最後までその人らしく生きれたんだろうなと思います。もちろんシスターも穏やかな方だったんだろうなとは思いますが

 

最後に、介護士としての私の考え

施設には生活相談員やケアマネージャー、機能訓練士に看護師や栄養士といった専門職がいます。1人の高齢者様に対し、多職種が密接に連携してケアを行います

 

その中で介護士は、誰よりも身近に高齢者様と関わる重要な専門職です。

入居者様のニーズや思いを汲み取り、それを多職種に繋げ、その人らしい生活を送ることを目指す素晴らしい仕事だと認識しています

 

介護士はまだまだ社会的な地位が低く不人気な職種です。しかし、これからの超高齢化社会を支えていくのは間違いなく最前線に立つ私たち介護士です

 

最後にマザーテレサの名言を載せます

【人生のたとえ99%が不幸でも、最後の1%が幸せならば、その人の人生は素晴らしいものになる】

最後の1%に関わる仕事に誇りをもち、これからも頑張っていこうと思います

 

 

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【昔の書いた記事ですが良ければどうぞ】

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介護士が大きな資産を作るには株式投資しかないと本気で思う

私は介護福祉士として老人ホームで勤務しています。日々忙しく業務に追われていますが、目の前の入居者様がその人らしく暮らせるよう支援する日々はやりがいに溢れています

 

幸い人間関係にも恵まれ、介護士だけでなく看護師、機能訓練士、生活相談員、ケアマネージャー等が一人の入居者様に連携して関わる事ができており、働く環境としてはとてもいいと感じています

 

ですが、給与は上がりません。世間のイメージ通り、介護士の給与水準は低いと感じます

 

年収400万円は高給取り

私の年収は400万円程度です。子供二人を育てており収入には決して満足していません

ですが、これ以上の年収アップはあまり見込めないと言うのが現状です

 

下の図は介護士の世代別の平均年収を表した図になります。どの世代でも年収400万円に届いていないことが分かります

(出典:学研ココファン)

 

私は一応年収400万円を超えているので、まだ恵まれてる方だと思いますが、実際に転職活動をしても年収が上がる可能性は低そうです。ちなみに都心では年収500万円の職場もあるのですが、私は地方の介護士です

 

介護士として10年間働いてきて感じたのは“給与がとにかく上がらない”と言うことです

ちなみに、妻も介護士として働いています。世帯年収の上昇も限定的かと思います。

なぜ介護士は年収が低いのか

介護士は専門性が求められる職業です。高齢者介護に関わる様々な知識が必要な仕事ですが、その一方で世間では「誰でもできる仕事」と見られている節があります

 

人手不足と言う事情を背景に、無資格・未経験で働くことが出来てしまいます。また、利用者様から頂く介護報酬も上限が定められています。サービスの向上が利益の向上には繋がらないという現実があります

 

他にも人件費の高さや施設設備の維持費、競争の激化による稼働率の低下等、要因は複数あります。将来的に年収が見直されていくとはあまり考えない方がいいと考えています

 

最近は材料費、光熱費の高騰も経営を圧迫していますね。本当に厳しい環境だなと思います

介護士が大きな資産を作るには株式投資しかないと本気で思っています

この仕事を辞めるつもりはありませんが、今の収入に満足もしていません。資産5000万円の準富裕層になりたいと本気で思っていますし、家族との思い出も沢山作りたいと考えています

 

Twitterでは有名なインフルエンサーである長期株式投資さんの執筆された「オートモードで月に18.5万円が入ってくるど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた『高配当株』投資」の232~233頁が好きで何度も読み返しています

 

就職して間もなく、「サラリーマンが大きな資産を築くには、株式投資しかない」と確信した私は、この言葉を初めて目にした時から、何度も自分に言い聞かせてきました。~中略~『私はいずれ金持ちになると知っていた。そしてそのことをわずかなりとも疑ったことはない。』─ウォーレン・バフェット

 

この頁を読んで、私も準富裕層にたどり着くには株式投資しかないと本気で思いました

 

インデックス投資&高配当株投資で資産形成を目指す

これまでもこれからも、身の丈にあった生活を心がけ、倹約し投資資金を捻出する。つみたてNISA&iDeCoといった非課税枠を積極的に活用する

 

その次の投資として日本企業への投資、これはインカムゲインを重視した高配当株投資。一株でも多く株数を増やし、配当金を再投資に回す。企業の成長と株主還元の恩恵を享受し、長期にわたって資産形成を行っていく。

 

高配当株投資は定期的なキャッシュフローが見込める為、必要に応じて今の生活をよくしたり、家族との思い出作りに使うなどバランスをみながら配当金の用途を決めていきますが、基本は再投資に回し複利の力を活用していきたいと考えています

 

信用取引レバレッジをかけたり、仮想通貨などのギャンブル性の高い投資には手を出すつもりはありません。インデックス投資と日本の高配当株に少しでも多く投資資金を回し、堅実な投資を心がけていきます

 

いつか周りにも伝えられる日が来たらいい

今、私の周りにも給与のことで介護の仕事に不満を持つ方、将来に不安を抱えている方が多くいます。そんな周りの方たちに、株式投資を通じて生活がよくなり、お金を気にせず介護の仕事を前向きに取り組めるようになってほしいと思っています

 

まだまだ私には実績もなにもありませんが、株式投資を始めてから3年間で金融資産は元手400万円⇒2000万円を超えました

【PF紹介】保有資産額が2000万円を突破 - 20代で知りたかったお金と人生のこと.com

これからも堅実な投資を続けていき、いつか私が準富裕層になれた時は、介護の仕事の素晴らしさと投資による資産形成の両立について伝えていけたらいいなと思うのです

 

介護士はこれからの超高齢化社会を支える重要な役目を担っていると認識しています。専門的な知識を持ってプロとして高齢者様と関わっていけたらいい。そこにお金の知識も組み合わさっていれば不安を持つこともない

 

そんな思いを持ちながら、これからも投資と介護の仕事に励んでいきたいと思います

 

 

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【神経可塑性】ネガティブに考えると脳もネガティブになる│ポジティブに変換しストレスを減らす方法【介護職のアンガーマネジメント】

私は介護職をしていますが、口うるさい利用者さんにイライラした経験があります。同じような人も少なくないと思います

 

介護職は人の感情を直接受け取る仕事なので、時に疲弊したり、気持ちが落ち込みます

 

ですが、介護士の対応についてダメ出しをする利用者さんに対し、「もう対応したくない、こんな人」とネガティブに捉えていませんか?

 

物事はネガティブに捉え始めると、どんどんネガティブな方向に進み、ストレスも溜まってしまいます

 

今回は物事をポジティブに考えることでイライラがなくなる話をしていきたいと思います

 

 

意識的に別の視点を取り入れる

介護士の対応にいちいちダメだしする利用者さんがいたとします

短気な人であればイライラし、怒ってしまうかもしれません

 

「嫌な利用者だ、関わりたくないな」とネガティブに考える人もいるでしょう

 

一方で、このような状況でも「明確に指示を出してくれるので介助しやすい」とポジティブに捉える人もいます

 

ストレスを感じる場面に出会ったとき、「ポジティブに考えられないかな」と意識的に別の視点を取り入れてみましょう

 

大抵のことはポジティブに捉えなおすことができます

起きたことに対しての意味づけをポジティブなものに変換してしまうのです

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繰り返しポジティブに考えることで脳も変化する

 

私たち人間の脳は、繰り返しの刺激などによって常に機能的、構造的な変化をしています

この性質を神経可塑性(しんけいかそせい)といいます

 

ネガティブに物事をとらえる傾向にある人の脳は、物事をよりネガティブに捉えやすく変化し、逆にポジティブに物事を捉える人の脳は、物事をよりポジティブに捉えられるように変化しています

 

つまり、ポジティブ脳の練習を繰り返すことで、脳はだんだんとポジティブに考えられるように変わっていきます

 

この時の注意点としては、非現実的なポジティブ変換をしても効果がないということです

 

大きな借金をしているのに、「宝くじで3億あたれば問題ない」というのは、ポジティブ思考ではなく現実逃避です

 

この場合は、「5年かけてコツコツ返せば大丈夫」というように現実的なポジティブ思考で考えるようにしましょう

 

起こったことを自身の責任としてとらえる

ポジティブ変換がうまくできるようになったら、次のステップに進みましょう

 

ストレスを感じる場面に出会ったとき、「この出来事は自分の責任で起きている」と考えます

 

例えば、「歩行が不安定な利用者が一人で歩こうとしたことにイライラした」という出来事が起こったとします

 

自分の責任として考えてみると、

「いつも業務に追われていてバタバタしていたから、私に声をかけづらかったんじゃないか」となります

 

こう考えると「しっかりと利用者さんを観察し、タイミングを見計らってこちらから声をかけよう」と解決策を導くことができます

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最後に:ポジティブに考えることで解決志向になり、イライラを無くすことができる

ストレスになりそうなことをポジティブに変換することで、気持ちが落ち込むことはなく常に平常心で仕事と向き合うことができます

 

また、起こったことを自分の責任として考えることで、解決策を見つけることができるようになります

 

もしネガティブな思考のままだと、「あの人が言うことを聞いてくれないから」等と、起こったことから責任を逃れ、他人のせいにしてしまうのではないでしょうか

 

それでは何も変えることはできません

解決策を導くことで環境がどんどん良くなり、自身の成長にも繋がります

 

そしてストレスが減り、働きやすくなることに繋がるのです

 

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【介護】職場に嫌いな人が多いと悩む人へ│人を好きになる方法と嫌いになる原因。憧れの人を見つけ、理想の自分に近づく【アンガーマネジメント】

職場の人たちは好きですか?それとも嫌いですか?

「職場の人みんな大好き」とはっきり言える人は極少数だと思います

 

私は介護職をしています。多くの人と接する中で、少し距離を置きたいと思う人もいます

  

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私のように、ほとんどの方が「あの人は苦手」、「できれば関わりたくない」と思う方はいるのではないでしょうか

 

中には「顔も見たくない」、「早く辞めてくれないかな」と強い怒りを持っている方もいるでしょう

 

もし職場が嫌いな人ばかりだとしたら、会社に行くのも憂鬱になり、毎日イライラする事になります

 

逆に、あなたが職場の人全員が好きだというならば、イライラする事は少ないでしょう

 

実は人間は、人を好きになったり嫌いになったりすることには単純な規則性があります

そこで本日は人を好きになりストレスを軽減させる方法を紹介します

 

人を好きになる方法と嫌いになる方法

職場の人の中で、好きな人と嫌いな人、どちらが多いでしょうか

 

職場が嫌いな人ばかりだと、毎日嫌な思いをし、ストレスを溜めてしまいます

逆にあなたが職場の人全員が好きならば、イライラすることも減っていきます

 

人を嫌いになる方法と好きになる方法は至って単純です

 

人と自分の違うところを探すと嫌いになります
逆に、人と自分の共通項を探すと好きになります

意識的人と自分の共通項を見つける

嫌いな人を思い返すと、

 

「育った環境が違う」
「趣味が違う」

 

といった、自分との相違点について積極的に意識を向けているはずです

 

逆に好きな人については、「考え方が似ている」といった共通項について意識を向けています

 

人と自分の共通項を探すことに比べると、違いを探す方が簡単です
なので、意識的に周囲の人と自分の共通項を見つけるように心がけましょう

出身地でも誕生日でも何でもいいです
人は自分と似た人に親近感を持ち、それが好意を持つことにつながります

 

このようにして徐々に職場に好きな人が増えるにつれ、ストレスは軽減されていきます

嫌いな人よりも憧れの人を見つける「プレイロール」

職場に好きな人が増えたら、今度はその中から憧れの人を見つけると自分の理想の姿に近づくことができます

 

今自身が働いている職場に「こんな人になりたい」と思える憧れの上司や同僚はいませんか?

 

もし憧れる人がいるならば、その人を真似してその人のように振舞ってみましょう

このように、理想の人物を演じるトレーニングを「プレイロール」といいます

 

例えば、いつも笑顔で穏やかな介護職員Aさんを真似しようと思っていたとします

 

まず、Aさんの言動や振る舞いをよく観察します

そして、怒りを感じた時、あるいは迷ったときは「Aさんだったらどうするか」を考えましょう

 

Aさんだったらどんな発言をして、どのように行動するかを常に自分に問いかけながら演じ続けます

 

すると、自身の言動がAさんの言動に近づいていきます

憧れの人を意識し仕事を行うことで、自分の理想に近づいていくのです

 

最後に:職場の人を嫌いになりだすときりがない

一緒に仕事をしていると、同僚の仕事に違和感を覚えることは多くあります

その違和感が募るとどんどんイライラが増幅し、過去のことまで掘り下げて怒りのエネルギーをためてしまいます

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一緒に仕事をする人を好きになるというのは簡単ではありません


どうしても好きになれない人だっていますし、問題のある人は実際にいます

 

ですが、生まれながらにして悪い人はいません

必ず、自身と共通した部分もあると思います

 

相手と自分の共通項を見つけ、楽しく仕事ができるように図ってみてください

 

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【表情フィードバックとは】笑顔を作ればイライラが無くなる│仕事中にイライラしないことと、心が穏やかになる習慣を身につける方法【介護職のアンガーマネジメント】

私は介護士として仕事をしていますが、仕事中にイラっとすることは多くあります

 

特に利用者や家族からの訴えに対しては言い返すことも難しいですし、ぐっと我慢する場面も少なくありません

 

私に限らず、仕事中にイライラしてしまう方も多くいると思います

そんな時、表情が険しくなっていませんか?

 

実は意識して笑顔を作る事でイライラを無くすことが出来るんです

 

今回は心が穏やかになる習慣についてまとめていきたいと思います

 

笑顔を作ればイライラが無くなる

人は誰でも、嬉しいことがあると笑顔になり、腹立たしいことがあると目元が吊り上がって険しい表情になります

 

人間の行動は感情に従っているものですが、逆に行動が感情を動かすことができるということがわかてきました

 

心理学用語で「表情フィードバック」と呼ばれる仮説で、例えば怒ったふりをしていると本当にイライラしたり、楽しくないときでも笑顔を作ることで明るい気分になったりすることがあります

 

気持ちよりも先に表情を動かすことで、気分も連動して変わっていくのです

 

意識して口角を上げてみる

「表情フィードバック」にならい、イライラした時は無理にでも笑顔を作ってみましょう

 

怒りを感じると口元がへの字になりますが、意識して口角を上げます

すると表情筋が緩むことで脳が「今明るいことを考えた」と信号を出し、怒りの感情がすっと引いて冷静になることができるのです

 

しばらく笑顔を続けていると、怒りが静まるだけでなく、ポジティブで寛容な気持ちになってきます

 

心が穏やかになる習慣を身につける

表情だけでなく、所作や言葉遣いなどを整えていくと、穏やかな心を保つことができるようになります

 

「表情フィードバック」を利用した習慣を取り入れることで心が穏やかになり、無駄な怒りに振り回されることがなくなります

次のような習慣を取り入れてみてください

 

・穏やかな表情

笑顔を作ることでポジティブな気持ちになるように、普段から穏やかな表情を心掛けていると、気持ちも穏やかになります

 

 ・深呼吸

呼吸が浅いと不安や焦りを感じやすくなり、怒りっぽくなります

ゆっくりと息を吐いて、ゆっくりと吸う深呼吸の習慣を身につけましょう

 

肺の中の空気を出し切ることがポイントです

 

・立ち居振る舞い

普段からの振る舞いや所作を丁寧にすることで、心を整える効果があります

 

・言葉遣い

普段から丁寧な言葉を使う習慣をつけましょう

利用者や上司に対しては勿論ですが、同僚や部下に対しても同様です

 

発する言葉も、心とつながっているのです

 

最後に:常に穏やかでいることが大切

介護士であれば利用者やご家族から無茶な要望や言いがかりに近いクレームを貰うこともあります

 

そんな時に一番やってはいけないのが反射的に怒ってしまうこと

これをしてしまうと、相手の怒りがさらに膨れ上がり、取り返しのつかなことになってしまうこともあります

 

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常に冷静でいられるよう、日ごろから心が穏やかになる習慣を身につけていくことが大切です

 

 

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【介護】「この人とは話が合わない」ではない。介護施設は多様な価値観が交錯する│価値観の優先順位を決めて働きやすい環境にする【アンガーマネジメント】

介護施設では、家族からの「転ぶと大変だから歩かせないでほしい」という希望と、「本人の健康とADLを維持するためにできるだけ歩いてもらう」という施設の方針が異なる場合があります

 

また、職員の中でも、「おやつは食べさせ過ぎないで」という医務と、「おやつぐらい好きな物を食べさせてあげたい」と考える介護スタッフの意見が異なる場合があります

 

介護の現場は特に多様な人の様々な価値観が交錯しています

そして誰も間違ってはいません。皆、それぞれの思いを持って業務にあたっているのです

 

今回は施設での価値観の順位付けを行うことで働きやすい環境を作れるということをまとめていきたいと思います

 

 

組織としての優先順位が決まっていない場合、混乱が生じる

介護現場に限らず、多様性を重んじる現代社会では、価値観も十人十色です

定時で上がりたい人もいれば、残業もいとわないという人もいます

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しかし、一人ひとりが自分の価値観を優先させてしまうと、意見がぶつかり合うばかりで組織としてのまとまりを欠いてしまいます

 

例えば、「お客様を大切にするべき」と、「チームワークを大切にすべき」という価値観に優劣がない会社組織があったとします

 

では、「大切なお客様の呼び出し」と、「重要な会議の出席」があった場合、どちらを優先させるべきでしょうか

 

組織としての優先順位が決まっていない場合、どちらを選んでも正しくはなく、間違ってもいません

 

どちらにしても迷いが生じ、混乱を生んでしまうのです

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価値観に組織での順位をつける

混乱が生じるような仕組みでは、職員は働きづらさを感じてしまいます

 

多様な価値観が交錯する職場でできることは、組織としての優先順位を決めることが大切です

 

優先順位を決める方法はシンプルで、組織で大切にしている価値観を列挙します

以下、よく話題に上がる介護施設での大切な価値観です

 

・利用者の安全を最優先するべき

・利用者の希望は尊重されるべき

報連相はするべき

・利用者へのケアは平等に行うべき

・定例会議には出席するべき

・一部のスタッフに業務が偏るべきではない

・時間内に業務を終わらせるべき

・経費は削減するべき

 

これらの価値観を職員同士で優先順位をつけ、全員の価値観を照らし合わせます

それぞれの職員で出した合計点が出れば、組織にとって優先順位が決まります

 

自分の順位と違っていても、組織の優先順位に従ってもらうようにします

 

組織の優先順位を決めておくと、職員の目指す方向が定まり、現場で混乱することも少なくなります

 

最後に:目指す方向性が定まることで、成果も上がってくる

介護施設では多職種が連携して業務に携わっており、多様な価値観が存在します

 

現場の職員は、利用者のケアを平等に行いたい

医務は、安全を最優先にしてほしい

ケアマネは、利用者の希望を尊重してほしい

事務は、経費を削減してほしい

管理職は、なるべく残業をしないでほしい

 

それぞれの思いが交錯しており、誰も間違ってはいないのです

 

ですが、全てを優先して行うのは無理があります

組織として方向性を定めることで、全職種が同じ方向を向いてケアを行うことができれば、ケアの質の向上や成果に繋がります

 

それが職員の働きやすい環境を作ることにも繋がるのです

 

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【介護】利用者からのセクハラに対するアンガーマネジメント│入居者様からのセクハラに対する対処法と心の在り方

介護の現場では、利用者からセクハラを受ける場面があります

介護職の多くの方は経験したことがあるのではないでしょうか

 

特に女性職員は男性利用者に身体を触られる被害が多いです

男である私でも、女性利用者に下半身を触られたりして不快な気持ちになることもあります

女性のストレスはその比ではないでしょう

 

介護の現場では利用者と二人きりになる事も多く、密室でセクハラの被害を受けるケースも多いと言われています

 

しかし、事業所では「認知症だから我慢して」と穏便に済ませようとする傾向が見られます

 

今回はセクハラを受けた時に使えるアンガーマネジメントについてまとめていきたいと思います

 

 

衝動のコントロールを学ぶ

利用者からのセクハラについて考える前に、衝動のコントロールについて説明します

 

アンガーマネジメントは大きく三つのメソッドに分けられます

 

①衝動のコントロール

⇒怒りで反射をしないための方法

 

②思考のコントロール

⇒怒りと上手につきあうための心の持ち方、怒りにくい体質の作り方

 

③行動のコントロール

⇒怒りを上手に伝える方法

 

衝動のコントロールとは、思わずカッとなったとき、どのように対処するかについての考え方やテクニックのことです

 

衝動のコントロールには怒りのレベル分けがあります 

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反射的な言動は避ける

駅の構内でぶつかってきたのに謝らない相手に対して、思わずイラっとしたことはないでしょうか

 

怒りの感情が沸き起こったときに一番やってはいけないことは、反射的な言動です

 

怒りの感情に支配された状態では、事態をよくするための言葉はまず出てこないでしょう

 

それどころか感情が暴走して、取り返しのつかない結果をもたらしてしまうことがあります

 

感情が暴走しないよう、理性の力でとっさの怒りをコントロールすることが大切です

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仕事を中断し、その場を離れる

前述したように、介護職は利用者にセクハラを受ける場面が少なからずあります

利用者へ注意しても止めてもらえない事もあります

 

この状態にイライラしながらケアを続けても、何もいいことはありません

こんな時は一旦仕事を中断し、その場を離れることが一番です

 

このままの状態ではセクハラはエスカレートし、職員のストレスも増幅してしまいます

 

この時、黙って離れるのではなく、「5分後に戻ります」などと断りましょう

離れている間は、セクハラのことは一切考えないようにしてイライラから気を逸らします

 

怒りをコントロールするために逃げるはあり

日本人は逃げることを卑怯なことだと考える傾向があります

ですが、怒りをコントロールするためにその場から逃げることは必要な事です

 

これは衝動のコントロールタイムアウトというテクニックです

その場を離れることで冷静さを取り戻したり、気持ちを考え直すことが目的です

 

気持ちを整えなおした後で、担当を替えるなどの対策を講じましょう

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最後に:セクハラを放置してはいけない

介護現場では利用者からのセクハラが少なからず起きています

 

しかし、大抵のセクハラ行為は「認知症だから仕方ない」「言っても無駄だ」と黙認されている状態です

 

一方で、嫌な思いをしている職員は必ずいます

私の同僚にもセクハラ行為のためにモチベーションを失い、介護業界から離れてしまった女の子もいました

 

セクハラを放置してはいけません

上司に相談する、対応方法を検討するなどして、職員が働きやすい環境作りをしていくことがいいケアに繋がります

 

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噂話は「個の侵害」としてパワハラの可能性がある│職場でのパワハラの6類型とその対処法【介護職のアンガーマネジメント】

皆さんの周りにこんな人はいませんか?

「あの人は飲みに行ったことを凄く聞いてくる」

「噂の出所はいつもあの人、詮索が凄い」

 

私は以前の職場で、無関係のない女性職員と交際を噂され、手帳の中身まで見られるという経験をしました

 

最初は気にしないようにしていましたが、だんだんその職員と会話をすることすら億劫になってしまい、周囲の目を気にするようになっていました

 

このような経験を持つ人もいるのではないでしょうか

実際、これは「個の侵害」に当たるパワハラです

 

私は介護の仕事をしており、普段よりアンガーマネジメントを通してイライラを無くすよう取り組んでいます

ですが、パワハラが起きている状態では、ストレスはずっと続いてしまいます

 

本日はパワハラについて、そして対処法についてまとめていきたいと思います

 

職場のパワハラは6類型

職場の人間関係の中で何らかの苦痛を感じている人は、パワーハラスメント(以下、パワハラ)に該当していないかどうかを確認してみましょう

 

職場のパワハラとは、同じ職場で働く人に対して、職場内での優位性を背景に、精神的・身体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させたりする行為です

 

上司から部下に対してだけでなく、先輩と後輩、同僚同士、あるいは部下から上司に対して行われることもあります

 

優位性とは地位に限らず、人間関係や専門知識、経験などさまざまな優位性が含まれます

 

パワハラには次の6類型があります


①身体的な攻撃


叩く、殴る、蹴るなどの暴行を受けることです

 

【具体例】
・丸めたポスターで頭を叩かれる
・コップをなげつけられる
・座っている椅子を蹴られる

 

②精神的な攻撃


酷い暴言、侮辱や脅迫、名誉毀損に当たる行為を受けること

 

【具体例】
・長時間にわたり、繰り返し執拗に叱られる
・「バカ」、「ノロマ」などの暴言を毎日のように浴びせられる

 

③人間関係からの切り離し


一人だけ席が別室にあったり、仲間外し、無視されたりすること

 

【具体例】
・一人だけ別室に席を移される
・業務に必要な資料が配付されない
・職場の全員が呼ばれている忘年会や送別会に一人だけ呼ばれない

 

④過大な要求


業務上明らかに不要なことや、遂行不可能なことを強制されること

 

【具体例】
・新人なのに、いきなり一人で夜勤を任される
・始業時間より1時間も前に出勤するよう強要される

 

⑤過小な要求


能力や経験とかけ離れた、程度の低い仕事を命じられること

 

【具体例】
介護福祉士なのに掃除しか任されない
・仕事を与えられず放置されている

 

⑥個の侵害


私的なことに過度に立ち入ること

 

【具体例】
・交際相手について執拗に問われる
・携帯電話やロッカーなどの私物を覗き見される
・有給休暇の申請時に、過ごし方を執拗に問われる

 
 

なお、上記の6つに該当しないからといって問題にならないわけではありません

 

私的なことに立ち入る「個の侵害」


私は全く無関係の女性との交際を噂され、気まずい経験をしたことがあります
さらに手帳の中身を見られるという体験もしました

 

これはプライバシーに過度に立ち入っている可能性があり、「個の侵害」にあたる可能性があります

 

噂の大本である女性職員は50代で、非常勤ではあるものの、かなりの発言力があり優位性がありました

 

私は何もできませんでしたが、本来パワハラは容認してはいけないことです
解決に向けた行動を必ず起こす必要があります

 

パワハラには厳正に対処を


パワハラの6類型のいずれかに当たる行為をされた場合は、まず「いつ、どこで、誰にどんなことをされたか」を記録します
これは、後々の事実確認の際に必要になります

 

パワハラは我慢しているとエスカレートする危険性があります
同僚や上司に相談しましょう

 

もし上司に相談できない場合は、直接施設長に相談してもかまいません
相談をしたことで、不利益を受けないよう配慮してくれるでしょう

 

外部に相談も


場合によっては社内に相談できない場合もあります
その際は外部の相談窓口に相談をしましょう

 

都道府県の労働局・労働基準監督署の総合労働相談コーナーは、無料で相談を受け付けており電話でも相談できます

 

職場でパワハラに困っていたら、厳正に対処してください

 

最後に:パワハラ防止には組織で取り組む

私は「個の侵害」を受けた当時、何もすることができませんでした

噂はしょせん噂でしかありません

実態の無いものに対して周囲は徐々に興味を失っていきます

 

しばらくして私は会社を辞め、転職しました

それでも、当時のことを思い出すと憤ってしまったり、モヤモヤすることがあります

 

しかし、あの時すぐに誰かに相談していたら状況は変わったのかもしれません

 

我慢していても何も変わりません

 

大切なことは解決に向かうこと、働きづらさを感じたらパワハラを疑って行動に移して下さい

 

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